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ルシオンは無傷とはいえ、教会に行くのも無理だと判断され救護室のベッドで横になっていた。
ベッドの布団の中で、ネフィル先生が言っていた事を思い出していた。
セレスが嫌々、俺と………。
あの日の出来事は義務でした事だったのか…。
そうだよな、セレスみたいな完璧な美青年が俺みたいな普通の奴とじゃ釣り合わないし、俺は魔力も剣術もいまいちだし、つり目だから可愛くないし、俺、馬鹿だし……………。
自分で言っていて情けなくなってきた。いっそ笑えてくる。
「あははははは………。」
可笑しいのに、視界がぼやけてきて頬を何かが濡らしていく。ようやく自分が泣いている事に気付いた。
何で涙が出てくるんだろう。それさえも笑えてくる。
「ふふ、うっ…ううっ…ははは、はは………。」
俺は布団の中で、笑っているのか泣いているのか解らない嗚咽を漏らしていた。
その時、ドアの向こう側では、ネフィルが悪い笑みを浮かべていた。
俺は、いつの間にか眠っていたらしい。
布団は半分落ちかけていた。布団の中で泣きながら眠っていて暑くて、布団をずらしたのだろう。俺って寝相悪いな。
どのくらい眠っていたのか、廊下が賑やかだ。
『コンコン、ガチャ。』
入り口のドアが開いて誰かが入ってきたようだ。
ベッドの周りはカーテンで仕切られているため、解らない。
すると、シャーとカーテンが開けられ、テオルドとマクビルが現れた。
「ルシオン!起きてた?さっきも来たんだけど、寝てたから。」
「大丈夫か?」
2人とも心配して来てくれたようだ。
「うん、大丈夫。何もされてないし…何とも無かったから、もう…大丈夫…。」
あはははっと笑うが、テオルドとマクビルはまだ心配しているようだ。
「ルシオン、何があった?」
「え?」
テオルドに言われ、2人を見上げる。
あ…もしかして、泣いてたから目が赤くなってるのか?うわー、恥ずかしい。
「あ、本当に何もないよ。」
両の手のひらを振って大丈夫だと表現する。
「あっそ。それなら良いけど………。」
テオルドは少し怒ってるみたいだ。
マクビルは腕を組んで呆れている。
そこへ………
『バタッン!』勢いよくドアが開き、ドタドタと音がしてどうしたのかと思ったと同時に
「ルシオン!」
と抱きしめられた。
ウギャッ!苦しい。
誰?と思う前に匂いで解ってしまう。
それに、守護魔法をかけた本人はバリアは効かない。
「セレス兄さん?」
どうしたの?と言う言葉は喉の奥に仕舞いこむ。
セレスにとっては俺は兄弟でしかないから。
「ルシオン…目が赤い。怖かったな。今日は俺の部屋で一緒に過ごそう。もう帰るぞ。」
セレスは一方的に話を進めるが、俺はもうセレスの邪魔になりたくない。
「セレス兄さん、大丈夫だよ。ほら、テオルドもマクビルもいるし、どこも怪我もしてないから。」
セレスの誘いを断ったのは初めてかもしれない。
だが、これ以上は嫌われたくない。
俺はベッドから起き上がり、テオルドとマクビルの手を握り、セレスを置き去りにして救護室から出る。
セレスの顔を見ていられなかった。そんな俺を、訳も聞かず付いてきてくれる2人が嬉しかった。
その後、数日間はセレスが夕飯を一緒に食べようと誘ってきたり、部屋に遊びに来ないかと言われても、勉強するからとか、用事があるからと言って断っていた。
そうしていると、セレスも忙しくなったのか誘われもしなくなった。
………これで良いんだ。セレスに迷惑かけたらダメだ。
そうして、ルシオンはだんだん笑顔が少なくなっていく事になる。
そんな時、魔力量を増やすため中止になっていた教会での実技が行われる事になった。
護衛として、マクビルが同行する。前回もマクビルが一緒に行くことになっていたらしく、リビアンははしゃいでいたようだ。
1台の馬車で向かうのだが、リビアンは凄く楽しそうだ。目の前にはマクビル、横にはネフィル先生だからだろう。
俺の事は眼中にないらしく、ネフィル先生にすり寄って上目遣いに話しかけていたり、馬車が狭いと言っては、マクビルに膝や足をくっ付けていたりと、1人でうきうきしていた。
ネフィル先生は笑顔のまま、リビアンをあしらっていたけど、マクビルは…凄く嫌そうな顔をして俺の方を向いていた。
教会に着くと、神父の格好をしたじいさんや、子供達がいた。
「魔法省のネフィル様ですね。お待ちしておりました。こちらへどうぞ。」
中に案内され、そこへ向かうと怪我をした人や、病気で熱がある人など多くの人達が集まっていた。
前世でいう診療所のような場所みたいだ。
「光魔法の聖女様が来られると知って、皆集まって来まして。お願いできますかね。」
「ええ、その為に来たのですから。」
ネフィル先生は俺達を見て指示する。
「リビアンはこちらの方達を、ルシオンは私と一緒に来なさい。」
「えぇぇぇ!私、ネフィル先生と一緒が良い!」
リビアンはどうしてもネフィル先生と離れたくないようだ。
「俺は大丈夫です。魔力ポーションもありますし。」
俺は早速、怪我人の所にいって魔法を使う。
『ヒール』
手をかざして傷を治していく。
傷と言っても、ざっくり肉が割れているようなエグいものや、治らなくて膿んで腐りかけているもの、内臓が見えているようなものまで、酷かった。
どうやら、魔物にやられたようだ。町の近くの森に出るらしく、騎士団が討伐して今は大丈夫だそうだ。
俺は必死で深い傷を治していく。
傷を治していく度に魔力が削られ、ふらつくが何とか耐え、魔力ポーションで回復してはまた『ヒール』を使って傷を治していく。
やっと全員終わったかと思ったら、今度は病人が待っていた。
病人の場合は、症状を聞いてからそこに手を当て、治していくらしい。
「ルシオン、私と一緒にやりましょう。貴方一人では大変なはずです。」
ネフィル先生が俺の側にきて、一緒に病人1人1人に症状を聞いて痛い所に『浄化』『ヒール』を施していく。
俺は、無我夢中だった。
そしてふと周りを見ると、やっと全員治っていた。
「やった…。」
とホッとした途端、目の前が真っ暗になりふらつき、倒れる!と思った瞬間に、マクビルに抱きつく格好で支えてもらった。
「お疲れ。」
マクビルにそう言われて、終わったんだ…と安心して意識を手放した。
俺は疲れと魔力回復まで、マクビルに抱っこされて移動していたらしい。さすがに15歳の男子としては恥ずかしいけど、寝てたから仕方ないよな。
帰りの馬車でも俺は眠ったままだった。
ベッドの布団の中で、ネフィル先生が言っていた事を思い出していた。
セレスが嫌々、俺と………。
あの日の出来事は義務でした事だったのか…。
そうだよな、セレスみたいな完璧な美青年が俺みたいな普通の奴とじゃ釣り合わないし、俺は魔力も剣術もいまいちだし、つり目だから可愛くないし、俺、馬鹿だし……………。
自分で言っていて情けなくなってきた。いっそ笑えてくる。
「あははははは………。」
可笑しいのに、視界がぼやけてきて頬を何かが濡らしていく。ようやく自分が泣いている事に気付いた。
何で涙が出てくるんだろう。それさえも笑えてくる。
「ふふ、うっ…ううっ…ははは、はは………。」
俺は布団の中で、笑っているのか泣いているのか解らない嗚咽を漏らしていた。
その時、ドアの向こう側では、ネフィルが悪い笑みを浮かべていた。
俺は、いつの間にか眠っていたらしい。
布団は半分落ちかけていた。布団の中で泣きながら眠っていて暑くて、布団をずらしたのだろう。俺って寝相悪いな。
どのくらい眠っていたのか、廊下が賑やかだ。
『コンコン、ガチャ。』
入り口のドアが開いて誰かが入ってきたようだ。
ベッドの周りはカーテンで仕切られているため、解らない。
すると、シャーとカーテンが開けられ、テオルドとマクビルが現れた。
「ルシオン!起きてた?さっきも来たんだけど、寝てたから。」
「大丈夫か?」
2人とも心配して来てくれたようだ。
「うん、大丈夫。何もされてないし…何とも無かったから、もう…大丈夫…。」
あはははっと笑うが、テオルドとマクビルはまだ心配しているようだ。
「ルシオン、何があった?」
「え?」
テオルドに言われ、2人を見上げる。
あ…もしかして、泣いてたから目が赤くなってるのか?うわー、恥ずかしい。
「あ、本当に何もないよ。」
両の手のひらを振って大丈夫だと表現する。
「あっそ。それなら良いけど………。」
テオルドは少し怒ってるみたいだ。
マクビルは腕を組んで呆れている。
そこへ………
『バタッン!』勢いよくドアが開き、ドタドタと音がしてどうしたのかと思ったと同時に
「ルシオン!」
と抱きしめられた。
ウギャッ!苦しい。
誰?と思う前に匂いで解ってしまう。
それに、守護魔法をかけた本人はバリアは効かない。
「セレス兄さん?」
どうしたの?と言う言葉は喉の奥に仕舞いこむ。
セレスにとっては俺は兄弟でしかないから。
「ルシオン…目が赤い。怖かったな。今日は俺の部屋で一緒に過ごそう。もう帰るぞ。」
セレスは一方的に話を進めるが、俺はもうセレスの邪魔になりたくない。
「セレス兄さん、大丈夫だよ。ほら、テオルドもマクビルもいるし、どこも怪我もしてないから。」
セレスの誘いを断ったのは初めてかもしれない。
だが、これ以上は嫌われたくない。
俺はベッドから起き上がり、テオルドとマクビルの手を握り、セレスを置き去りにして救護室から出る。
セレスの顔を見ていられなかった。そんな俺を、訳も聞かず付いてきてくれる2人が嬉しかった。
その後、数日間はセレスが夕飯を一緒に食べようと誘ってきたり、部屋に遊びに来ないかと言われても、勉強するからとか、用事があるからと言って断っていた。
そうしていると、セレスも忙しくなったのか誘われもしなくなった。
………これで良いんだ。セレスに迷惑かけたらダメだ。
そうして、ルシオンはだんだん笑顔が少なくなっていく事になる。
そんな時、魔力量を増やすため中止になっていた教会での実技が行われる事になった。
護衛として、マクビルが同行する。前回もマクビルが一緒に行くことになっていたらしく、リビアンははしゃいでいたようだ。
1台の馬車で向かうのだが、リビアンは凄く楽しそうだ。目の前にはマクビル、横にはネフィル先生だからだろう。
俺の事は眼中にないらしく、ネフィル先生にすり寄って上目遣いに話しかけていたり、馬車が狭いと言っては、マクビルに膝や足をくっ付けていたりと、1人でうきうきしていた。
ネフィル先生は笑顔のまま、リビアンをあしらっていたけど、マクビルは…凄く嫌そうな顔をして俺の方を向いていた。
教会に着くと、神父の格好をしたじいさんや、子供達がいた。
「魔法省のネフィル様ですね。お待ちしておりました。こちらへどうぞ。」
中に案内され、そこへ向かうと怪我をした人や、病気で熱がある人など多くの人達が集まっていた。
前世でいう診療所のような場所みたいだ。
「光魔法の聖女様が来られると知って、皆集まって来まして。お願いできますかね。」
「ええ、その為に来たのですから。」
ネフィル先生は俺達を見て指示する。
「リビアンはこちらの方達を、ルシオンは私と一緒に来なさい。」
「えぇぇぇ!私、ネフィル先生と一緒が良い!」
リビアンはどうしてもネフィル先生と離れたくないようだ。
「俺は大丈夫です。魔力ポーションもありますし。」
俺は早速、怪我人の所にいって魔法を使う。
『ヒール』
手をかざして傷を治していく。
傷と言っても、ざっくり肉が割れているようなエグいものや、治らなくて膿んで腐りかけているもの、内臓が見えているようなものまで、酷かった。
どうやら、魔物にやられたようだ。町の近くの森に出るらしく、騎士団が討伐して今は大丈夫だそうだ。
俺は必死で深い傷を治していく。
傷を治していく度に魔力が削られ、ふらつくが何とか耐え、魔力ポーションで回復してはまた『ヒール』を使って傷を治していく。
やっと全員終わったかと思ったら、今度は病人が待っていた。
病人の場合は、症状を聞いてからそこに手を当て、治していくらしい。
「ルシオン、私と一緒にやりましょう。貴方一人では大変なはずです。」
ネフィル先生が俺の側にきて、一緒に病人1人1人に症状を聞いて痛い所に『浄化』『ヒール』を施していく。
俺は、無我夢中だった。
そしてふと周りを見ると、やっと全員治っていた。
「やった…。」
とホッとした途端、目の前が真っ暗になりふらつき、倒れる!と思った瞬間に、マクビルに抱きつく格好で支えてもらった。
「お疲れ。」
マクビルにそう言われて、終わったんだ…と安心して意識を手放した。
俺は疲れと魔力回復まで、マクビルに抱っこされて移動していたらしい。さすがに15歳の男子としては恥ずかしいけど、寝てたから仕方ないよな。
帰りの馬車でも俺は眠ったままだった。
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