31 / 73
28
しおりを挟む
「あの…リビアンとは一緒に行かないんですか?」
「なぜ、あの女の名前が出てくる?」
なぜって…ヒロインだから、好きになるんじゃないのか?性格はともかく、美人だし光属性だし。
「いや、そもそも男同士でパートナーっておかしくないですか?」
「おかしくない。パーティーの最後の方では同性でダンスしたりするぞ。女性いが少ないからな。それにパートナーは異性でなければならないとは決まっていない。」
当たり前すぎて誰も定めていないだけだろ!
この俺様、自己中男はどうしたら説得出きるんだろう。
ここは、手荒だけど静電気バリアで…と強行突破しようとしていた時に思わぬ所から助け船がきた。
「グレース様ぁ、ダンスパーティーに誘って下さいませーぇ。」
ドシーンと音がしそうなほど勢いよくリビアンがグレース王子に抱きついた。
リビアンは胸や身体を隙間なくくっつけている。
グレース王子は嫌がって、リビアンの手や腕を引き離そうとしているのに、ちっとも離れる気配がない。
あそこまで、ベタベタとタコのようにくっついて離れないなんて…ある意味感動する。
「私ぃ、パーティーは胸の開いたセクシーなドレスを着るんですぅ。グレース様ぁ、見てみたくないですかぁ?見てみたいでしょ?だから、パートナーになって下さぁーい。」
リビアンは甘えたような声を出して、グレース王子に迫っている。
何だか、キャバ嬢がイケメンにまた来て欲しいと、ねだっている光景に見えてきた。
今のうちに、この場から逃げなければ、とばっちりを食う事になる。
俺は2人に気付かれないように、無駄な動きをせず音を立てずに、ゆっくりと離れる。
「おい、どこへ行く。まだ話は終わってないぞ。」
グレース王子が気づいてしまった。
「グレース様ぁ、話って私のダンスパートナーの事ですよね。ダンスの練習も一緒にしましょ。ね、お願ーい。」
この時ばかりは、リビアンの空気の読めなさと、自己中性格に感謝だ。
俺は、ダッシュで走り去った。
「はぁ、はぁ、はぁ…。」
ここまで来ればもう大丈夫かな。
俺は壁に手を付いて息を整える。
「おい、お前。」
ひゃぁ。後ろに人がいるとは思わなくて、不自然なほど、肩が跳ね上がる。
後ろを振り向くと、さらに驚く。
そこにいたのは、俺を襲った男達の1人だった。
また俺を襲うつもりなんだろうか。
「その…、すまなかった。」
「へ?」
男は俺に頭を下げてきた。襲われるのかと身構えていた俺は拍子抜けしてしまう。
「お前が、俺達の処分はしないでくれって頼んでくれたお陰で自室謹慎だけですんだ。…ありがとう。」
「あれは…結果的に俺、無傷だったし…何も起きなかった訳だしさ。……別に俺は何もしてないですよ。」
へへへへと、照れ隠しに笑って見せる。
それを何か勘違いしたのか変な事を口にする。
「………聖人様だ…。」
はい?何を言ってるんだ、この人。
手を組んで崇めるのも止めてくれ。
「あ、あのー、止めて下さい。俺は普通の人です。」
「はぁぁ、やっぱり聖人様はお優しい…。」
ダメだこりゃ。こっちも人の話を聞いてない。
もう嫌だ………逃げるしかない。
俺はまたしても逃げ出した。
その後も俺を襲った男達3人は代わる代わるやって来ては、俺に感謝を言い「聖人様」と崇めて行く。
何故、そこまで心酔するのだろう。
テオルドが言うには、光属性の俺に暴力を振るおうとした事で聖女様の後ろ楯がなくなり、本当に貴族から追放される所だったらしい。
それを自室謹慎だけですんだのは俺が無傷だった事と、大袈裟にしたくない学園側と、エルーシ殿下の思惑が一致したらしい。
『2度目はないと。』脅しがあったようだ。
俺の申し出も少しは考えてくれたようだが。
そして軽い処分ですんだ事と、教会で聖人様と呼ばれている事に感動したのだそうだ。
俺としては、聖女様に殺されなくて良かったと、胸を撫で下ろす。
良かったんだけど………
護衛だとかで、常に俺の周りにいられるのは…気持ちは嬉しいんだけど、ちょっと困るかな。
しかも
「聖人様、足元にお気をつけ下さい。」
「聖人様、次の授業では小テストがあるようです。」
「聖人様、喉は乾いていませんか?」
「聖人様。」
「聖人様。」
「聖人様。」
「「「聖人様!」」」
俺の平凡な生活は何処に?
