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第一章
家族団欒
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団欒の間に着きドアをノックすると中から父様の声が聞こえて来た。
「失礼致します」
久しぶりに入ると、そこは五年と全く同じで父様たちが座っている場所も定位置のように変わっていなかった。
「ハルヤ。お帰りなさい」
「あぁ、私は夢を見ているのか」
母様が微笑みながら言う横で、夢見心地の兄様が天を見上げていた。
「あら、兄様?夢ではありませんよ。そうよね、ハルヤ」
「はい、姉様。兄様、これは夢ではありませんよ」
俺がそこまで言うと兄様が突然立ち上がり、潰す勢いって抱きついてきた。
「あぁ!本物だ~!ハルヤ、お帰り」
「に、兄様、く、苦しいです」
「え?ごめん。あまりの嬉しさに、つい」
「ナリアス、そこまでに。ハルヤ、席に着きなさい」
兄様の興奮を落ち着かせると、俺に一つだけ空席になっている、父様と兄様の間の席に座るように言った。
ここは俺の定位置だった場所だ。
「失礼します」
席に着くと横にいる兄様が顔を蕩けさせながらじっと見てくる。
「に、兄様?どうかなされましたか」
理由は何となく分かっているけど、とりあえず聞いてみる。
「久しぶりの僕の可愛い弟を堪能しているだけだよ」
思っていた通りの返事が返って来た。
生粋のブラコンめ。
「お兄様、良い加減になさった方が宜しいかと。ハルヤが引いていますわ」
何だか、この五年で立場が変わっている気がする。
姉様が大人っぽくなり過ぎて、兄様が‥‥、いや、言わないでおこう。
「そうかい?」
「い、いえ?」
「なぜ疑問系なんだい」
兄様が俺の顔をマジマジと見つめてくる。
「兄様、話をしをしましょう」
「話って、今しているじゃないか」
兄様は不思議そうな顔をした。
姉様もとんでもない発言をしてくれましたね、分かっていますよ、兄様に注意したかっただけなんですよね。
分かっていますけども、やめてほしい。
兄様の疑問の顔に対して何も返せば良いのか頭をあり得ないくらいに高速回転させた。
「この五年の話をしましょう」
「それは良いね。ハルヤ、沢山聞かせてくれるかい?」
「はい、もちろんです」
兄さんは顔の表情が緩み切ったまま言った。
なんとか、切り抜けたことで思わず安堵の笑みがこぼれた。
その笑みが兄様の何かを刺激したようでまた、思いっきり抱きつかれた。
キブを伝えるために兄様の腕を優しく叩くとやめてくれたので、俺はこの五年間のことを話し始めた。
「俺が渡った世界は、魔法が使えなくて、代わりに科学というものが発展していました」
「カガク?それは、どういうものなんだい」
「ん~、説明が難しいですが、魔法と似ています」
「それは魔法じゃないの?」
兄様の質問に頭を捻って、考えて出すと、姉様からの疑問が飛び出していた。
そこにツッコまないでほしいけど、そんな事言えないため、また頭を捻った。
「魔法は人の体内にある魔力回路を使って魔法として、体外に放出する技術です。でも、科学は自然のことについて観察、実験をして、原理、法則を見いだし、生かしていく技術だと思います。俺も詳しくは説明出来ないですけど」
「難しいわね。一体、どんな高度な事学んできたの」
「しかし、興味深くはあるな。ナリアス、お前はどう思う」
姉様は頭を捻りながら俺が説明したことを、復唱して、父様は兄様に真剣な顔で聞いて、母様はと言うと微笑みなが様子を見ていた。
「そうですね、私は魔法を使わないことにとても驚きました。世界の仕組みが違うのでしょうか。どうなんだい、ハルヤ」
「どうでしょう。ただ、魔法はフィクションの物という認識でした」
「不思議だね。父上、これはもっとハルヤ達に聞いてみるのが良いかと思います」
「そうだな。しかし、言葉が分からんことにはどうにもならんのだ」
兄様は父様に完璧な王太子の格好で話している。
ブラコン行動するから忘れかけていたけど、兄様って優秀すぎる王太子なんだよね。
「では、今後は言語の習得に励んで頂きましょう。あ、もちろん、こちらでは独断で決めることは出来ないでしょうから代表の方と話会いをしましょう。どうでしょう、父上」
「それが良いかもしれないな」
