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夏に散った桜
身体を持った霊魂〜死者は生者に定義づけられてしまうのか〜
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本屋の自動扉が開く。本の匂い、店内の冷気、近日公開される映画の宣伝ポスターの匂い。
ここは、私があの小説を購入した本屋だ。
蓮くんはペンのインクが販売されているコーナーを素通りしていく。
「蓮くん、ここに売ってるよ」
蓮くんが私に振り向いた。
あ、この人、何か嘘ついたな。
下あごを若干前に突き出す癖がまだ残っている。
「ペンなら予備が沢山リビングの引き出しにある。俺が佳奈美を連れてきたのは、見せたいものがあるから」
蓮くんは本屋の奥へ奥へと歩いていく。たどり着いたのは、世界各国の神話コーナーだった。子供でも読める物から専門的な分厚い本まで、百冊は裕に超える本が棚にびっしりと詰まっている。
「これを見せたいんだ」
蓮くんが取り出したのは、子供用のギリシャ神話の漫画だった。ゼウスを象徴していると思われる真っ黄色の巨大な稲妻が、灰色の雲を貫いているデザイン。
「昔、母さんに買ってもらった本なんだ。表紙のデザインはかなり変わっているけど、中身は同じはず」
蓮くんが目次を確認して、後ろの方のページを開いた。
「これ、軽く読んでみて」
蓮くんに頼まれて呼んだのは、ある悲しい女性の物語だった。
その女性は夫を心から愛していた。しかし、夫は亡くなってしまい、その現実を受け入れることが出来ず悲嘆に暮れた女性は夫にそっくりな像を作って、それを夫として愛で日々を過ごしていた。
あまりに哀れな女性の姿に神が同情して、像に夫の命を吹き込んだ。女性は喜びに溢れた。
しかし、それは一晩だけだった。
翌朝、像は元通りの像となっていた。女性がいくら話しかけても夫の返事は返ってこない。そこで女性は初めて夫の死という現実を思い知らされた。
再び夫に会いたい。再び夫と愛の言葉を交わし合いたい。女性は夫と死後に巡り合えることを願って、自ら命を絶った。
「俺、これを読んだときは小学1年生だったから、衝撃を受けて。今でもこの話は鮮明に覚えているんだ」
蓮くんはその本を元の棚に戻した。
「近くにあまり人がいない公園があるだろ。そこで話がしたい」
蓮くんは一瞬出口に足を向けたけど、何も買わないのはさすがに気が引けたのか、文房具コーナーで適当に定規やら下敷きをいくつかレジに持っていった。
「ありがとうございましたー」
自動ドアが開くと、熱い空気が店内になだれ込んできた。不快。これに尽きる。蓮くんは暑さに構わず、私の先をどんどん進んでいく。
「待って」
私は少し小走りになって、蓮くんの隣に並んだ。蓮くんの目が泳いでいる。まただ。あの日の告白と同じ。蓮くんは頭の中で言葉を整理するとき、目を泳がせる癖を持っている。
蓮くんが私を連れて行ったのは、前に峻兄ちゃんが連れて行ってくれたあの公園だった。生まれて間もない峻兄ちゃんが、ゴミ箱に捨てられていたあの公園。ゴミ箱は相変わらず雑草に覆われていて、雑草が前よりも高く伸びている気がする。
「佳奈美、ここに座ろう」
公園の隅に葉を青々と茂らせた大きな木が生えている。夏の桜の木だ。公園の中で、唯一その木の下に影があった。私は蓮くんと並んで、桜の木の根っこを椅子の代わりに腰かけた。夏だということを忘れてしまうくらいに、影の中は涼しかった。
「あっつ…」
蓮くんが被っていた帽子を脱いだ。汗に濡れた髪が乱れて額に張り付いている。
「話したい事って何?」
すぐ近くの雑木林から蝉の大合唱が聞こえてくる。蓮くんは自分の脚の血を吸おうとしていた蚊を追い払うと、私の顔を見た。真剣な瞳。真っすぐと人の心の奥まで読みそうな鋭い瞳。
そうだ…私は蓮くんの、この瞳に惚れたんだった。告白してくれたあの日、蓮くんが私に「すき」を教えてくれたんだった。
「佳奈美、泣いてもいい。ただ、俺の考えを聞いてほしい。間違っているかもしれないけど、聞いてほしい」
蝉の大合唱は、真隣にいる蓮くんの声をかき消してしまうくらいに大きかった。
「佳奈美、俺、りこはもう、亡くなってるんじゃないかって思う」
シン…
蝉の合唱が止んだ。桜の木の葉がそよ風に吹かれる音しかしない。
「なん…で…」
蓮くんは私を抱き寄せた。
「ごめん。佳奈美がりこのことを物凄く可愛がっていることは俺も分かってる。俺がさっき、佳奈美に読ませたギリシャ神話…亡くなった人間を生きていると勘違いした物語。俺たちさ、本当は、りこのことを生きているって勘違いしている可能性はないか?」
「そんなわけない!」
私は蓮くんを突き放そうとしたけれど、蓮くんの腕はしっかりと私を抱いている。
「だって、私、何回もりこちゃんと手を繋いだんだよ?峻兄ちゃんだって、りこちゃんのことを何回も抱っこしてきたでしょ?それに、エメラルドもサファイヤも、バットたちも、人間よりも第六感が優れた人達だって、りこちゃんのことを生きた人間だって扱ったのに?」
蓮くんが一層強く私を抱きしめた。蓮くんの首筋の汗の匂い。
「…聞いてくれ。分かってる…りこちゃんは透けてないし、物理的に身体もちゃんとある…でも、それはギリシャ神話のあの像も同じだ。一晩だけは、夫という亡くなった人間が像という身体を持ったんだ。…俺さ、神話の中では神様が魂を吹き込んだって表現されているけど、妻が夫のことを生きているって信じ続けたから夫は身体を一晩だけでも持つことが出来たんじゃないかって…もしかしたら、俺たちが生きているって勘違いし続けているから、りこも今まで身体を持つことが出来てきたんじゃないかって…灰色の世界で出会った時にも、りこは身体を持っていた。でも、俺たちはあの時だって、戸惑いつつも、りこのことを亡くなった人間だとは微塵も思わなかった…」
私たちの上で、桜の木が気持ちいいくらいに青い葉を風に揺らしている。
「…私は信じない!だって、だって、だって…」
りこちゃんが死んでいるわけない。私たちが少しでも、りこちゃんの存在を疑ったら消えてしまいそうで…もう二度とあのマシュマロみたいな柔らかい頬っぺたを、腕を、身体を触ることが出来ないなんて…耐えられない。
私はきっと、生まれた日以来の大声で泣いた。
自分でもどうすれば泣き止めるのかなんて、全然分からなかった。
蓮くんは私が泣きやむまでの間、ずっと私を抱きしめていてくれた。
「帰ろう…俺の話は、ただの想像でしかないからさ…」
私は泣いていたことがバレないように、涙をしっかりと手で拭き取って、蓮くんの手を繋いだ。
アパートまでずっと。
「蓮お兄さん、佳奈美お姉さん、おかえりー。インクね、引き出しに沢山入ってたよ?」
りこちゃんがリビングからトテトテと可愛らしい足音を立てて、私たちを出迎えてくれた。私は気づいたら、胸の中にりこちゃんを抱いていた。柔らかくて、すべすべで、お餅みたいな身体がちゃんと、私の胸の中で息をしている。それだけで、良いんだ。
「どうしたの?」
「…ギューッてしたくなっちゃってね」
私が前からりこちゃんを抱きしめている間、蓮くんは後ろからりこちゃんを抱きしめていた。
「サンドイッチごっご?」
…私は、信じない。絶対に。
ここは、私があの小説を購入した本屋だ。
蓮くんはペンのインクが販売されているコーナーを素通りしていく。
「蓮くん、ここに売ってるよ」
蓮くんが私に振り向いた。
あ、この人、何か嘘ついたな。
下あごを若干前に突き出す癖がまだ残っている。
「ペンなら予備が沢山リビングの引き出しにある。俺が佳奈美を連れてきたのは、見せたいものがあるから」
蓮くんは本屋の奥へ奥へと歩いていく。たどり着いたのは、世界各国の神話コーナーだった。子供でも読める物から専門的な分厚い本まで、百冊は裕に超える本が棚にびっしりと詰まっている。
「これを見せたいんだ」
蓮くんが取り出したのは、子供用のギリシャ神話の漫画だった。ゼウスを象徴していると思われる真っ黄色の巨大な稲妻が、灰色の雲を貫いているデザイン。
「昔、母さんに買ってもらった本なんだ。表紙のデザインはかなり変わっているけど、中身は同じはず」
蓮くんが目次を確認して、後ろの方のページを開いた。
「これ、軽く読んでみて」
蓮くんに頼まれて呼んだのは、ある悲しい女性の物語だった。
その女性は夫を心から愛していた。しかし、夫は亡くなってしまい、その現実を受け入れることが出来ず悲嘆に暮れた女性は夫にそっくりな像を作って、それを夫として愛で日々を過ごしていた。
あまりに哀れな女性の姿に神が同情して、像に夫の命を吹き込んだ。女性は喜びに溢れた。
しかし、それは一晩だけだった。
翌朝、像は元通りの像となっていた。女性がいくら話しかけても夫の返事は返ってこない。そこで女性は初めて夫の死という現実を思い知らされた。
再び夫に会いたい。再び夫と愛の言葉を交わし合いたい。女性は夫と死後に巡り合えることを願って、自ら命を絶った。
「俺、これを読んだときは小学1年生だったから、衝撃を受けて。今でもこの話は鮮明に覚えているんだ」
蓮くんはその本を元の棚に戻した。
「近くにあまり人がいない公園があるだろ。そこで話がしたい」
蓮くんは一瞬出口に足を向けたけど、何も買わないのはさすがに気が引けたのか、文房具コーナーで適当に定規やら下敷きをいくつかレジに持っていった。
「ありがとうございましたー」
自動ドアが開くと、熱い空気が店内になだれ込んできた。不快。これに尽きる。蓮くんは暑さに構わず、私の先をどんどん進んでいく。
「待って」
私は少し小走りになって、蓮くんの隣に並んだ。蓮くんの目が泳いでいる。まただ。あの日の告白と同じ。蓮くんは頭の中で言葉を整理するとき、目を泳がせる癖を持っている。
蓮くんが私を連れて行ったのは、前に峻兄ちゃんが連れて行ってくれたあの公園だった。生まれて間もない峻兄ちゃんが、ゴミ箱に捨てられていたあの公園。ゴミ箱は相変わらず雑草に覆われていて、雑草が前よりも高く伸びている気がする。
「佳奈美、ここに座ろう」
公園の隅に葉を青々と茂らせた大きな木が生えている。夏の桜の木だ。公園の中で、唯一その木の下に影があった。私は蓮くんと並んで、桜の木の根っこを椅子の代わりに腰かけた。夏だということを忘れてしまうくらいに、影の中は涼しかった。
「あっつ…」
蓮くんが被っていた帽子を脱いだ。汗に濡れた髪が乱れて額に張り付いている。
「話したい事って何?」
すぐ近くの雑木林から蝉の大合唱が聞こえてくる。蓮くんは自分の脚の血を吸おうとしていた蚊を追い払うと、私の顔を見た。真剣な瞳。真っすぐと人の心の奥まで読みそうな鋭い瞳。
そうだ…私は蓮くんの、この瞳に惚れたんだった。告白してくれたあの日、蓮くんが私に「すき」を教えてくれたんだった。
「佳奈美、泣いてもいい。ただ、俺の考えを聞いてほしい。間違っているかもしれないけど、聞いてほしい」
蝉の大合唱は、真隣にいる蓮くんの声をかき消してしまうくらいに大きかった。
「佳奈美、俺、りこはもう、亡くなってるんじゃないかって思う」
シン…
蝉の合唱が止んだ。桜の木の葉がそよ風に吹かれる音しかしない。
「なん…で…」
蓮くんは私を抱き寄せた。
「ごめん。佳奈美がりこのことを物凄く可愛がっていることは俺も分かってる。俺がさっき、佳奈美に読ませたギリシャ神話…亡くなった人間を生きていると勘違いした物語。俺たちさ、本当は、りこのことを生きているって勘違いしている可能性はないか?」
「そんなわけない!」
私は蓮くんを突き放そうとしたけれど、蓮くんの腕はしっかりと私を抱いている。
「だって、私、何回もりこちゃんと手を繋いだんだよ?峻兄ちゃんだって、りこちゃんのことを何回も抱っこしてきたでしょ?それに、エメラルドもサファイヤも、バットたちも、人間よりも第六感が優れた人達だって、りこちゃんのことを生きた人間だって扱ったのに?」
蓮くんが一層強く私を抱きしめた。蓮くんの首筋の汗の匂い。
「…聞いてくれ。分かってる…りこちゃんは透けてないし、物理的に身体もちゃんとある…でも、それはギリシャ神話のあの像も同じだ。一晩だけは、夫という亡くなった人間が像という身体を持ったんだ。…俺さ、神話の中では神様が魂を吹き込んだって表現されているけど、妻が夫のことを生きているって信じ続けたから夫は身体を一晩だけでも持つことが出来たんじゃないかって…もしかしたら、俺たちが生きているって勘違いし続けているから、りこも今まで身体を持つことが出来てきたんじゃないかって…灰色の世界で出会った時にも、りこは身体を持っていた。でも、俺たちはあの時だって、戸惑いつつも、りこのことを亡くなった人間だとは微塵も思わなかった…」
私たちの上で、桜の木が気持ちいいくらいに青い葉を風に揺らしている。
「…私は信じない!だって、だって、だって…」
りこちゃんが死んでいるわけない。私たちが少しでも、りこちゃんの存在を疑ったら消えてしまいそうで…もう二度とあのマシュマロみたいな柔らかい頬っぺたを、腕を、身体を触ることが出来ないなんて…耐えられない。
私はきっと、生まれた日以来の大声で泣いた。
自分でもどうすれば泣き止めるのかなんて、全然分からなかった。
蓮くんは私が泣きやむまでの間、ずっと私を抱きしめていてくれた。
「帰ろう…俺の話は、ただの想像でしかないからさ…」
私は泣いていたことがバレないように、涙をしっかりと手で拭き取って、蓮くんの手を繋いだ。
アパートまでずっと。
「蓮お兄さん、佳奈美お姉さん、おかえりー。インクね、引き出しに沢山入ってたよ?」
りこちゃんがリビングからトテトテと可愛らしい足音を立てて、私たちを出迎えてくれた。私は気づいたら、胸の中にりこちゃんを抱いていた。柔らかくて、すべすべで、お餅みたいな身体がちゃんと、私の胸の中で息をしている。それだけで、良いんだ。
「どうしたの?」
「…ギューッてしたくなっちゃってね」
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