28 / 73
25
しおりを挟む
今日は光魔法の経験値を上げるため、教会に行く。
はずなんだけど………誰も来ない。
おかしいな…集合場所が間違ってるのかな?
数分前、珍しくリビアンが伝言があると言いに来ていた。
「ルシオン………ネフィル先生が、集合場所は教室だそうよ。」
そっけ無く、言うだけ言って去っていった。
そして俺は1人で教室で待っている状況。
窓の外を眺めながら、今日は天気が良くて風が気持ちいいな…とそんな呑気な事をぼんやり考えていた。
うーん、皆遅いな…。眠くなってくる。
でも、リビアンが話しかけてくるなんて初めてかもしれない。俺に伝言があったとしても、無視するんだと思ってた。
ちょっと見直したな。
そんな事をのんびり考えていると…。
ガチャっと教室のドアが開いて、ネフィル先生達が来たのかと思い、そちらを振り向くと
「へへへっ、腕試しにしては物足りねぇな。」
「ひひっ、俺はこいつでも良いぜ。」
「俺、こういうイケメン嫌いなんだよ。ぼこぼこにしようぜ。」
男達が不穏な事を言いながら入ってきた。
その男達3人は背が高く筋肉もりもりのマッチョだ。
3人はニヤニヤしながら、俺に近づいてくる。
「あ、あのー、…どうしたんですか?」
後ろに後退りながら、聞いてみる。心当たりがないと思うけど…俺つり目だから『睨まれた』って言われるのか?俺の態度が気に入らないとかで、恨みを買う事もあるかもしれない。
「お前に恨みはねぇよ。頼まれたから、仕方なくやってんだよ。」
「あはははっ、仕方なくって言いながら、やる気満々じゃん。」
「早くしようぜ。騒がれたら面倒くせぇし。」
えぇぇぇえ!それって、俺目当てか!
「な、何で…そんな……。」
怖くて、声が震える。
「へへへ、これは聖女様の為なんだぜ。」
「聖女様が、お前は邪魔なんだとよ。」
「聖女様は俺達みたいなブサイクにも優しくしてくれた。」
「そうだ、俺は誰にも相手にされなかったが、聖女様だけは相手してくれた。」
「俺も…優しく…ムフフ。」
何だ?3人とも何かを思い出してニヤけてる。
もしかしたら、今逃げられるかも…と横に避けて出入口に行こうとすると、筋肉隆々の身体が目の前に現れ行く手を阻まれ、囲まれてしまった。
この3人…本当に同じ学園の学生?背も高くて筋肉の盛り上がりが凄い。顔もおじさんっぽいし…。
俺………生きて出れるかな。
いや、いくらなんでも殺しはしないはず。少し殴られるくらいなら…剣術も習ってるし、なんとかなるかも。
「聖女様は、殺しても良いって言ってたな。」
「ああ、もし殺したとしても誤魔化してくれるそうだ。」
聖女様ー!殺人はダメだって!
そして1人が、俺に向かって拳を叩き付けてきた。
とっさに俺は腕でガードするが…。
『バチっ!!』
殴りかかってきた男は、静電気のような音と共に、弾かれ飛ばされてしまった。
男達3人は何が起こったのか理解していないようだ。
セレスがかけてくれた守護魔法が発動したようだ。
さらに、別の男が俺に向かって殴りかかってくるが、またしてもバリアに阻まれる。
もう1人の男は火魔法の火炎砲を放ってきたが、それも俺に当たる事なくバリアによって消え去った。
凄い…守護魔法。完全に俺を守ってくれてる。
「ぜぇぜぇ、はぁはぁ、何で当たらねぇんだ?」
「これじゃ、話が違うぜ。弱くて簡単にボコれるって言ってたじゃねぇか。」
「これじゃ、俺達が聖女様に殺される。」
はい?聖女様って怖い人?
