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「あの…リビアンとは一緒に行かないんですか?」
「なぜ、あの女の名前が出てくる?」
なぜって…ヒロインだから、好きになるんじゃないのか?性格はともかく、美人だし光属性だし。
「いや、そもそも男同士でパートナーっておかしくないですか?」
「おかしくない。パーティーの最後の方では同性でダンスしたりするぞ。女性いが少ないからな。それにパートナーは異性でなければならないとは決まっていない。」
当たり前すぎて誰も定めていないだけだろ!
この俺様、自己中男はどうしたら説得出きるんだろう。
ここは、手荒だけど静電気バリアで…と強行突破しようとしていた時に思わぬ所から助け船がきた。
「グレース様ぁ、ダンスパーティーに誘って下さいませーぇ。」
ドシーンと音がしそうなほど勢いよくリビアンがグレース王子に抱きついた。
リビアンは胸や身体を隙間なくくっつけている。
グレース王子は嫌がって、リビアンの手や腕を引き離そうとしているのに、ちっとも離れる気配がない。
あそこまで、ベタベタとタコのようにくっついて離れないなんて…ある意味感動する。
「私ぃ、パーティーは胸の開いたセクシーなドレスを着るんですぅ。グレース様ぁ、見てみたくないですかぁ?見てみたいでしょ?だから、パートナーになって下さぁーい。」
リビアンは甘えたような声を出して、グレース王子に迫っている。
何だか、キャバ嬢がイケメンにまた来て欲しいと、ねだっている光景に見えてきた。
今のうちに、この場から逃げなければ、とばっちりを食う事になる。
俺は2人に気付かれないように、無駄な動きをせず音を立てずに、ゆっくりと離れる。
「おい、どこへ行く。まだ話は終わってないぞ。」
グレース王子が気づいてしまった。
「グレース様ぁ、話って私のダンスパートナーの事ですよね。ダンスの練習も一緒にしましょ。ね、お願ーい。」
この時ばかりは、リビアンの空気の読めなさと、自己中性格に感謝だ。
俺は、ダッシュで走り去った。
「はぁ、はぁ、はぁ…。」
ここまで来ればもう大丈夫かな。
俺は壁に手を付いて息を整える。
「おい、お前。」
ひゃぁ。後ろに人がいるとは思わなくて、不自然なほど、肩が跳ね上がる。
後ろを振り向くと、さらに驚く。
そこにいたのは、俺を襲った男達の1人だった。
また俺を襲うつもりなんだろうか。
「その…、すまなかった。」
「へ?」
男は俺に頭を下げてきた。襲われるのかと身構えていた俺は拍子抜けしてしまう。
「お前が、俺達の処分はしないでくれって頼んでくれたお陰で自室謹慎だけですんだ。…ありがとう。」
「あれは…結果的に俺、無傷だったし…何も起きなかった訳だしさ。……別に俺は何もしてないですよ。」
へへへへと、照れ隠しに笑って見せる。
それを何か勘違いしたのか変な事を口にする。
「………聖人様だ…。」
はい?何を言ってるんだ、この人。
手を組んで崇めるのも止めてくれ。
「あ、あのー、止めて下さい。俺は普通の人です。」
「はぁぁ、やっぱり聖人様はお優しい…。」
ダメだこりゃ。こっちも人の話を聞いてない。
もう嫌だ………逃げるしかない。
俺はまたしても逃げ出した。
その後も俺を襲った男達3人は代わる代わるやって来ては、俺に感謝を言い「聖人様」と崇めて行く。
何故、そこまで心酔するのだろう。
テオルドが言うには、光属性の俺に暴力を振るおうとした事で聖女様の後ろ楯がなくなり、本当に貴族から追放される所だったらしい。
それを自室謹慎だけですんだのは俺が無傷だった事と、大袈裟にしたくない学園側と、エルーシ殿下の思惑が一致したらしい。
『2度目はないと。』脅しがあったようだ。
俺の申し出も少しは考えてくれたようだが。
そして軽い処分ですんだ事と、教会で聖人様と呼ばれている事に感動したのだそうだ。
俺としては、聖女様に殺されなくて良かったと、胸を撫で下ろす。
良かったんだけど………
護衛だとかで、常に俺の周りにいられるのは…気持ちは嬉しいんだけど、ちょっと困るかな。
しかも
「聖人様、足元にお気をつけ下さい。」
「聖人様、次の授業では小テストがあるようです。」
「聖人様、喉は乾いていませんか?」
「聖人様。」
「聖人様。」
「聖人様。」
「「「聖人様!」」」
俺の平凡な生活は何処に?
そして今日は、いよいよ国立記念日だ。
学園ではダンスパーティーが開かれている、はずだが俺は参加せず街のお祭りに1人で来ていた。
そう1人。もちろん護衛も付けていない。制服だと貴族だと解るので、シンプルなシャツとストレートパンツの軽装だ。
最近の筋肉もりもり押し掛け護衛3人組が煩わしくて、息抜きのためダンスパーティーは欠席して街に遊びに来ている。
何かと世話を焼きたがる3人がずっと一緒では、息が詰まりそうだった。
街には食べ物の屋台が出ていたり、射的や輪投げなどの遊戯があったり、キラキラな衣装や装飾をした人達がパレードしていたり、すごく賑やかで心が弾んでくる。
俺は屋台で串焼きを買って食べたり、射的をして景品を取ったり満喫していた。
「へへっ、次は何しよっかな。」
アイスキャンディを食べ歩きしながら、考えていると
「おい!」
とシャツの襟首を捕まれた。
「グゲェ。」
急に喉を圧迫されカエルのような声が出る。苦しい。
誰がそんな事をするのか、喉を押さえながら振り返ると、居るはずのない人物がいた。
学園のダンスパーティーに参加しているであろう人物が、どうしてこんな所に…。
しかも、この祭りで人混みの中、偶然出会うなんてあるんだろうか。
「なぜ、あの女の名前が出てくる?」
なぜって…ヒロインだから、好きになるんじゃないのか?性格はともかく、美人だし光属性だし。
「いや、そもそも男同士でパートナーっておかしくないですか?」
「おかしくない。パーティーの最後の方では同性でダンスしたりするぞ。女性いが少ないからな。それにパートナーは異性でなければならないとは決まっていない。」
当たり前すぎて誰も定めていないだけだろ!
