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剣技場の広場へ行くと、あちこちでもうすでに
「キーンッ!」「ガッ!」と剣と剣のぶつかる音が響いている。
身体の大きい大人達や、俺と同じくらいの子達が混ざりあって剣の稽古をしている。
そこには、思った通りあの男がいた。
ゲームのビジュアルよりも幼いが、短く赤い髪に黒い瞳。俺と同じ歳なのに背が高く体格が良い。
騎士の家系に産まれ、自分も騎士を目指しているという
マクビル・オズライト。
ゲームの攻略対象の1人だ。
マクビルと剣を交えていた青年が俺を見て手招きする。
「今日から一緒に剣術を学ぶ、ルシオン・マークフェンだ。マクビル、お前と同じ歳だし仲良くしてやってくれ。」
「ルシオンです。よろしくお願いします。」
俺は笑顔で挨拶する。
皆は「おう、よろしく。」「細いの、頑張れよ!」と挨拶してくれるが、
マクビルは「ああ。」と無表情でそれだけ言うと、何処かへ行ってしまった。
さすが孤高の騎士。まだ14歳なのにあの迫力。ビビる。
「マクビルは人見知りが激しいから」
と言ってきたのはさっき俺をマクビルに紹介してくれた青年だ。髪の色といい、瞳の色といい、マクビルと似ている。ついじーっと見てしまっていた。
「俺はマクビルの兄のオークビルだ。」
と自己紹介してくれた。
あれ?マクビルに兄貴なんていたかな?ゲームでは出てこなかったバックグラウンドだ。
「今日からお願いします。」
と言うとにかっと満面の笑みで
「おう!よろしくな!」
と答えてくれた。体型もがっちりして、笑顔が爽やかで頼りになる兄貴って感じだ。
性格は兄弟で正反対らしい。
しばらくしてーーー
はぁはぁ…。
さすが騎士団員。逞しい騎士団員達に厳しく鍛えられて1時間ほどで、もうバテそうだ。
「初日にしては頑張っているな。」
マクビルの兄に頭をなでなで…というより髪がボサボサになるほど撫でられる。
「ありがとうございます。」
「今日はこのくらいにして、また来いよ。」
と言われ、お言葉に甘えて今日は帰る事にする。
正直、もうヘトヘトだ。
帰り道も馬車でありがたかった。揺られて眠りそうになりながらも邸に着く。
ヨロヨロとなんとか部屋までたどり着くと、ソファに倒れるように寝転がる。
すぐに睡魔に襲われ目を閉じて意識を手放した。
◆◆◆
唇に何か柔らかいものが…
夢を見ているのか、誰かにキスされたような。
優しく髪を撫でられ、その手は頬を滑り首筋へと…。
くすぐったくて肩をすくめる。その手の動きを阻止しようと顔を寄せて肩口と頬で封じる。
相手が微笑んだ気配がしたが、瞼は重く意識もまた遠退いていった。
◆◆◆
剣術の稽古は週3日通っている。
他の日は勉強や魔法やマナーなど学ぶ事は多い。
セレスは15才になって、学園の寮に行ってしまったので勉強は俺一人が家庭教師にみてもらっている。
運動を毎日少しずつだが続けているため、バテる事はなくなった。騎士団員さん達の剣術メニューの半分も出来ていないが…。
休憩しようと思い何となくだが、先に休憩していたマクビルの隣に座る。
「まだいたんだな。」
意外な事にマクビルに話しかけられた。
初日の時から嫌われていると思っていただけに少しびっくりする。
「まぁな。将来騎士になりたいから。」
と言うと何故かびっくりした顔をしてこちらを見ている。そして優しくフフッと笑われる。
「なんだ?何か変な事言ったか?」
笑うような事でも言ったかな?はっ!お前みたいな奴が騎士になれる訳ないだろ!って事かな…?
「いや悪い。細いのに根性はあるんだなと思って。」
「それ、褒めてる?」
「もちろん。」
とマクビルは微笑んだ。
何か褒められてる気がしないが…まぁいっか。
「キーンッ!」「ガッ!」と剣と剣のぶつかる音が響いている。
身体の大きい大人達や、俺と同じくらいの子達が混ざりあって剣の稽古をしている。
そこには、思った通りあの男がいた。
ゲームのビジュアルよりも幼いが、短く赤い髪に黒い瞳。俺と同じ歳なのに背が高く体格が良い。
騎士の家系に産まれ、自分も騎士を目指しているという
マクビル・オズライト。
ゲームの攻略対象の1人だ。
マクビルと剣を交えていた青年が俺を見て手招きする。
「今日から一緒に剣術を学ぶ、ルシオン・マークフェンだ。マクビル、お前と同じ歳だし仲良くしてやってくれ。」
「ルシオンです。よろしくお願いします。」
俺は笑顔で挨拶する。
皆は「おう、よろしく。」「細いの、頑張れよ!」と挨拶してくれるが、
マクビルは「ああ。」と無表情でそれだけ言うと、何処かへ行ってしまった。
さすが孤高の騎士。まだ14歳なのにあの迫力。ビビる。
「マクビルは人見知りが激しいから」
と言ってきたのはさっき俺をマクビルに紹介してくれた青年だ。髪の色といい、瞳の色といい、マクビルと似ている。ついじーっと見てしまっていた。
「俺はマクビルの兄のオークビルだ。」
と自己紹介してくれた。
あれ?マクビルに兄貴なんていたかな?ゲームでは出てこなかったバックグラウンドだ。
「今日からお願いします。」
と言うとにかっと満面の笑みで
「おう!よろしくな!」
と答えてくれた。体型もがっちりして、笑顔が爽やかで頼りになる兄貴って感じだ。
性格は兄弟で正反対らしい。
しばらくしてーーー
はぁはぁ…。
さすが騎士団員。逞しい騎士団員達に厳しく鍛えられて1時間ほどで、もうバテそうだ。
「初日にしては頑張っているな。」
マクビルの兄に頭をなでなで…というより髪がボサボサになるほど撫でられる。
「ありがとうございます。」
「今日はこのくらいにして、また来いよ。」
と言われ、お言葉に甘えて今日は帰る事にする。
正直、もうヘトヘトだ。
帰り道も馬車でありがたかった。揺られて眠りそうになりながらも邸に着く。
ヨロヨロとなんとか部屋までたどり着くと、ソファに倒れるように寝転がる。
すぐに睡魔に襲われ目を閉じて意識を手放した。
◆◆◆
唇に何か柔らかいものが…
夢を見ているのか、誰かにキスされたような。
優しく髪を撫でられ、その手は頬を滑り首筋へと…。
くすぐったくて肩をすくめる。その手の動きを阻止しようと顔を寄せて肩口と頬で封じる。
相手が微笑んだ気配がしたが、瞼は重く意識もまた遠退いていった。
◆◆◆
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「まだいたんだな。」
意外な事にマクビルに話しかけられた。
初日の時から嫌われていると思っていただけに少しびっくりする。
「まぁな。将来騎士になりたいから。」
と言うと何故かびっくりした顔をしてこちらを見ている。そして優しくフフッと笑われる。
「なんだ?何か変な事言ったか?」
笑うような事でも言ったかな?はっ!お前みたいな奴が騎士になれる訳ないだろ!って事かな…?
「いや悪い。細いのに根性はあるんだなと思って。」
「それ、褒めてる?」
「もちろん。」
とマクビルは微笑んだ。
何か褒められてる気がしないが…まぁいっか。
感想 9
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