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 崩壊するのに、どうやって攻めるの?

 戦争する国は、女の子がおじいちゃんを殴る

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「まぁ、そうですけど」
「あのさぁ」
「はい」
「そこいくと戦争をする国、アメリカは違うよ」
 佐々木が手を振る。

「少し前にさぁ・・・・・駐米大使だったか、普通の大使館の職員だったか忘れたんだけどさぁ」
「はい」
「六十くらいのおじさんていうか、おじいちゃんがさぁ、道歩いてたらね」
「はい・・・はい」
「そのアメリカの、ホームレスの女の子が、殴りかかって来たっていう事件あったのね」
「ああっはいはい、ありましたね」
 吉田が頷く。

「それ領事館の人じゃなかったでしたっけ?」
「分かんないけどさぁ、六十くらいのおじさん殴ってんだよ、それもそのホームレスの女の子が、二十歳ぐらいなんだよね」
「そうでしたね・・・・・・黒人だったですかね?」
「いや、分かんないけど、多分そうじゃない」

「まぁとにかく、とんでもない国だよ」
「ハハハハハハッ、そうですね」
「二十歳の女の子が、六十のおじいちゃんを、それも外国人をさぁ殴らんぞ、普通の国なら」
「そうですね・・・・・強盗でもないのに」
「そうそう」
 佐々木が頷く。

「それに比べて苦情の電話だぞ」
「いや別に、他の嫌がらせもやってますよ」
 吉田が苦笑しながら首を振る。
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