孤独な戦い(1)

Phlogiston

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部屋に戻ってから(1)

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「・・・ぐっ、ううっ!」

振動する責め具が無慈悲に肛門や会陰、前立腺を責め上げる。驚く程の興奮が全身に電気のように響き渡る。射精直後の陰茎の先はカウパーでぬらぬらと濡れたスラックスにごしごしと刺激を受け続けて悲鳴を上げている。そして膀胱もまた解放の時を今か今かと待ちわびて、大量の尿を抱え込んだままぶるぶると震えている。

僕はその中に今まで感じたことのない下腹部の猛烈な高揚感があることに気付いていたが、今は家のトイレを早く目指さなければならない。あ゛あ゛っ!!限界だっ!もう本当に限界だっ!と思った瞬間、未知の下腹部の高揚感がいきなり頂点に達した。それはいわゆる男の潮吹きと呼ばれる現象だった。陰茎の勃起は最高潮に達し、僕はスラックスの中に大量の潮を吹いた。あまりの緊張の結果、下腹部に強制的なリセットがかかった感覚・・・。

幸い誰も見ていない。僕はそのまま急いで部屋に入った。鞄を置き、カチャカチャとベルトを外してスラックスを脱ぐ。カウパーや精液、さらには潮として噴き出した尿などによってぐちゃぐちゃになったスラックスはなかなか脱げずに苦労する。責め具を固定するハーネスを外して、責め具を抜き取ろうとすると、その動きがぐんっ!と前立腺に伝わり、前立腺がああっ!叫び声を上げる。僕は目から星が飛び出すような錯覚に陥った。靴下も脱いで、ようやく下半身が解放されると、そのままへたりと床に倒れ込んだ。

それが数分だったのか数十分だったのか分からない。しかし再び意識を明瞭にした僕は、口角をあげてにやりとした顔を作ると、くすくすと笑い転げた。楽しい、楽しいぞ!身体をいじめて楽しむのはもうやめられそうもない。責め具を外してしばらく経過しても前立腺はまだまだじんじんと興奮している。それは「構ってくれ、遊んでくれ!」という合図だ。

僕は責め具を再び肛門に差し込むとリモコンのボタンを押して、前立腺に刺激を与える。前立腺は「ああっ!いいっ!!」と嬌声をあげて歓喜する。同時に刺激を与えている肛門や会陰もうれしそうに反応する。会陰はぷっくりと膨れ上がり、勿論陰茎も限界まで勃起する。ああ、ここに発狂する程の尿意もあればと残念に思うが、とりあえず責め具をぐりぐりと肛門に押し込みながら、陰茎をしごきあげる。陰茎からは喜びの涙のように大量のカウパーが溢れ、前立腺を刺激しているためにさらさらとした白い液体もこんこんと吹き上がる。

しばらくすると下腹部にぐんっ!とした刺激が湧き上がってくる。射精が近い合図だ。はあっ、あああっ!いいっ!いいようっ!!僕の身体は快楽に完全に支配され、もはやそれ以外のことが全くできない状態である。ぐっ、ぐぐっ、と精液が込み上げて来た。もはや我慢はできない。僕は身体の求めるまま、思いっきり射精した。半日もの長い時間、前立腺で遊んだ報いである。僕は自分の見た目からは想像もつかない自分の恐ろしい性欲に身震いする。

(あと何回、射精したら許してくれるんだろう、前立腺の興奮が全然収まらない・・・・・・。)
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