聖女っていうから、優しい人なんじゃないの?さっき優しくされたって言ってたのに…殺す殺されるって………どこの刺客なんだよ。
「あのー、殺されるとかは無いんじゃ………。さっき優しくされたって言ってましたよね?」
男達は床に手を付いて項垂れてしまった。
「いや………俺達は、もう終わりだ…。」
「聖女様の命令を果たせなかった……。」
「死ぬか、貴族を辞めるか…どっちかだ………。」
何ですと!死ぬか貴族を辞めるかって………どんだけ重要な任務なんだよ。俺に、そんな価値ないから。
『ガチャっバンッ!!』
タイミングが良いのか悪いのかそこに、ネフィル先生が入ってきた。
「ルシオン!大丈夫かい?………これは…どうなっているんだ?」
ネフィル先生が驚くのも無理もない。
襲われたと思えば俺は無傷で、襲った男達は何故か項垂れて落ち込んでいる。
「あー、何でも無いです。………たまたま空いている教室で彼らはサボりに来て…俺は、集合場所を間違ったみたいで……。」
言い訳にも無理があるけど、俺は無傷で彼らも無傷。何も問題が起こっていない。
ネフィル先生は、それを信じてはいないようだが、この場では罪を暴く事は出来ない。
「そう、か…君たちは、もう教室に戻りなさい。」
男達3人は気落ちしたまま教室を出ていった。
あの3人、大丈夫かな。聖女様に殺されないと良いんだけど。
「ルシオン…守護魔法があったから良かったものの。心配したんだよ。」
「はい…すいません。」
………ん?守護魔法があるって何で知ってるんだろう?
ネフィル先生の顔を見ると
「ふふふ、その顔は何故、守護魔法が見えるのかと言う事かな?私は、これでも魔法の研究者です。解りますよ。」
そうだった!やっぱり魔法省の人は凄いんだな。俺の事を好きじゃなくても解るなんて。
「それに………魔法省からセレス様に依頼があったんですよ。」
「はい?」
セレスに魔法省から依頼?それって俺に関係ある事なのかな。
「セレス様に聞いていませんか?」
ネフィル先生は、考えるようにして困った顔をする。
「すみません。これはルシオンには言わない方が良かったですね。」
嫌な予感がする。聞きたいのに聞いちゃいけないような感じで、鼓動が激しい。
「何ですか?聞かせて下さい。」
どうしても聞かないといけない気がしてくる。
「ルシオン、貴方は光属性です。怪我をしたら危険だ。だから魔法省としては、貴方を守るため、守護魔法をお願いしたんですよ。セレス様に。」
え?セレスに………。お願い?魔法省が?
「セレス様も嫌々でしたが快諾して下さって………今回の事のような出来事が起これば、貴方は死んでいたかもしれないですからね。」
ネフィルはルシオンの様子を伺いながら、そっと手を出す。ルシオンはショックだったのか、ネフィルの手に自身の手を重ねると、身体をもたれ掛かけてきた。
「いくら義理とはいえ、兄弟ですし…セレス様も仕方なく、貴方と身体を繋げたんでしょう。」
ネフィルはルシオンの肩を抱き、優しく髪を撫でる。
ルシオンはもう、何も考えられないようでされるがまま、自分で動こうとはしなかった。
「今度は、私が守護魔法をかけますからご心配なく。セレス様も2度目は…流石に、拒否されるかと………。私が居ます、大丈夫。」
ネフィルの囁きは、悪魔のように甘く脳を洗脳していく。
ルシオンの瞳はもう何も写さなかった………。
はずなんだけど………誰も来ない。
おかしいな…集合場所が間違ってるのかな?
