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あれからマクビルとは歳が同じというのもあり、仲良くなった。
マクビルは無口でくそ真面目な奴だが、側にいてお互い喋らなくても気を使わなくても良いから気楽だ。
そしてゲームの物語に欠かせない人物。
悪役令息、テオルド・カーネリアだ。
『魔法学園ラビリンス』で主人公の恋路を邪魔して自分のものにしようとするヤンデレだ。
あいつは週に1回くらいで剣術を学びに来ているらしい。
今日は取り巻き達はいない。
弟のジオード・カーネリアももちろん一緒だ。
ジオードは年下ワンコ系という設定の攻略対象なんだが…ちょっと違う感じがするんだよな。
どちらかというと犬より、猫………のような感じ。
初日に取り巻きにぶつかってから会っていなかったから久々な気がする。
テオルドは背が小さくて身体の線が細い割には、機敏な動きでイメージと違った。
俺のイメージでは『出来なくて当たり前、やる必要がない』と言って汗をかかないで適当にやるのかと思っていた。
それが汗をかき人一倍食らいついていく根性があって、見ていて応援したくなる。
「お前、小さくて細いのに頑張ってるんだな。」
と言うと
「お前に細いって言われたくない!もやしめ!」
とテオルドに言い返される。
も、もやし!こっちの世界でも、もやしってあるのか。
「ぷっ、ふふ。面白いやつ。」
つい笑いだしてしまった。公爵家の貴族の子息がもやしって、似合わなすぎて笑える。
テオルドは眉間にシワを寄せて、不快を表す。
「悪い。バカにしてるつもりはないんだ。今度、俺とも剣の相手をしてくれよ。」
と笑いかける。
俺の態度に悪気はないと解ったからか、少し困っているテオルドの様子を見て可愛いなと感じてしまう。
いや実際可愛い顔をしているのだ。可愛い子にデレるおっさんのような気持ちだ。
「テオルド・カーネリアだ。」
「俺はルシオン・マークフェン。よろしく。」
ついでに、剣の相手も楽しみにしていると笑いかける。
「お前は変な奴だな。僕より弱かったら容赦しないからね。」
と可愛い顔で言われる。うんうん、癒される。
テオルドが俺から離れて行ってしまうと、ジオードが近付いてきた。
人懐っこい笑顔を崩さず話しかけてくる。
「兄さんと仲良くなるなんて物好きですね。」
(こいつ…腹黒そうだな…。)
「テオルドの剣の腕が凄いから、1度手合わせしたいだけだよ。」
「そう、じゃあ今度僕とも手合わせして下さいね。」
ジオードは終始ニコニコだ。
こいつの笑顔は怖いな。目が笑ってない。心の底では毒を吐いてそうだ。
少しうんざりしながら「今度な。」と言うと、
「はい。」と爽やか笑顔で返事が返ってきた。
何故かお尻に黒く先が尖っている細いしっぽが見えた。…気のせいかな。
2人が去った後で俺はやっぱり疑問に思い考え込む。
ゲームのキャラ設定と違う事に、不安を覚える。
何かが狂っているのだろうか。
もしかしたら俺がゲーム設定とは違う行動をしているからかもしれない…。
もともと俺はヤンキーキャラで面倒な事は苦手、女性をナンパしてばっかしているようなチャラい奴。
剣の訓練なんてした事もない。
う~む、ヒロインに会うまでまだまだ時間はある。
そのうちゲーム修正やら補正やらで変わってくるのかもしれない…。
まぁ、俺は攻略される気もないし、サブキャラ的存在で良いし、関係ないや。
マクビルは無口でくそ真面目な奴だが、側にいてお互い喋らなくても気を使わなくても良いから気楽だ。
そしてゲームの物語に欠かせない人物。
悪役令息、テオルド・カーネリアだ。
『魔法学園ラビリンス』で主人公の恋路を邪魔して自分のものにしようとするヤンデレだ。
あいつは週に1回くらいで剣術を学びに来ているらしい。
今日は取り巻き達はいない。
弟のジオード・カーネリアももちろん一緒だ。
ジオードは年下ワンコ系という設定の攻略対象なんだが…ちょっと違う感じがするんだよな。
どちらかというと犬より、猫………のような感じ。
初日に取り巻きにぶつかってから会っていなかったから久々な気がする。
テオルドは背が小さくて身体の線が細い割には、機敏な動きでイメージと違った。
俺のイメージでは『出来なくて当たり前、やる必要がない』と言って汗をかかないで適当にやるのかと思っていた。
それが汗をかき人一倍食らいついていく根性があって、見ていて応援したくなる。
「お前、小さくて細いのに頑張ってるんだな。」
と言うと
「お前に細いって言われたくない!もやしめ!」
とテオルドに言い返される。
も、もやし!こっちの世界でも、もやしってあるのか。
「ぷっ、ふふ。面白いやつ。」
つい笑いだしてしまった。公爵家の貴族の子息がもやしって、似合わなすぎて笑える。
テオルドは眉間にシワを寄せて、不快を表す。
「悪い。バカにしてるつもりはないんだ。今度、俺とも剣の相手をしてくれよ。」
と笑いかける。
俺の態度に悪気はないと解ったからか、少し困っているテオルドの様子を見て可愛いなと感じてしまう。
いや実際可愛い顔をしているのだ。可愛い子にデレるおっさんのような気持ちだ。
「テオルド・カーネリアだ。」
「俺はルシオン・マークフェン。よろしく。」
ついでに、剣の相手も楽しみにしていると笑いかける。
「お前は変な奴だな。僕より弱かったら容赦しないからね。」
と可愛い顔で言われる。うんうん、癒される。
テオルドが俺から離れて行ってしまうと、ジオードが近付いてきた。
人懐っこい笑顔を崩さず話しかけてくる。
「兄さんと仲良くなるなんて物好きですね。」
(こいつ…腹黒そうだな…。)
「テオルドの剣の腕が凄いから、1度手合わせしたいだけだよ。」
「そう、じゃあ今度僕とも手合わせして下さいね。」
ジオードは終始ニコニコだ。
こいつの笑顔は怖いな。目が笑ってない。心の底では毒を吐いてそうだ。
少しうんざりしながら「今度な。」と言うと、
「はい。」と爽やか笑顔で返事が返ってきた。
何故かお尻に黒く先が尖っている細いしっぽが見えた。…気のせいかな。
2人が去った後で俺はやっぱり疑問に思い考え込む。
ゲームのキャラ設定と違う事に、不安を覚える。
何かが狂っているのだろうか。
もしかしたら俺がゲーム設定とは違う行動をしているからかもしれない…。
もともと俺はヤンキーキャラで面倒な事は苦手、女性をナンパしてばっかしているようなチャラい奴。
剣の訓練なんてした事もない。
う~む、ヒロインに会うまでまだまだ時間はある。
そのうちゲーム修正やら補正やらで変わってくるのかもしれない…。
まぁ、俺は攻略される気もないし、サブキャラ的存在で良いし、関係ないや。
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