そして今日は、いよいよ国立記念日だ。
学園ではダンスパーティーが開かれている、はずだが俺は参加せず街のお祭りに1人で来ていた。
そう1人。もちろん護衛も付けていない。制服だと貴族だと解るので、シンプルなシャツとストレートパンツの軽装だ。
最近の筋肉もりもり押し掛け護衛3人組が煩わしくて、息抜きのためダンスパーティーは欠席して街に遊びに来ている。
何かと世話を焼きたがる3人がずっと一緒では、息が詰まりそうだった。
街には食べ物の屋台が出ていたり、射的や輪投げなどの遊戯があったり、キラキラな衣装や装飾をした人達がパレードしていたり、すごく賑やかで心が弾んでくる。
俺は屋台で串焼きを買って食べたり、射的をして景品を取ったり満喫していた。
「へへっ、次は何しよっかな。」
アイスキャンディを食べ歩きしながら、考えていると
「おい!」
とシャツの襟首を捕まれた。
「グゲェ。」
急に喉を圧迫されカエルのような声が出る。苦しい。
誰がそんな事をするのか、喉を押さえながら振り返ると、居るはずのない人物がいた。
学園のダンスパーティーに参加しているであろう人物が、どうしてこんな所に…。
しかも、この祭りで人混みの中、偶然出会うなんてあるんだろうか。
「なぜ、あの女の名前が出てくる?」
なぜって…ヒロインだから、好きになるんじゃないのか?性格はともかく、美人だし光属性だし。
「いや、そもそも男同士でパートナーっておかしくないですか?」
「おかしくない。パーティーの最後の方では同性でダンスしたりするぞ。女性いが少ないからな。それにパートナーは異性でなければならないとは決まっていない。」
当たり前すぎて誰も定めていないだけだろ!
この俺様、自己中男はどうしたら説得出きるんだろう。
ここは、手荒だけど静電気バリアで…と強行突破しようとしていた時に思わぬ所から助け船がきた。
「グレース様ぁ、ダンスパーティーに誘って下さいませーぇ。」
ドシーンと音がしそうなほど勢いよくリビアンがグレース王子に抱きついた。
リビアンは胸や身体を隙間なくくっつけている。
グレース王子は嫌がって、リビアンの手や腕を引き離そうとしているのに、ちっとも離れる気配がない。
あそこまで、ベタベタとタコのようにくっついて離れないなんて…ある意味感動する。
「私ぃ、パーティーは胸の開いたセクシーなドレスを着るんですぅ。グレース様ぁ、見てみたくないですかぁ?見てみたいでしょ?だから、パートナーになって下さぁーい。」
リビアンは甘えたような声を出して、グレース王子に迫っている。
何だか、キャバ嬢がイケメンにまた来て欲しいと、ねだっている光景に見えてきた。
今のうちに、この場から逃げなければ、とばっちりを食う事になる。
俺は2人に気付かれないように、無駄な動きをせず音を立てずに、ゆっくりと離れる。
「おい、どこへ行く。まだ話は終わってないぞ。」
グレース王子が気づいてしまった。
「グレース様ぁ、話って私のダンスパートナーの事ですよね。ダンスの練習も一緒にしましょ。ね、お願ーい。」
この時ばかりは、リビアンの空気の読めなさと、自己中性格に感謝だ。
俺は、ダッシュで走り去った。
「はぁ、はぁ、はぁ…。」
ここまで来ればもう大丈夫かな。
俺は壁に手を付いて息を整える。
「おい、お前。」
ひゃぁ。後ろに人がいるとは思わなくて、不自然なほど、肩が跳ね上がる。
後ろを振り向くと、さらに驚く。
そこにいたのは、俺を襲った男達の1人だった。
また俺を襲うつもりなんだろうか。
「その…、すまなかった。」
「へ?」
男は俺に頭を下げてきた。襲われるのかと身構えていた俺は拍子抜けしてしまう。
「お前が、俺達の処分はしないでくれって頼んでくれたお陰で自室謹慎だけですんだ。…ありがとう。」
「あれは…結果的に俺、無傷だったし…何も起きなかった訳だしさ。……別に俺は何もしてないですよ。」
へへへへと、照れ隠しに笑って見せる。
それを何か勘違いしたのか変な事を口にする。
「………聖人様だ…。」
はい?何を言ってるんだ、この人。
手を組んで崇めるのも止めてくれ。
「あ、あのー、止めて下さい。俺は普通の人です。」
「はぁぁ、やっぱり聖人様はお優しい…。」
ダメだこりゃ。こっちも人の話を聞いてない。
もう嫌だ………逃げるしかない。
俺はまたしても逃げ出した。
その後も俺を襲った男達3人は代わる代わるやって来ては、俺に感謝を言い「聖人様」と崇めて行く。
何故、そこまで心酔するのだろう。
テオルドが言うには、光属性の俺に暴力を振るおうとした事で聖女様の後ろ楯がなくなり、本当に貴族から追放される所だったらしい。
それを自室謹慎だけですんだのは俺が無傷だった事と、大袈裟にしたくない学園側と、エルーシ殿下の思惑が一致したらしい。
『2度目はないと。』脅しがあったようだ。
俺の申し出も少しは考えてくれたようだが。
そして軽い処分ですんだ事と、教会で聖人様と呼ばれている事に感動したのだそうだ。
俺としては、聖女様に殺されなくて良かったと、胸を撫で下ろす。
良かったんだけど………
護衛だとかで、常に俺の周りにいられるのは…気持ちは嬉しいんだけど、ちょっと困るかな。
しかも
「聖人様、足元にお気をつけ下さい。」
「聖人様、次の授業では小テストがあるようです。」
「聖人様、喉は乾いていませんか?」
「聖人様。」
「聖人様。」
「聖人様。」
「「「聖人様!」」」
俺の平凡な生活は何処に?
そして今日は、いよいよ国立記念日だ。
学園ではダンスパーティーが開かれている、はずだが俺は参加せず街のお祭りに1人で来ていた。
そう1人。もちろん護衛も付けていない。制服だと貴族だと解るので、シンプルなシャツとストレートパンツの軽装だ。
最近の筋肉もりもり押し掛け護衛3人組が煩わしくて、息抜きのためダンスパーティーは欠席して街に遊びに来ている。
何かと世話を焼きたがる3人がずっと一緒では、息が詰まりそうだった。
街には食べ物の屋台が出ていたり、射的や輪投げなどの遊戯があったり、キラキラな衣装や装飾をした人達がパレードしていたり、すごく賑やかで心が弾んでくる。
俺は屋台で串焼きを買って食べたり、射的をして景品を取ったり満喫していた。
「へへっ、次は何しよっかな。」
アイスキャンディを食べ歩きしながら、考えていると
「おい!」
とシャツの襟首を捕まれた。
「グゲェ。」
急に喉を圧迫されカエルのような声が出る。苦しい。
誰がそんな事をするのか、喉を押さえながら振り返ると、居るはずのない人物がいた。
学園のダンスパーティーに参加しているであろう人物が、どうしてこんな所に…。
しかも、この祭りで人混みの中、偶然出会うなんてあるんだろうか。
12
あなたにおすすめの小説
ブレスレットが運んできたもの
mahiro
BL
第一王子が15歳を迎える日、お祝いとは別に未来の妃を探すことを目的としたパーティーが開催することが発表された。
そのパーティーには身分関係なく未婚である女性や歳の近い女性全員に招待状が配られたのだという。
血の繋がりはないが訳あって一緒に住むことになった妹ーーーミシェルも例外ではなく招待されていた。
これまた俺ーーーアレットとは血の繋がりのない兄ーーーベルナールは妹大好きなだけあって大いに喜んでいたのだと思う。
俺はといえば会場のウェイターが足りないため人材募集が貼り出されていたので応募してみたらたまたま通った。
そして迎えた当日、グラスを片付けるため会場から出た所、廊下のすみに光輝く何かを発見し………?
寄るな。触るな。近付くな。
きっせつ
BL
ある日、ハースト伯爵家の次男、であるシュネーは前世の記憶を取り戻した。
頭を打って?
病気で生死を彷徨って?
いいえ、でもそれはある意味衝撃な出来事。人の情事を目撃して、衝撃のあまり思い出したのだ。しかも、男と男の情事で…。
見たくもないものを見せられて。その上、シュネーだった筈の今世の自身は情事を見た衝撃で何処かへ行ってしまったのだ。
シュネーは何処かに行ってしまった今世の自身の代わりにシュネーを変態から守りつつ、貴族や騎士がいるフェルメルン王国で生きていく。
しかし問題は山積みで、情事を目撃した事でエリアスという侯爵家嫡男にも目を付けられてしまう。シュネーは今世の自身が帰ってくるまで自身を守りきれるのか。
ーーーーーーーーーーー
初めての投稿です。
結構ノリに任せて書いているのでかなり読み辛いし、分かり辛いかもしれませんがよろしくお願いします。主人公がボーイズでラブするのはかなり先になる予定です。
※ストックが切れ次第緩やかに投稿していきます。
魔界最強に転生した社畜は、イケメン王子に奪い合われることになりました
タタミ
BL
ブラック企業に務める社畜・佐藤流嘉。
クリスマスも残業確定の非リア人生は、トラックの激突により突然終了する。
死後目覚めると、目の前で見目麗しい天使が微笑んでいた。
「ここは天国ではなく魔界です」
天使に会えたと喜んだのもつかの間、そこは天国などではなく魔法が当たり前にある世界・魔界だと知らされる。そして流嘉は、魔界に君臨する最強の支配者『至上様』に転生していたのだった。
「至上様、私に接吻を」
「あっ。ああ、接吻か……って、接吻!?なんだそれ、まさかキスですか!?」
何が起こっているのかわからないうちに、流嘉の前に現れたのは美しい4人の王子。この4王子にキスをして、結婚相手を選ばなければならないと言われて──!?