数分前、珍しくリビアンが伝言があると言いに来ていた。
「ルシオン………ネフィル先生が、集合場所は教室だそうよ。」
そっけ無く、言うだけ言って去っていった。
そして俺は1人で教室で待っている状況。
窓の外を眺めながら、今日は天気が良くて風が気持ちいいな…とそんな呑気な事をぼんやり考えていた。
うーん、皆遅いな…。眠くなってくる。
でも、リビアンが話しかけてくるなんて初めてかもしれない。俺に伝言があったとしても、無視するんだと思ってた。
ちょっと見直したな。
そんな事をのんびり考えていると…。
ガチャっと教室のドアが開いて、ネフィル先生達が来たのかと思い、そちらを振り向くと
「へへへっ、腕試しにしては物足りねぇな。」
「ひひっ、俺はこいつでも良いぜ。」
「俺、こういうイケメン嫌いなんだよ。ぼこぼこにしようぜ。」
男達が不穏な事を言いながら入ってきた。
その男達3人は背が高く筋肉もりもりのマッチョだ。
3人はニヤニヤしながら、俺に近づいてくる。
「あ、あのー、…どうしたんですか?」
後ろに後退りながら、聞いてみる。心当たりがないと思うけど…俺つり目だから『睨まれた』って言われるのか?俺の態度が気に入らないとかで、恨みを買う事もあるかもしれない。
「お前に恨みはねぇよ。頼まれたから、仕方なくやってんだよ。」
「あはははっ、仕方なくって言いながら、やる気満々じゃん。」
「早くしようぜ。騒がれたら面倒くせぇし。」
えぇぇぇえ!それって、俺目当てか!
「な、何で…そんな……。」
怖くて、声が震える。
「へへへ、これは聖女様の為なんだぜ。」
「聖女様が、お前は邪魔なんだとよ。」
「聖女様は俺達みたいなブサイクにも優しくしてくれた。」
「そうだ、俺は誰にも相手にされなかったが、聖女様だけは相手してくれた。」
「俺も…優しく…ムフフ。」
何だ?3人とも何かを思い出してニヤけてる。
もしかしたら、今逃げられるかも…と横に避けて出入口に行こうとすると、筋肉隆々の身体が目の前に現れ行く手を阻まれ、囲まれてしまった。
この3人…本当に同じ学園の学生?背も高くて筋肉の盛り上がりが凄い。顔もおじさんっぽいし…。
俺………生きて出れるかな。
いや、いくらなんでも殺しはしないはず。少し殴られるくらいなら…剣術も習ってるし、なんとかなるかも。
「聖女様は、殺しても良いって言ってたな。」
「ああ、もし殺したとしても誤魔化してくれるそうだ。」
聖女様ー!殺人はダメだって!
そして1人が、俺に向かって拳を叩き付けてきた。
とっさに俺は腕でガードするが…。
『バチっ!!』
殴りかかってきた男は、静電気のような音と共に、弾かれ飛ばされてしまった。
男達3人は何が起こったのか理解していないようだ。
セレスがかけてくれた守護魔法が発動したようだ。
さらに、別の男が俺に向かって殴りかかってくるが、またしてもバリアに阻まれる。
もう1人の男は火魔法の火炎砲を放ってきたが、それも俺に当たる事なくバリアによって消え去った。
凄い…守護魔法。完全に俺を守ってくれてる。
「ぜぇぜぇ、はぁはぁ、何で当たらねぇんだ?」
「これじゃ、話が違うぜ。弱くて簡単にボコれるって言ってたじゃねぇか。」
「これじゃ、俺達が聖女様に殺される。」
はい?聖女様って怖い人?
聖女っていうから、優しい人なんじゃないの?さっき優しくされたって言ってたのに…殺す殺されるって………どこの刺客なんだよ。
「あのー、殺されるとかは無いんじゃ………。さっき優しくされたって言ってましたよね?」
男達は床に手を付いて項垂れてしまった。
「いや………俺達は、もう終わりだ…。」
「聖女様の命令を果たせなかった……。」
「死ぬか、貴族を辞めるか…どっちかだ………。」
何ですと!死ぬか貴族を辞めるかって………どんだけ重要な任務なんだよ。俺に、そんな価値ないから。
『ガチャっバンッ!!』
タイミングが良いのか悪いのかそこに、ネフィル先生が入ってきた。
「ルシオン!大丈夫かい?………これは…どうなっているんだ?」
ネフィル先生が驚くのも無理もない。
襲われたと思えば俺は無傷で、襲った男達は何故か項垂れて落ち込んでいる。
「あー、何でも無いです。………たまたま空いている教室で彼らはサボりに来て…俺は、集合場所を間違ったみたいで……。」
言い訳にも無理があるけど、俺は無傷で彼らも無傷。何も問題が起こっていない。
ネフィル先生は、それを信じてはいないようだが、この場では罪を暴く事は出来ない。
「そう、か…君たちは、もう教室に戻りなさい。」
男達3人は気落ちしたまま教室を出ていった。
あの3人、大丈夫かな。聖女様に殺されないと良いんだけど。
「ルシオン…守護魔法があったから良かったものの。心配したんだよ。」
「はい…すいません。」
………ん?守護魔法があるって何で知ってるんだろう?
