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俺は腕が痛くて、寝返りを打とうとしたが何かが乗っていて動かせなくて。重い瞼を薄く開けた。そして動かない左腕を見て驚いた。
そこには、目を閉じて眠っているグレース王子がいたのだ。
起こさないようにゆっくりと腕を取ったのだが、少しの揺れで目を覚ましたようだった。
「ん?…おはよ。」
美形の寝起きの笑顔……ぱねぇ!
微睡んだ表情の、無邪気な微笑みは最強すぎる!しかも裸!
攻略対象者の中では断トツの人気を誇る美形だし、ゲームにも無かったこんな麗しいスチルは、鼻血が出そうだ。
俺は自分でも解るくらい顔が熱い。
そんな俺を見てグレース王子は、唇に軽くキスをしてくる。
「俺はルシオンのものだ。」
は??
魅了されるほどの美形だが、この突拍子もないセリフと行動が残念すぎる。
なおもキスしようと詰め寄ってくるグレース王子に、俺は後退りして不覚にもベッドから落ちてしまった。
俺も全裸だったが、それよりも落ちた時に気になった音があった。
『ジャラ…。』
鉄の輪っかが重なるような音というか…鎖のような…。
ふと、自分の足元を見れば半透明の不自然な輪っかが右足に嵌まっていた。
「ええぇ!な…何これ?」
「凄いだろ?スライムの応用でクッション性がある足枷だ。痛くないはずだが。」
うん。痛くない。恐る恐る触ってみると、スライムのような伸縮性がありだが決して外れる事もなく、ぴったりと俺の足にくっついている。そして、鎖も半透明なのだが金属音があるという事は、頑丈なのだと解る。
凄いな、どうやって作ったんだ?などと、感心してもいられなかった。
『これは逃げられない。』
そう思った瞬間、血の気が引いた。呑気にスライムの質感を触って遊んでいた俺は馬鹿だ。
「俺は…どう、なるんですか?」
グレース王子が犯人だと決まった訳でもない。もし犯人ならすでに、俺に危害を加えているはずだ。
もしかして、ここで罪を償えという事か?地下牢から豪華な部屋に、変えてくれただけでも良かったのかもしれない。
あれこれ考えていれば、グレース王子はまた突拍子もない事を言い出した。
「やはり美しい。……先ほど、地下牢で祈っていた姿も美しかったが、ありのままが良い。余計な布などいらぬ。」
え!?あれを見られていたのか?
そもそも普通に見て、俺の体は美しくない。腹筋もないし、平凡な中肉中背だ。
それにあの時、神様に祈っていたのは事実だが、あれは………『お腹が痛くて神頼みしていた』なんて言えない!
恥ずかしい話だが、地下牢に入ってすぐにお腹を下し、トイレと言っても看守からは丸見えの丸聞こえ状態。
さらにこの世界には、病気の副作用で下痢になった時にはポーションで治るが、ただの下痢に効く薬は無い。
何故だ!どうして今、ここで下痢にならなければならないのだ!と嘆きのあまり、必死に神様に祈っていた……
という顛末なのだ。
まぁ、出すものを出しきれば治るのだが。
目の前の、うっとりとした表情のグレース王子には、絶対に言えない。
「ルシオン……欲しい…。」
何ですと!?
グレース王子は、自分の唇を舌舐めずりし俺に近づく。
その裸体の下半身には立ち上がっているナニがいた。
俺、どうなっちゃうの?
◆◆◆
「厄介だな。」
エルーシ殿下は頭を抱えていた。
数十分前ーーー
「ヒューリが目を覚ました」そう報告があった次の瞬間、「ルシオンがグレース王子と消えた」と聞いた瞬間、エルーシ殿下は思考が停止した。
早々に許可を取りルシオンを寮へ移したと思ったら、すぐにグレース王子が連れ出して、あげく行方が解らなくなってしまったのだ。
ルシオンを地下牢から出した事で、もしかしたら犯人が何かしてくるとは思っていたが、まさかグレース王子が連れ出してしまうとは。
ルシオンの護衛兼監視役の魔法省の2人からは、『グレース王子が連れ去った。』と報告があった。
『一緒に逃げた』ではなく『連れ去った』のだ。
それが意味する事とは…。
ヒューリが目を覚ました事と、何か関係があるのか。
エルーシ殿下とセレスは、話を聞くためヒューリの部屋に来ていた。
幸い、ソフィー先生の診察が丁度終わった所だった。
「先生…ヒューリと話せますか?」
「ええ、大丈夫よ。意識ははっきりしてるから。」
コンコン、開いているドアを叩く。
「ヒューリ入るよ。」
エルーシ殿下とセレスが寝室へと入ると、ベッドで上体を起こしていたヒューリがいた。その顔は少しやつれているものの、いつも通りに見えた。
「エルーシ殿下、セレス様、このような格好で申し訳ありません。」
「いや、3日間寝ていて先ほど起きたばかりなのだから気にするな。それよりも、早速聞いても?」
「はい。」
ヒューリが言うには、黒い人影と眠りの魔法は違う人物が施したものではないか…との推測だった。
黒い人影を見た後は、何も異常が無かったのに、その日の夜から眠り続けるのは、確かに変だ。
黒い人影だけなら、ルシオンが持っている闇の魔法で出現出来るが、人影から魔法を繰り出す事は出来ない。だから、ヒューリが眠り続けたのは後から誰かがした事ではないかと言う事だった。
ならば、マクビルの精神幼稚化はどういう事だったのか…。
エルーシ殿下はセレスと顔を見合わせ、考え込む。
そんな時、廊下の方で何やら騒がしくなった。
そして無遠慮に、今いる部屋のドアが開かれる。
「エルーシ殿下!」
「騒がしいが、どうした?」
「テオルド様が……テオルド様が目を覚ましました!」
そこには、目を閉じて眠っているグレース王子がいたのだ。
起こさないようにゆっくりと腕を取ったのだが、少しの揺れで目を覚ましたようだった。
「ん?…おはよ。」
美形の寝起きの笑顔……ぱねぇ!
微睡んだ表情の、無邪気な微笑みは最強すぎる!しかも裸!
攻略対象者の中では断トツの人気を誇る美形だし、ゲームにも無かったこんな麗しいスチルは、鼻血が出そうだ。
俺は自分でも解るくらい顔が熱い。
そんな俺を見てグレース王子は、唇に軽くキスをしてくる。
「俺はルシオンのものだ。」
は??
魅了されるほどの美形だが、この突拍子もないセリフと行動が残念すぎる。
なおもキスしようと詰め寄ってくるグレース王子に、俺は後退りして不覚にもベッドから落ちてしまった。
俺も全裸だったが、それよりも落ちた時に気になった音があった。
『ジャラ…。』
鉄の輪っかが重なるような音というか…鎖のような…。
ふと、自分の足元を見れば半透明の不自然な輪っかが右足に嵌まっていた。
「ええぇ!な…何これ?」
「凄いだろ?スライムの応用でクッション性がある足枷だ。痛くないはずだが。」
うん。痛くない。恐る恐る触ってみると、スライムのような伸縮性がありだが決して外れる事もなく、ぴったりと俺の足にくっついている。そして、鎖も半透明なのだが金属音があるという事は、頑丈なのだと解る。
凄いな、どうやって作ったんだ?などと、感心してもいられなかった。
『これは逃げられない。』
そう思った瞬間、血の気が引いた。呑気にスライムの質感を触って遊んでいた俺は馬鹿だ。
「俺は…どう、なるんですか?」
グレース王子が犯人だと決まった訳でもない。もし犯人ならすでに、俺に危害を加えているはずだ。
もしかして、ここで罪を償えという事か?地下牢から豪華な部屋に、変えてくれただけでも良かったのかもしれない。
あれこれ考えていれば、グレース王子はまた突拍子もない事を言い出した。
「やはり美しい。……先ほど、地下牢で祈っていた姿も美しかったが、ありのままが良い。余計な布などいらぬ。」
え!?あれを見られていたのか?
そもそも普通に見て、俺の体は美しくない。腹筋もないし、平凡な中肉中背だ。
それにあの時、神様に祈っていたのは事実だが、あれは………『お腹が痛くて神頼みしていた』なんて言えない!
恥ずかしい話だが、地下牢に入ってすぐにお腹を下し、トイレと言っても看守からは丸見えの丸聞こえ状態。
さらにこの世界には、病気の副作用で下痢になった時にはポーションで治るが、ただの下痢に効く薬は無い。
何故だ!どうして今、ここで下痢にならなければならないのだ!と嘆きのあまり、必死に神様に祈っていた……
という顛末なのだ。
まぁ、出すものを出しきれば治るのだが。
目の前の、うっとりとした表情のグレース王子には、絶対に言えない。
「ルシオン……欲しい…。」
何ですと!?
グレース王子は、自分の唇を舌舐めずりし俺に近づく。
その裸体の下半身には立ち上がっているナニがいた。
俺、どうなっちゃうの?
◆◆◆
「厄介だな。」
エルーシ殿下は頭を抱えていた。
数十分前ーーー
「ヒューリが目を覚ました」そう報告があった次の瞬間、「ルシオンがグレース王子と消えた」と聞いた瞬間、エルーシ殿下は思考が停止した。
早々に許可を取りルシオンを寮へ移したと思ったら、すぐにグレース王子が連れ出して、あげく行方が解らなくなってしまったのだ。
ルシオンを地下牢から出した事で、もしかしたら犯人が何かしてくるとは思っていたが、まさかグレース王子が連れ出してしまうとは。
ルシオンの護衛兼監視役の魔法省の2人からは、『グレース王子が連れ去った。』と報告があった。
『一緒に逃げた』ではなく『連れ去った』のだ。
それが意味する事とは…。
ヒューリが目を覚ました事と、何か関係があるのか。
エルーシ殿下とセレスは、話を聞くためヒューリの部屋に来ていた。
幸い、ソフィー先生の診察が丁度終わった所だった。
「先生…ヒューリと話せますか?」
「ええ、大丈夫よ。意識ははっきりしてるから。」
コンコン、開いているドアを叩く。
「ヒューリ入るよ。」
エルーシ殿下とセレスが寝室へと入ると、ベッドで上体を起こしていたヒューリがいた。その顔は少しやつれているものの、いつも通りに見えた。
「エルーシ殿下、セレス様、このような格好で申し訳ありません。」
「いや、3日間寝ていて先ほど起きたばかりなのだから気にするな。それよりも、早速聞いても?」
「はい。」
ヒューリが言うには、黒い人影と眠りの魔法は違う人物が施したものではないか…との推測だった。
黒い人影を見た後は、何も異常が無かったのに、その日の夜から眠り続けるのは、確かに変だ。
黒い人影だけなら、ルシオンが持っている闇の魔法で出現出来るが、人影から魔法を繰り出す事は出来ない。だから、ヒューリが眠り続けたのは後から誰かがした事ではないかと言う事だった。
ならば、マクビルの精神幼稚化はどういう事だったのか…。
エルーシ殿下はセレスと顔を見合わせ、考え込む。
そんな時、廊下の方で何やら騒がしくなった。
そして無遠慮に、今いる部屋のドアが開かれる。
「エルーシ殿下!」
「騒がしいが、どうした?」
「テオルド様が……テオルド様が目を覚ましました!」
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