「お兄様もお父様も難しいお話より、ハルヤのことが聞きたいですわ。ですよね、お母様」
話がまとまったのを確認し、姉様が痺れを切らしたように話した。
「そうね、この夜の時間は有限だもの。陛下もナリアスもそのくらいにして、もっと話を聞きましょう」
「サーナ、すまなかったな」
「熱くなりすぎてしまったようだね」
「お兄様、お父様、白熱しすぎないようになさってくださいね」
母様が注意すると、兄様と父様は苦笑いをしながら姉様に謝った。
「気を取り直して。ハルヤ、質問いいかしら?」
「勿論です」
「向こうの世界でお友達は出来たの?」
「はい。一緒に召喚された中にもいますよ」
「そうなの?はぁ、言葉が分かったらお話するのに」
姉様は少し夢見心地で話している。
「姉様、俺の正体がバレちゃうので、程々にしてくださいね」
「分かっているわ」
姉様に言うと、少しだけ不貞腐れたような表情になった。
「サーナそんな顔をして、はしたないわよ」
「私ったら、恥ずかしいですわ」
姉様は顔を赤らめて、顔を隠した。
その様子に、父様達は思わず笑いが出てしまったように、クスッと笑った。
姉様ってこういうところは歳相応なんだよな。
「そろそろ、お開きにしようか。あまり遅いと、ハルヤの正体がばれてしまう可能性があるからな」
父様が気付いたように言った。
「もう、そんなに経ったのですか?もう少しお話したかったけど、仕方ないわね」
「また、話そうね。ハルヤ」
母様がそれに反応し、姉様が名残惜しそうに言った。
「部屋まで送ろうか」
そんな中、兄様は急に立ち上がり、座っている俺の肩を掴んで必死そうに言った。
「兄様‥‥‥?ご心配なく、俺は一人で戻れますよ。もう、十五歳ですから」
「うぅん、そうかい?何かあったら兄さんを頼るんだよ」
笑顔で断ると、兄様は心配そうな声で俺の頭撫でながら言った。
兄様は一体、俺を何歳だと思ってるんだろうか?
幼い頃、一緒にいなかったから仕方ないって言われればそうだけど、恥ずかしい。
「ナリアス、別に今生の別れと言うわけでもないんだ。そのくらいにしときなさい」
「はい」
流石に俺の頭を撫ですぎだったようで、父様が注意し、兄様は渋々といった感じで撫でるのをやめた。
そして、俺はさっきとは打って変わって満面の笑みを浮かべる兄様達に見送られて団欒の間を出た。
「失礼致します」
久しぶりに入ると、そこは五年と全く同じで父様たちが座っている場所も定位置のように変わっていなかった。
「ハルヤ。お帰りなさい」
「あぁ、私は夢を見ているのか」
母様が微笑みながら言う横で、夢見心地の兄様が天を見上げていた。
「あら、兄様?夢ではありませんよ。そうよね、ハルヤ」
「はい、姉様。兄様、これは夢ではありませんよ」
俺がそこまで言うと兄様が突然立ち上がり、潰す勢いって抱きついてきた。
「あぁ!本物だ~!ハルヤ、お帰り」
「に、兄様、く、苦しいです」
「え?ごめん。あまりの嬉しさに、つい」
「ナリアス、そこまでに。ハルヤ、席に着きなさい」
兄様の興奮を落ち着かせると、俺に一つだけ空席になっている、父様と兄様の間の席に座るように言った。
ここは俺の定位置だった場所だ。
「失礼します」
席に着くと横にいる兄様が顔を蕩けさせながらじっと見てくる。
「に、兄様?どうかなされましたか」
理由は何となく分かっているけど、とりあえず聞いてみる。
「久しぶりの僕の可愛い弟を堪能しているだけだよ」
思っていた通りの返事が返って来た。
生粋のブラコンめ。
「お兄様、良い加減になさった方が宜しいかと。ハルヤが引いていますわ」
何だか、この五年で立場が変わっている気がする。
姉様が大人っぽくなり過ぎて、兄様が‥‥、いや、言わないでおこう。
「そうかい?」
「い、いえ?」
「なぜ疑問系なんだい」
兄様が俺の顔をマジマジと見つめてくる。
「兄様、話をしをしましょう」
「話って、今しているじゃないか」
兄様は不思議そうな顔をした。
姉様もとんでもない発言をしてくれましたね、分かっていますよ、兄様に注意したかっただけなんですよね。
分かっていますけども、やめてほしい。
兄様の疑問の顔に対して何も返せば良いのか頭をあり得ないくらいに高速回転させた。
「この五年の話をしましょう」
「それは良いね。ハルヤ、沢山聞かせてくれるかい?」
「はい、もちろんです」
兄さんは顔の表情が緩み切ったまま言った。
なんとか、切り抜けたことで思わず安堵の笑みがこぼれた。
その笑みが兄様の何かを刺激したようでまた、思いっきり抱きつかれた。
キブを伝えるために兄様の腕を優しく叩くとやめてくれたので、俺はこの五年間のことを話し始めた。
「俺が渡った世界は、魔法が使えなくて、代わりに科学というものが発展していました」
「カガク?それは、どういうものなんだい」
「ん~、説明が難しいですが、魔法と似ています」
「それは魔法じゃないの?」
兄様の質問に頭を捻って、考えて出すと、姉様からの疑問が飛び出していた。
そこにツッコまないでほしいけど、そんな事言えないため、また頭を捻った。
「魔法は人の体内にある魔力回路を使って魔法として、体外に放出する技術です。でも、科学は自然のことについて観察、実験をして、原理、法則を見いだし、生かしていく技術だと思います。俺も詳しくは説明出来ないですけど」
「難しいわね。一体、どんな高度な事学んできたの」
「しかし、興味深くはあるな。ナリアス、お前はどう思う」
姉様は頭を捻りながら俺が説明したことを、復唱して、父様は兄様に真剣な顔で聞いて、母様はと言うと微笑みなが様子を見ていた。
「そうですね、私は魔法を使わないことにとても驚きました。世界の仕組みが違うのでしょうか。どうなんだい、ハルヤ」
「どうでしょう。ただ、魔法はフィクションの物という認識でした」
「不思議だね。父上、これはもっとハルヤ達に聞いてみるのが良いかと思います」
「そうだな。しかし、言葉が分からんことにはどうにもならんのだ」
兄様は父様に完璧な王太子の格好で話している。
ブラコン行動するから忘れかけていたけど、兄様って優秀すぎる王太子なんだよね。
「では、今後は言語の習得に励んで頂きましょう。あ、もちろん、こちらでは独断で決めることは出来ないでしょうから代表の方と話会いをしましょう。どうでしょう、父上」
「それが良いかもしれないな」
「お兄様もお父様も難しいお話より、ハルヤのことが聞きたいですわ。ですよね、お母様」
話がまとまったのを確認し、姉様が痺れを切らしたように話した。
「そうね、この夜の時間は有限だもの。陛下もナリアスもそのくらいにして、もっと話を聞きましょう」
「サーナ、すまなかったな」
「熱くなりすぎてしまったようだね」
「お兄様、お父様、白熱しすぎないようになさってくださいね」
母様が注意すると、兄様と父様は苦笑いをしながら姉様に謝った。
「気を取り直して。ハルヤ、質問いいかしら?」
「勿論です」
「向こうの世界でお友達は出来たの?」
「はい。一緒に召喚された中にもいますよ」
「そうなの?はぁ、言葉が分かったらお話するのに」
姉様は少し夢見心地で話している。
「姉様、俺の正体がバレちゃうので、程々にしてくださいね」
「分かっているわ」
姉様に言うと、少しだけ不貞腐れたような表情になった。
「サーナそんな顔をして、はしたないわよ」
「私ったら、恥ずかしいですわ」
姉様は顔を赤らめて、顔を隠した。
その様子に、父様達は思わず笑いが出てしまったように、クスッと笑った。
姉様ってこういうところは歳相応なんだよな。
「そろそろ、お開きにしようか。あまり遅いと、ハルヤの正体がばれてしまう可能性があるからな」
父様が気付いたように言った。
「もう、そんなに経ったのですか?もう少しお話したかったけど、仕方ないわね」
「また、話そうね。ハルヤ」
母様がそれに反応し、姉様が名残惜しそうに言った。
「部屋まで送ろうか」
そんな中、兄様は急に立ち上がり、座っている俺の肩を掴んで必死そうに言った。
「兄様‥‥‥?ご心配なく、俺は一人で戻れますよ。もう、十五歳ですから」
「うぅん、そうかい?何かあったら兄さんを頼るんだよ」
笑顔で断ると、兄様は心配そうな声で俺の頭撫でながら言った。
兄様は一体、俺を何歳だと思ってるんだろうか?
幼い頃、一緒にいなかったから仕方ないって言われればそうだけど、恥ずかしい。
「ナリアス、別に今生の別れと言うわけでもないんだ。そのくらいにしときなさい」
「はい」
流石に俺の頭を撫ですぎだったようで、父様が注意し、兄様は渋々といった感じで撫でるのをやめた。
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