この俺様、自己中男はどうしたら説得出きるんだろう。
ここは、手荒だけど静電気バリアで…と強行突破しようとしていた時に思わぬ所から助け船がきた。
「グレース様ぁ、ダンスパーティーに誘って下さいませーぇ。」
ドシーンと音がしそうなほど勢いよくリビアンがグレース王子に抱きついた。
リビアンは胸や身体を隙間なくくっつけている。
グレース王子は嫌がって、リビアンの手や腕を引き離そうとしているのに、ちっとも離れる気配がない。
あそこまで、ベタベタとタコのようにくっついて離れないなんて…ある意味感動する。
「私ぃ、パーティーは胸の開いたセクシーなドレスを着るんですぅ。グレース様ぁ、見てみたくないですかぁ?見てみたいでしょ?だから、パートナーになって下さぁーい。」
リビアンは甘えたような声を出して、グレース王子に迫っている。
何だか、キャバ嬢がイケメンにまた来て欲しいと、ねだっている光景に見えてきた。
今のうちに、この場から逃げなければ、とばっちりを食う事になる。
俺は2人に気付かれないように、無駄な動きをせず音を立てずに、ゆっくりと離れる。
「おい、どこへ行く。まだ話は終わってないぞ。」
グレース王子が気づいてしまった。
「グレース様ぁ、話って私のダンスパートナーの事ですよね。ダンスの練習も一緒にしましょ。ね、お願ーい。」
この時ばかりは、リビアンの空気の読めなさと、自己中性格に感謝だ。
俺は、ダッシュで走り去った。
「はぁ、はぁ、はぁ…。」
ここまで来ればもう大丈夫かな。
俺は壁に手を付いて息を整える。
「おい、お前。」
ひゃぁ。後ろに人がいるとは思わなくて、不自然なほど、肩が跳ね上がる。
後ろを振り向くと、さらに驚く。
そこにいたのは、俺を襲った男達の1人だった。
また俺を襲うつもりなんだろうか。
「その…、すまなかった。」
「へ?」
男は俺に頭を下げてきた。襲われるのかと身構えていた俺は拍子抜けしてしまう。
「お前が、俺達の処分はしないでくれって頼んでくれたお陰で自室謹慎だけですんだ。…ありがとう。」
「あれは…結果的に俺、無傷だったし…何も起きなかった訳だしさ。……別に俺は何もしてないですよ。」
へへへへと、照れ隠しに笑って見せる。
それを何か勘違いしたのか変な事を口にする。
「………聖人様だ…。」
はい?何を言ってるんだ、この人。
手を組んで崇めるのも止めてくれ。
「あ、あのー、止めて下さい。俺は普通の人です。」
「はぁぁ、やっぱり聖人様はお優しい…。」
ダメだこりゃ。こっちも人の話を聞いてない。
もう嫌だ………逃げるしかない。
俺はまたしても逃げ出した。
その後も俺を襲った男達3人は代わる代わるやって来ては、俺に感謝を言い「聖人様」と崇めて行く。
何故、そこまで心酔するのだろう。
テオルドが言うには、光属性の俺に暴力を振るおうとした事で聖女様の後ろ楯がなくなり、本当に貴族から追放される所だったらしい。
それを自室謹慎だけですんだのは俺が無傷だった事と、大袈裟にしたくない学園側と、エルーシ殿下の思惑が一致したらしい。
『2度目はないと。』脅しがあったようだ。
俺の申し出も少しは考えてくれたようだが。
そして軽い処分ですんだ事と、教会で聖人様と呼ばれている事に感動したのだそうだ。
俺としては、聖女様に殺されなくて良かったと、胸を撫で下ろす。
良かったんだけど………
護衛だとかで、常に俺の周りにいられるのは…気持ちは嬉しいんだけど、ちょっと困るかな。
しかも
「聖人様、足元にお気をつけ下さい。」
「聖人様、次の授業では小テストがあるようです。」
「聖人様、喉は乾いていませんか?」
「聖人様。」
「聖人様。」
「聖人様。」
「「「聖人様!」」」
俺の平凡な生活は何処に?
そして今日は、いよいよ国立記念日だ。
学園ではダンスパーティーが開かれている、はずだが俺は参加せず街のお祭りに1人で来ていた。
そう1人。もちろん護衛も付けていない。制服だと貴族だと解るので、シンプルなシャツとストレートパンツの軽装だ。
最近の筋肉もりもり押し掛け護衛3人組が煩わしくて、息抜きのためダンスパーティーは欠席して街に遊びに来ている。
何かと世話を焼きたがる3人がずっと一緒では、息が詰まりそうだった。
街には食べ物の屋台が出ていたり、射的や輪投げなどの遊戯があったり、キラキラな衣装や装飾をした人達がパレードしていたり、すごく賑やかで心が弾んでくる。
俺は屋台で串焼きを買って食べたり、射的をして景品を取ったり満喫していた。
「へへっ、次は何しよっかな。」
アイスキャンディを食べ歩きしながら、考えていると
「おい!」
とシャツの襟首を捕まれた。
「グゲェ。」
急に喉を圧迫されカエルのような声が出る。苦しい。
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