ネフィル先生の顔を見ると
「ふふふ、その顔は何故、守護魔法が見えるのかと言う事かな?私は、これでも魔法の研究者です。解りますよ。」
そうだった!やっぱり魔法省の人は凄いんだな。俺の事を好きじゃなくても解るなんて。
「それに………魔法省からセレス様に依頼があったんですよ。」
「はい?」
セレスに魔法省から依頼?それって俺に関係ある事なのかな。
「セレス様に聞いていませんか?」
ネフィル先生は、考えるようにして困った顔をする。
「すみません。これはルシオンには言わない方が良かったですね。」
嫌な予感がする。聞きたいのに聞いちゃいけないような感じで、鼓動が激しい。
「何ですか?聞かせて下さい。」
どうしても聞かないといけない気がしてくる。
「ルシオン、貴方は光属性です。怪我をしたら危険だ。だから魔法省としては、貴方を守るため、守護魔法をお願いしたんですよ。セレス様に。」
え?セレスに………。お願い?魔法省が?
「セレス様も嫌々でしたが快諾して下さって………今回の事のような出来事が起これば、貴方は死んでいたかもしれないですからね。」
ネフィルはルシオンの様子を伺いながら、そっと手を出す。ルシオンはショックだったのか、ネフィルの手に自身の手を重ねると、身体をもたれ掛かけてきた。
「いくら義理とはいえ、兄弟ですし…セレス様も仕方なく、貴方と身体を繋げたんでしょう。」
ネフィルはルシオンの肩を抱き、優しく髪を撫でる。
ルシオンはもう、何も考えられないようでされるがまま、自分で動こうとはしなかった。
「今度は、私が守護魔法をかけますからご心配なく。セレス様も2度目は…流石に、拒否されるかと………。私が居ます、大丈夫。」
ネフィルの囁きは、悪魔のように甘く脳を洗脳していく。
ルシオンの瞳はもう何も写さなかった………。
12
あなたにおすすめの小説
寄るな。触るな。近付くな。
きっせつ
BL
ある日、ハースト伯爵家の次男、であるシュネーは前世の記憶を取り戻した。
頭を打って?
病気で生死を彷徨って?
いいえ、でもそれはある意味衝撃な出来事。人の情事を目撃して、衝撃のあまり思い出したのだ。しかも、男と男の情事で…。
見たくもないものを見せられて。その上、シュネーだった筈の今世の自身は情事を見た衝撃で何処かへ行ってしまったのだ。
シュネーは何処かに行ってしまった今世の自身の代わりにシュネーを変態から守りつつ、貴族や騎士がいるフェルメルン王国で生きていく。
しかし問題は山積みで、情事を目撃した事でエリアスという侯爵家嫡男にも目を付けられてしまう。シュネーは今世の自身が帰ってくるまで自身を守りきれるのか。
ーーーーーーーーーーー
初めての投稿です。
結構ノリに任せて書いているのでかなり読み辛いし、分かり辛いかもしれませんがよろしくお願いします。主人公がボーイズでラブするのはかなり先になる予定です。
※ストックが切れ次第緩やかに投稿していきます。
魔界最強に転生した社畜は、イケメン王子に奪い合われることになりました
タタミ
BL
ブラック企業に務める社畜・佐藤流嘉。
クリスマスも残業確定の非リア人生は、トラックの激突により突然終了する。
死後目覚めると、目の前で見目麗しい天使が微笑んでいた。
「ここは天国ではなく魔界です」
天使に会えたと喜んだのもつかの間、そこは天国などではなく魔法が当たり前にある世界・魔界だと知らされる。そして流嘉は、魔界に君臨する最強の支配者『至上様』に転生していたのだった。
「至上様、私に接吻を」
「あっ。ああ、接吻か……って、接吻!?なんだそれ、まさかキスですか!?」
何が起こっているのかわからないうちに、流嘉の前に現れたのは美しい4人の王子。この4王子にキスをして、結婚相手を選ばなければならないと言われて──!?
お前らの目は節穴か?BLゲーム主人公の従者になりました!
MEIKO
BL
本編完結しています。お直し中。第12回BL大賞奨励賞いただきました。
僕、エリオット・アノーは伯爵家嫡男の身分を隠して公爵家令息のジュリアス・エドモアの従者をしている。事の発端は十歳の時…家族から虐げられていた僕は、我慢の限界で田舎の領地から家を出て来た。もう二度と戻る事はないと己の身分を捨て、心機一転王都へやって来たものの、現実は厳しく死にかける僕。薄汚い格好でフラフラと彷徨っている所を救ってくれたのが完璧貴公子ジュリアスだ。だけど初めて会った時、不思議な感覚を覚える。えっ、このジュリアスって人…会ったことなかったっけ?その瞬間突然閃く!
「ここって…もしかして、BLゲームの世界じゃない?おまけに僕の最愛の推し〜ジュリアス様!」
知らぬ間にBLゲームの中の名も無き登場人物に転生してしまっていた僕は、命の恩人である坊ちゃまを幸せにしようと奔走する。そして大好きなゲームのイベントも近くで楽しんじゃうもんね〜ワックワク!
だけど何で…全然シナリオ通りじゃないんですけど。坊ちゃまってば、僕のこと大好き過ぎない?
※貴族的表現を使っていますが、別の世界です。ですのでそれにのっとっていない事がありますがご了承下さい。
俺、転生したら社畜メンタルのまま超絶イケメンになってた件~転生したのに、恋愛難易度はなぜかハードモード
中岡 始
BL
ブラック企業の激務で過労死した40歳の社畜・藤堂悠真。
目を覚ますと、高校2年生の自分に転生していた。
しかも、鏡に映ったのは芸能人レベルの超絶イケメン。
転入初日から女子たちに囲まれ、学園中の話題の的に。
だが、社畜思考が抜けず**「これはマーケティング施策か?」**と疑うばかり。
そして、モテすぎて業務過多状態に陥る。
弁当争奪戦、放課後のデート攻勢…悠真の平穏は完全に崩壊。
そんな中、唯一冷静な男・藤崎颯斗の存在に救われる。
颯斗はやたらと落ち着いていて、悠真をさりげなくフォローする。
「お前といると、楽だ」
次第に悠真の中で、彼の存在が大きくなっていき――。
「お前、俺から逃げるな」
颯斗の言葉に、悠真の心は大きく揺れ動く。
転生×学園ラブコメ×じわじわ迫る恋。
これは、悠真が「本当に選ぶべきもの」を見つける物語。
続編『元社畜の俺、大学生になってまたモテすぎてるけど、今度は恋人がいるので無理です』
かつてブラック企業で心を擦り減らし、過労死した元社畜の男・藤堂悠真は、
転生した高校時代を経て、無事に大学生になった――
恋人である藤崎颯斗と共に。
だが、大学という“自由すぎる”世界は、ふたりの関係を少しずつ揺らがせていく。
「付き合ってるけど、誰にも言っていない」
その選択が、予想以上のすれ違いを生んでいった。
モテ地獄の再来、空気を読み続ける日々、
そして自分で自分を苦しめていた“頑張る癖”。
甘えたくても甘えられない――
そんな悠真の隣で、颯斗はずっと静かに手を差し伸べ続ける。
過去に縛られていた悠真が、未来を見つめ直すまでの
じれ甘・再構築・すれ違いと回復のキャンパス・ラブストーリー。
今度こそ、言葉にする。
「好きだよ」って、ちゃんと。
転生したら嫌われ者No.01のザコキャラだった 〜引き篭もりニートは落ちぶれ王族に転生しました〜
隍沸喰(隍沸かゆ)
BL
引き篭もりニートの俺は大人にも子供にも人気の話題のゲーム『WoRLD oF SHiSUTo』の次回作を遂に手に入れたが、その直後に死亡してしまった。
目覚めたらその世界で最も嫌われ、前世でも嫌われ続けていたあの落ちぶれた元王族《ヴァントリア・オルテイル》になっていた。
同じ檻に入っていた子供を看病したのに殺されかけ、王である兄には冷たくされ…………それでもめげずに頑張ります!
俺を襲ったことで連れて行かれた子供を助けるために、まずは脱獄からだ!
重複投稿:小説家になろう(ムーンライトノベルズ)
注意:
残酷な描写あり
表紙は力不足な自作イラスト
誤字脱字が多いです!
お気に入り・感想ありがとうございます。
皆さんありがとうございました!
BLランキング1位(2021/8/1 20:02)
HOTランキング15位(2021/8/1 20:02)
他サイト日間BLランキング2位(2019/2/21 20:00)
ツンデレ、執着キャラ、おバカ主人公、魔法、主人公嫌われ→愛されです。
いらないと思いますが感想・ファンアート?などのSNSタグは #嫌01 です。私も宣伝や時々描くイラストに使っています。利用していただいて構いません!
魔法学園の悪役令息ー替え玉を務めさせていただきます
オカメ颯記
BL
田舎の王国出身のランドルフ・コンラートは、小さいころに自分を養子に出した実家に呼び戻される。行方不明になった兄弟の身代わりとなって、魔道学園に通ってほしいというのだ。
魔法なんて全く使えない抗議したものの、丸め込まれたランドルフはデリン大公家の公子ローレンスとして学園に復学することになる。無口でおとなしいという触れ込みの兄弟は、学園では悪役令息としてわがままにふるまっていた。顔も名前も知らない知人たちに囲まれて、因縁をつけられたり、王族を殴り倒したり。同室の相棒には偽物であることをすぐに看破されてしまうし、どうやって学園生活をおくればいいのか。混乱の中で、何の情報もないまま、王子たちの勢力争いに巻き込まれていく。
妹を救うためにヒロインを口説いたら、王子に求愛されました。
藤原遊
BL
乙女ゲームの悪役令息に転生したアラン。
妹リリィが「悪役令嬢として断罪される」未来を変えるため、
彼は決意する――ヒロインを先に口説けば、妹は破滅しない、と。
だがその“奇行”を見ていた王太子シリウスが、
なぜかアラン本人に興味を持ち始める。
「君は、なぜそこまで必死なんだ?」
「妹のためです!」
……噛み合わないはずの会話が、少しずつ心を動かしていく。
妹は完璧令嬢、でも内心は隠れ腐女子。
ヒロインは巻き込まれて腐女子覚醒。
そして王子と悪役令息は、誰も知らない“仮面の恋”へ――。
断罪回避から始まる勘違い転生BL×宮廷ラブストーリー。
誰も不幸にならない、偽りと真実のハッピーエンド。
ブレスレットが運んできたもの
mahiro
BL
第一王子が15歳を迎える日、お祝いとは別に未来の妃を探すことを目的としたパーティーが開催することが発表された。
そのパーティーには身分関係なく未婚である女性や歳の近い女性全員に招待状が配られたのだという。
血の繋がりはないが訳あって一緒に住むことになった妹ーーーミシェルも例外ではなく招待されていた。
これまた俺ーーーアレットとは血の繋がりのない兄ーーーベルナールは妹大好きなだけあって大いに喜んでいたのだと思う。
俺はといえば会場のウェイターが足りないため人材募集が貼り出されていたので応募してみたらたまたま通った。
そして迎えた当日、グラスを片付けるため会場から出た所、廊下のすみに光輝く何かを発見し………?
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる