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「ねぇ、ガイ」
「何だ」
「私は獣人が憎い。そしてガイは人族が憎い。それなのに私達は上手くいくのかしら」
「それは、」
「私、浮気はしないわ。私、これでも貴族の令嬢よ?旦那様になる人に一生捧げると誓えるわ」
「そ、そうか」
「それでも家の中に閉じ込められるのは嫌」
「っ」
「お父様やお兄様、甥っ子を抱きしめるわ。それにラシュ様の息子、レイって言うんだけど、レイも抱きしめるわ。私にとって家族だけどそれでも雄よ?ガイは耐えられるの?」
「匂いを覚えれば、大丈夫だ」
「匂い?」
「雄の匂いを覚えれば耐えられる。ラシュ殿の匂いを覚えたからさっき冷静さを取り戻せた」
「え?威嚇してたじゃない」
「それは、初めて会う番に興奮して我を忘れた、と、言うか…」
「私達はお互いにお互いの種族を憎んでいるわ。それでも私達は番」
「そうだ」
「ならお兄様の夢物語を私達は描いてみない?」
「憎まず許し共にってやつか?」
「そう。簡単な事ではないわ。今迄嫌悪していた存在を憎まず許すなんて」
「そうだな」
「でも、少なくとも牙と鋭い爪を持ってるガイは平気」
「俺も人族だけどアイリスは平気だ」
「ラシュ様もミミもレイも獣人だけど平気。こうやって少しづつ平気な人を増やしてみない?」
「増やす、か」
「そう。お互いの大切な人から友人、職場の人、知り合いって、少しづつ増やしていくの。どう?」
「分かった。俺もアイリスの家族に嫌われたくない」
「ふふっ、そうね。ガイの家族は?お姉様は天に召されたのよね?」
「ああ。親ももう死んでる」
「ガイは天涯孤独って事?」
「嫌、従兄弟のジンが側にいる」
「従兄弟って事は狼獣人?」
「ああ。ジンは良い所の坊っちゃんだ」
「従兄弟ならガイも?」
「俺は違う。父親が普通の人だったからな」
「普通の人?」
「人族で言えば平民って事だ」
「平民…」
「良い所の子の方が良かったか?」
「違うの。私、何も出来ないの。料理も洗濯も…。家では使用人がやってくれてるから…。だから、どうしようと思って…」
「それならお手伝いさん雇えばいい」
「良いの?」
「ああ。給料安いから何人も雇えないけどな」
「一人で十分よ。私も出来る事はやるわ」
「何もやらなくて良い。側に居てくれればそれだけで良い」
「それは駄目よ」
「一緒に暮らしてくれるのか?」
「え?番って直ぐに一緒に暮らすのでしょ?」
「嫌、結婚式やったりする番もいるぞ」
「あ!リーナも結婚式あげてからラシュ様と暮らしたわ」
「先ずはアイリスの親に挨拶に行きたい」
「そ、そうね」
「それでだな、」
「何?」
「家族の匂いが付いてる物が欲しい」
「お父様の分」
「嫌、家族全員分。無理か?」
「お母様やお兄様やお義姉様や甥っ子や姪っ子の分も?」
「ああ。後、アイリスに係る使用人の分も」
「女性のも?」
「一応匂いは覚えておきたい」
「分かったわ。用意出来る分だけになるけど」
「ああ、構わない」
「服とかで良いの?」
「ああ」
「でもどうして?」
「間違って威嚇しない為にだ。それに兄上は牙と鋭い爪を持った獣人に殺されたんだろ?俺も牙と爪を持ってる。もし万が一威嚇したら俺は嫌われる」
「ふふっ、耳が垂れてる…」
「そりゃあそうだろ?嫌われたらアイリスと引き離される。好かれる要素が俺には無い」
「そんな事ないと思うけど」
「それでも人族の匂いを覚えるのは兄上の叶えたかった夢物語の一つだろ?」
「そうね」
「それにアイリスの事をもっと知りたい」
「私もガイの事知りたい」
「何でも聞いてくれ」
「ならガイっていくつ?」
「23歳だ。アイリスは?」
「私は20歳よ。好きな食べ物は?」
「何でも食べる。アイリスは?」
「私は甘いお菓子かな?」
「甘いお菓子か」
「好きな花は?」
「花は匂いがきついから余り好きじゃない。アイリスは?」
「私は花はどの花も好きよ?」
「そうか」
「ねぇ、尻尾触らせてって言ったら嫌?」
「嫌じゃないが」
尻尾が私の膝の上に置かれた。私は優しく撫でた。
「思ってたより柔らかいのね」
「思ってたよりって?」
「もっとゴワゴワしてると思ってたの」
「そうか」
「耳も触って良い?」
「耳は駄目だ」
「どうして?」
「耳は弱い。触られるとアイリスを押し倒すかもしれない」
「そ、そうなのね。ならやめとく」
「そうしてくれ。なぁアイリス」
「何?」
「もう一度匂いを嗅いで良いか?」
「匂い?」
「安心する匂いだ」
「どんな匂いがするの?」
「甘い香りだ」
「どうぞ?」
ガイは私の首筋に顔を埋め、匂いをクンクンと嗅いで吸っている。
「あ~良い匂いだ」
首筋をペロっと舐められ、私は少しビクッとなった。舐められ所が熱を持ち…。
「匂いが濃くなった」
「濃くなるの?」
「誘惑される匂いだ」
「誘惑してるの?」
「俺にはそう感じる。甘くて良い匂いだ」
ガイはクンクンと匂いを嗅いで吸ってを繰り返してる。
「何だ」
「私は獣人が憎い。そしてガイは人族が憎い。それなのに私達は上手くいくのかしら」
「それは、」
「私、浮気はしないわ。私、これでも貴族の令嬢よ?旦那様になる人に一生捧げると誓えるわ」
「そ、そうか」
「それでも家の中に閉じ込められるのは嫌」
「っ」
「お父様やお兄様、甥っ子を抱きしめるわ。それにラシュ様の息子、レイって言うんだけど、レイも抱きしめるわ。私にとって家族だけどそれでも雄よ?ガイは耐えられるの?」
「匂いを覚えれば、大丈夫だ」
「匂い?」
「雄の匂いを覚えれば耐えられる。ラシュ殿の匂いを覚えたからさっき冷静さを取り戻せた」
「え?威嚇してたじゃない」
「それは、初めて会う番に興奮して我を忘れた、と、言うか…」
「私達はお互いにお互いの種族を憎んでいるわ。それでも私達は番」
「そうだ」
「ならお兄様の夢物語を私達は描いてみない?」
「憎まず許し共にってやつか?」
「そう。簡単な事ではないわ。今迄嫌悪していた存在を憎まず許すなんて」
「そうだな」
「でも、少なくとも牙と鋭い爪を持ってるガイは平気」
「俺も人族だけどアイリスは平気だ」
「ラシュ様もミミもレイも獣人だけど平気。こうやって少しづつ平気な人を増やしてみない?」
「増やす、か」
「そう。お互いの大切な人から友人、職場の人、知り合いって、少しづつ増やしていくの。どう?」
「分かった。俺もアイリスの家族に嫌われたくない」
「ふふっ、そうね。ガイの家族は?お姉様は天に召されたのよね?」
「ああ。親ももう死んでる」
「ガイは天涯孤独って事?」
「嫌、従兄弟のジンが側にいる」
「従兄弟って事は狼獣人?」
「ああ。ジンは良い所の坊っちゃんだ」
「従兄弟ならガイも?」
「俺は違う。父親が普通の人だったからな」
「普通の人?」
「人族で言えば平民って事だ」
「平民…」
「良い所の子の方が良かったか?」
「違うの。私、何も出来ないの。料理も洗濯も…。家では使用人がやってくれてるから…。だから、どうしようと思って…」
「それならお手伝いさん雇えばいい」
「良いの?」
「ああ。給料安いから何人も雇えないけどな」
「一人で十分よ。私も出来る事はやるわ」
「何もやらなくて良い。側に居てくれればそれだけで良い」
「それは駄目よ」
「一緒に暮らしてくれるのか?」
「え?番って直ぐに一緒に暮らすのでしょ?」
「嫌、結婚式やったりする番もいるぞ」
「あ!リーナも結婚式あげてからラシュ様と暮らしたわ」
「先ずはアイリスの親に挨拶に行きたい」
「そ、そうね」
「それでだな、」
「何?」
「家族の匂いが付いてる物が欲しい」
「お父様の分」
「嫌、家族全員分。無理か?」
「お母様やお兄様やお義姉様や甥っ子や姪っ子の分も?」
「ああ。後、アイリスに係る使用人の分も」
「女性のも?」
「一応匂いは覚えておきたい」
「分かったわ。用意出来る分だけになるけど」
「ああ、構わない」
「服とかで良いの?」
「ああ」
「でもどうして?」
「間違って威嚇しない為にだ。それに兄上は牙と鋭い爪を持った獣人に殺されたんだろ?俺も牙と爪を持ってる。もし万が一威嚇したら俺は嫌われる」
「ふふっ、耳が垂れてる…」
「そりゃあそうだろ?嫌われたらアイリスと引き離される。好かれる要素が俺には無い」
「そんな事ないと思うけど」
「それでも人族の匂いを覚えるのは兄上の叶えたかった夢物語の一つだろ?」
「そうね」
「それにアイリスの事をもっと知りたい」
「私もガイの事知りたい」
「何でも聞いてくれ」
「ならガイっていくつ?」
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「私は20歳よ。好きな食べ物は?」
「何でも食べる。アイリスは?」
「私は甘いお菓子かな?」
「甘いお菓子か」
「好きな花は?」
「花は匂いがきついから余り好きじゃない。アイリスは?」
「私は花はどの花も好きよ?」
「そうか」
「ねぇ、尻尾触らせてって言ったら嫌?」
「嫌じゃないが」
尻尾が私の膝の上に置かれた。私は優しく撫でた。
「思ってたより柔らかいのね」
「思ってたよりって?」
「もっとゴワゴワしてると思ってたの」
「そうか」
「耳も触って良い?」
「耳は駄目だ」
「どうして?」
「耳は弱い。触られるとアイリスを押し倒すかもしれない」
「そ、そうなのね。ならやめとく」
「そうしてくれ。なぁアイリス」
「何?」
「もう一度匂いを嗅いで良いか?」
「匂い?」
「安心する匂いだ」
「どんな匂いがするの?」
「甘い香りだ」
「どうぞ?」
ガイは私の首筋に顔を埋め、匂いをクンクンと嗅いで吸っている。
「あ~良い匂いだ」
首筋をペロっと舐められ、私は少しビクッとなった。舐められ所が熱を持ち…。
「匂いが濃くなった」
「濃くなるの?」
「誘惑される匂いだ」
「誘惑してるの?」
「俺にはそう感じる。甘くて良い匂いだ」
ガイはクンクンと匂いを嗅いで吸ってを繰り返してる。
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