9 / 75
家族の反対により、終了
しおりを挟む
「まぁそんな素晴らしい番組、ショージのまんまなんだけど」
「え?その話、まだ続けるの?」
いやいや、当然、当然、と佐々木が首を振る。
「ある理由で終わってしまうのね」
いやいやいや、と吉田が手を振る。
「ある理由で終わるもクソも、全部あなたの妄想だからね」
「あのさぁ俺はさぁ」
「・・・・ああっ続けるんだ」
「村上ショージさんのさぁ、家族構成知らないんだけどさぁ」
「はい」
「あのお年だし、割とおっきなお子さんがいると思うのね」
「そうですね・・・・・さんまさんとそんな違わないんですよね」
そうそう、と佐々木が頷く。
「それでその・・・・息子さんがいてね」
「はい」
「三十過ぎ・・・・三十前後くらいの息子さんが、ある日さんまさんを訪ねるのね」
「はいはい」
「そしたらさんまさんが、おおっ、しばらく見んうちに大きゅうなったの、みたいなこと言って、前あった時はこんくらいやったのに、って・・・・」
佐々木が指で10センチくらいの大きさを示す。
「そんな軽いギャグを入れてね」
「まぁまぁね」
「それでその息子さんが、そのギャグをスルーして」
「スルーするんかい」
「ちょっとさんまさんにお話があります、って言のね」
「はい」
「それで息子さんが、父の番組を毎週観てます」
「まぁそうでしょうね」
「実はわたくし、息子がいまして」
「はいはい、ショージさんの孫」
「小学校一年か、幼稚園くらいの子供がいます」
「はいはい」
「毎週、息子と観てるんです」
はい、と相槌を打ち、吉田は苦笑する。
「それで番組で、父がさんまさんに説教をされます」
「ハハハハッはいはい」
「わたしは良いんです、それがどういう事か分かっているから」
「分かっているから」
「さんまさんが父を説教するのは、さんまさんが父を愛しているからだと言うこと・・・・」
「愛しているとか言うな」
「まぁとにかくね」
「はい、とにかく」
「息子さんが、わたしは良いんです・・・・ただ、わたしの息子がですね・・・」
ハハハハハッ、と吉田が笑う。
「息子がわたしに言うんです」
「はいショージさんの孫が」
「パパ、なんでじーじはいっつもさんまさんに怒られているの」
ハハハハハハハっと吉田は笑う。
「わたしは良いんです、ってショージさんの息子が言うのね」
「自分は良いと、分かっているから自分は良いと」
「でも、息子がいるんです」
「ハハハハハッ」
「すいませんさんまさん、って言って、息子さんは頭を下げるのね」
「はい」
「こんなことさんまさんに言うのは間違っています」
「はいはい」
「ましてこんな事、さんまさんに言いに行ったなんて父に知られれば、父にわたしは怒られます」
「ハハハハッ、黙って来たんだ・・・そりゃそうか」
「ただお願いしますと」
「お願いしますと」
「ショージのまんま、終わりにしてください」
ハハハハハハハッと吉田が笑う。
「まぁそこまで言われたらね」
「はい」
「さんまさんも、天下の明石家さんまと呼ばれた男ですよ」
「意味が分からんですけどね」
「そうかぁ、すまんかったと」
「いやいやいや、さんまさんが謝る理由がよく分からん」
「俺は今まで、俺の、この明石家さんまだけの村上ショージだと思っていた」
「ハハハハッ思っていたんだ」
「俺だけのショージやと思っていた」
「言い方、言い方」
「でもそれは違うと」
「違うと」
「お前らのショージやったんやな」
「ハハハハハハハハッ、何言ってんのこの人」
「でさんまさんが、よし分かった、って言ってショージのまんまは終わってしまうのね」
「はい」
「俺たち、全国に八千万いる村上ショージファンの夢の番組」
「そんなにいねぇよ」
「あっいない?」
「いない」
吉田が頷く。
「全国に八人いる・・・・」
「八人かい・・・・よくジョージさんも芸能人続けられるな」
「八人のうちの一人が、さんまさんだから」
「あっそれなら続けられますね」
「その夢の番組、ショージのまんまだけど、ご家族の意思を尊重して、終了と」
「・・・・・・先輩」
「んん?」
「あんた何の話してんの?」
「だから俺は今、架空のシステム、ヨシモトチャンネルの話をして、そしてそのチャンネルがあったとしたらの、仮にの話として架空の番組ショージのまんまの話をして、もしその番組は始まって、もし村上ショージさんに息子さんがいて、その人に仮にお子さんがいての仮にの話をしている」
「長えよ」
ハハハハハッ佐々木が笑う。
「妄想が長えよ、後妄想の説明も長えよ」
「長い?」
「長い」
「分かった仕方ない」
佐々木が腕を組む。
「一言で言うと」
「はい」
「面白いと思った番組に、ポイントを払うヨシモトチャンネルってシステムがあったら、いけるんじゃないのかって話」
ハハハハハッと吉田は笑う。
「え?その話、まだ続けるの?」
いやいや、当然、当然、と佐々木が首を振る。
「ある理由で終わってしまうのね」
いやいやいや、と吉田が手を振る。
「ある理由で終わるもクソも、全部あなたの妄想だからね」
「あのさぁ俺はさぁ」
「・・・・ああっ続けるんだ」
「村上ショージさんのさぁ、家族構成知らないんだけどさぁ」
「はい」
「あのお年だし、割とおっきなお子さんがいると思うのね」
「そうですね・・・・・さんまさんとそんな違わないんですよね」
そうそう、と佐々木が頷く。
「それでその・・・・息子さんがいてね」
「はい」
「三十過ぎ・・・・三十前後くらいの息子さんが、ある日さんまさんを訪ねるのね」
「はいはい」
「そしたらさんまさんが、おおっ、しばらく見んうちに大きゅうなったの、みたいなこと言って、前あった時はこんくらいやったのに、って・・・・」
佐々木が指で10センチくらいの大きさを示す。
「そんな軽いギャグを入れてね」
「まぁまぁね」
「それでその息子さんが、そのギャグをスルーして」
「スルーするんかい」
「ちょっとさんまさんにお話があります、って言のね」
「はい」
「それで息子さんが、父の番組を毎週観てます」
「まぁそうでしょうね」
「実はわたくし、息子がいまして」
「はいはい、ショージさんの孫」
「小学校一年か、幼稚園くらいの子供がいます」
「はいはい」
「毎週、息子と観てるんです」
はい、と相槌を打ち、吉田は苦笑する。
「それで番組で、父がさんまさんに説教をされます」
「ハハハハッはいはい」
「わたしは良いんです、それがどういう事か分かっているから」
「分かっているから」
「さんまさんが父を説教するのは、さんまさんが父を愛しているからだと言うこと・・・・」
「愛しているとか言うな」
「まぁとにかくね」
「はい、とにかく」
「息子さんが、わたしは良いんです・・・・ただ、わたしの息子がですね・・・」
ハハハハハッ、と吉田が笑う。
「息子がわたしに言うんです」
「はいショージさんの孫が」
「パパ、なんでじーじはいっつもさんまさんに怒られているの」
ハハハハハハハっと吉田は笑う。
「わたしは良いんです、ってショージさんの息子が言うのね」
「自分は良いと、分かっているから自分は良いと」
「でも、息子がいるんです」
「ハハハハハッ」
「すいませんさんまさん、って言って、息子さんは頭を下げるのね」
「はい」
「こんなことさんまさんに言うのは間違っています」
「はいはい」
「ましてこんな事、さんまさんに言いに行ったなんて父に知られれば、父にわたしは怒られます」
「ハハハハッ、黙って来たんだ・・・そりゃそうか」
「ただお願いしますと」
「お願いしますと」
「ショージのまんま、終わりにしてください」
ハハハハハハハッと吉田が笑う。
「まぁそこまで言われたらね」
「はい」
「さんまさんも、天下の明石家さんまと呼ばれた男ですよ」
「意味が分からんですけどね」
「そうかぁ、すまんかったと」
「いやいやいや、さんまさんが謝る理由がよく分からん」
「俺は今まで、俺の、この明石家さんまだけの村上ショージだと思っていた」
「ハハハハッ思っていたんだ」
「俺だけのショージやと思っていた」
「言い方、言い方」
「でもそれは違うと」
「違うと」
「お前らのショージやったんやな」
「ハハハハハハハハッ、何言ってんのこの人」
「でさんまさんが、よし分かった、って言ってショージのまんまは終わってしまうのね」
「はい」
「俺たち、全国に八千万いる村上ショージファンの夢の番組」
「そんなにいねぇよ」
「あっいない?」
「いない」
吉田が頷く。
「全国に八人いる・・・・」
「八人かい・・・・よくジョージさんも芸能人続けられるな」
「八人のうちの一人が、さんまさんだから」
「あっそれなら続けられますね」
「その夢の番組、ショージのまんまだけど、ご家族の意思を尊重して、終了と」
「・・・・・・先輩」
「んん?」
「あんた何の話してんの?」
「だから俺は今、架空のシステム、ヨシモトチャンネルの話をして、そしてそのチャンネルがあったとしたらの、仮にの話として架空の番組ショージのまんまの話をして、もしその番組は始まって、もし村上ショージさんに息子さんがいて、その人に仮にお子さんがいての仮にの話をしている」
「長えよ」
ハハハハハッ佐々木が笑う。
「妄想が長えよ、後妄想の説明も長えよ」
「長い?」
「長い」
「分かった仕方ない」
佐々木が腕を組む。
「一言で言うと」
「はい」
「面白いと思った番組に、ポイントを払うヨシモトチャンネルってシステムがあったら、いけるんじゃないのかって話」
ハハハハハッと吉田は笑う。
0
あなたにおすすめの小説
わたしの下着 母の私をBBA~と呼ぶことのある息子がまさか...
MisakiNonagase
青春
39才の母・真知子は息子が私の下着を持ち出していることに気づいた。
ネットで同様の事象がないか調べると、案外多いようだ。
さて、真知子は息子を問い詰める? それとも気づかないふりを続けてあげるか?
そのほかに外伝も綴りました。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
還暦の性 若い彼との恋愛模様
MisakiNonagase
恋愛
還暦を迎えた和子。保持する資格の更新講習で二十代後半の青年、健太に出会った。何気なくてLINE交換してメッセージをやりとりするうちに、胸が高鳴りはじめ、長年忘れていた恋心に花が咲く。
そんな還暦女性と二十代の青年の恋模様。
その後、結婚、そして永遠の別れまでを描いたストーリーです。
全7話
同じアパートに住む年上未亡人美女は甘すぎる。
ピコサイクス
青春
大学生の翔太は、一人暮らしを始めたばかり。
真下の階に住むのは、落ち着いた色気と優しさを併せ持つ大人の女性・水無瀬紗夜。
引っ越しの挨拶で出会った瞬間、翔太は心を奪われてしまう。
偶然にもアルバイト先のスーパーで再会した彼女は、翔太をすぐに採用し、温かく仕事を教えてくれる存在だった。
ある日の仕事帰り、ふたりで過ごす時間が増えていき――そして気づけば紗夜の部屋でご飯をご馳走になるほど親密に。
優しくて穏やかで――その色気に触れるたび、翔太の心は揺れていく。
大人の女性と大学生、甘くちょっぴり刺激的な同居生活(?)がはじまる。
母の下着 タンスと洗濯籠の秘密
MisakiNonagase
青春
この物語は、思春期という複雑で繊細な時期を生きる少年の内面と、彼を取り巻く家族の静かなる絆を描いた作品です。
颯真(そうま)という一人の高校生の、ある「秘密」を通して、私たちは成長の過程で誰もが抱くかもしれない戸惑い、罪悪感、そしてそれらを包み込む家族の無言の理解に触れます。
物語は、現在の颯真と恋人・彩花との関係から、中学時代にさかのぼる形で展開されます。そこで明らかになるのは、彼がかつて母親の下着に対して抱いた抑えがたい好奇心と、それに伴う一連の行為です。それは彼自身が「歪んだ」と感じる過去の断片であり、深い恥ずかしさと自己嫌悪を伴う記憶です。
しかし、この物語の核心は、単なる過去の告白にはありません。むしろ、その行為に「気づいていたはず」の母親が、なぜ一言も問い詰めず、誰にも告げず、ただ静かに見守り続けたのか——という問いにこそあります。そこには、親子という関係を超えた、深い人間理解と、言葉にされない優しさが横たわっています。
センシティブな題材を、露骨な描写や扇情的な表現に頼ることなく、あくまで颯真の内省的な視点から丁寧に紡ぎ出しています。読者は、主人公の痛みと恥ずかしさを共有しながら、同時に、彼を破綻から救った「沈黙の救済」の重みと温かさを感じ取ることでしょう。
これは、一つの過ちと、その赦しについての物語です。また、成長とは時に恥ずかしい過去を背負いながら、他者の無償の寛容さによって初めて前を向けるようになる過程であること、そして家族の愛が最も深く現れるのは、時に何も言わない瞬間であることを、静かにしかし確かに伝える物語です。
どうか、登場人物たちの静かなる心の襞に寄り添いながら、ページをめくってください。
意味が分かると怖い話(解説付き)
彦彦炎
ホラー
一見普通のよくある話ですが、矛盾に気づけばゾッとするはずです
読みながら話に潜む違和感を探してみてください
最後に解説も載せていますので、是非読んでみてください
実話も混ざっております
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる