symbolic【短文・詩】

琥珀

文字の大きさ
上 下
36 / 43

天命

しおりを挟む
突発的なものに乱されて
派手に転んで
無数に刺さった棘と擦り傷

生死を彷徨っても
それでも『生きてるんだ』って
涙と鮮血が教えてくれる

思い通りにならないのは
この地球上は
足元に暗い落とし穴が
無数に張り巡らされてるから

いつ傷付くか分からない
気を抜くことが出来ない日々に
ウンザリしながらも
前だけを向いて
歩みを進めていく

待っているの
これからの未来を想像し続けたら
幸せの光が頭上に訪れるかもしれないって

信じているの
棘跡や擦り傷が
瘡蓋になって
自然に剥がれ落ちる日が到来することを

祈ってるの
また笑顔で会えるって
しおりを挟む

処理中です...