【完結】悪役に転生したので、皇太子を推して生き延びる
ざっしゅ
BL
気づけば、男の婚約者がいる悪役として転生してしまったソウタ。
この小説は、主人公である皇太子ルースが、悪役たちの陰謀によって記憶を失い、最終的に復讐を遂げるという残酷な物語だった。ソウタは、自分の命を守るため、原作の悪役としての行動を改め、記憶を失ったルースを友人として大切にする。
ソウタの献身的な行動は周囲に「ルースへの深い愛」だと噂され、ルース自身もその噂に満更でもない様子を見せ始める。
俺、転生したら社畜メンタルのまま超絶イケメンになってた件~転生したのに、恋愛難易度はなぜかハードモード
中岡 始
BL
ブラック企業の激務で過労死した40歳の社畜・藤堂悠真。
目を覚ますと、高校2年生の自分に転生していた。
しかも、鏡に映ったのは芸能人レベルの超絶イケメン。
転入初日から女子たちに囲まれ、学園中の話題の的に。
だが、社畜思考が抜けず**「これはマーケティング施策か?」**と疑うばかり。
そして、モテすぎて業務過多状態に陥る。
弁当争奪戦、放課後のデート攻勢…悠真の平穏は完全に崩壊。
そんな中、唯一冷静な男・藤崎颯斗の存在に救われる。
颯斗はやたらと落ち着いていて、悠真をさりげなくフォローする。
「お前といると、楽だ」
次第に悠真の中で、彼の存在が大きくなっていき――。
「お前、俺から逃げるな」
颯斗の言葉に、悠真の心は大きく揺れ動く。
転生×学園ラブコメ×じわじわ迫る恋。
これは、悠真が「本当に選ぶべきもの」を見つける物語。
続編『元社畜の俺、大学生になってまたモテすぎてるけど、今度は恋人がいるので無理です』
かつてブラック企業で心を擦り減らし、過労死した元社畜の男・藤堂悠真は、
転生した高校時代を経て、無事に大学生になった――
恋人である藤崎颯斗と共に。
だが、大学という“自由すぎる”世界は、ふたりの関係を少しずつ揺らがせていく。
「付き合ってるけど、誰にも言っていない」
その選択が、予想以上のすれ違いを生んでいった。
モテ地獄の再来、空気を読み続ける日々、
そして自分で自分を苦しめていた“頑張る癖”。
甘えたくても甘えられない――
そんな悠真の隣で、颯斗はずっと静かに手を差し伸べ続ける。
過去に縛られていた悠真が、未来を見つめ直すまでの
じれ甘・再構築・すれ違いと回復のキャンパス・ラブストーリー。
今度こそ、言葉にする。
「好きだよ」って、ちゃんと。
オメガ転生。
桜
BL
残業三昧でヘトヘトになりながらの帰宅途中。乗り合わせたバスがまさかのトンネル内の火災事故に遭ってしまう。
そして…………
気がつけば、男児の姿に…
双子の妹は、まさかの悪役令嬢?それって一家破滅フラグだよね!
破滅回避の奮闘劇の幕開けだ!!
魔法学園の悪役令息ー替え玉を務めさせていただきます
オカメ颯記
BL
田舎の王国出身のランドルフ・コンラートは、小さいころに自分を養子に出した実家に呼び戻される。行方不明になった兄弟の身代わりとなって、魔道学園に通ってほしいというのだ。
魔法なんて全く使えない抗議したものの、丸め込まれたランドルフはデリン大公家の公子ローレンスとして学園に復学することになる。無口でおとなしいという触れ込みの兄弟は、学園では悪役令息としてわがままにふるまっていた。顔も名前も知らない知人たちに囲まれて、因縁をつけられたり、王族を殴り倒したり。同室の相棒には偽物であることをすぐに看破されてしまうし、どうやって学園生活をおくればいいのか。混乱の中で、何の情報もないまま、王子たちの勢力争いに巻き込まれていく。
男装の麗人と呼ばれる俺は正真正銘の男なのだが~双子の姉のせいでややこしい事態になっている~
さいはて旅行社
BL
双子の姉が失踪した。
そのせいで、弟である俺が騎士学校を休学して、姉の通っている貴族学校に姉として通うことになってしまった。
姉は男子の制服を着ていたため、服装に違和感はない。
だが、姉は男装の麗人として女子生徒に恐ろしいほど大人気だった。
その女子生徒たちは今、何も知らずに俺を囲んでいる。
女性に囲まれて嬉しい、わけもなく、彼女たちの理想の王子様像を演技しなければならない上に、男性が女子寮の部屋に一歩入っただけでも騒ぎになる貴族学校。
もしこの事実がバレたら退学ぐらいで済むわけがない。。。
周辺国家の情勢がキナ臭くなっていくなかで、俺は双子の姉が戻って来るまで、協力してくれる仲間たちに笑われながらでも、無事にバレずに女子生徒たちの理想の王子様像を演じ切れるのか?
侯爵家の命令でそんなことまでやらないといけない自分を救ってくれるヒロインでもヒーローでも現れるのか?
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる