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三百円
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「ちなみになんで三百円かというと・・・・・・」
佐々木がポリポリと腕を掻く。
「俺さぁ、本を読むのが趣味なのね」
「そうですね」
「で、昔は駅前まで自転車こいで、図書館で本借りてたのね」
「はいはい」
「でもさぁ・・・・どのくらい前かなぁ・・・・自転車壊れてさぁ」
「はい」
「まぁ、チェーンが外れただけだったんだけど」
「直しゃいいじゃないですか」
「まぁ、そうなんだけど、めんどくさくて」
「そんな掛かんないですよ、自転車屋持っていば」
「いや、自転車乗るのがめんどくさくて」
「ハハハハッ、それは仕方ない」
「で、それからバスでさぁ」
「はい」
「駅前まで行って、図書館で本借りてたのね」
「はい」
「そしたらさぁ、家の近所にさぁ」
佐々木が指をクルクル回す。
「ブックオフできてさぁ」
「はいはい、ありますね」
吉田が頷く。
「そこに・・・・行ったのね」
「はい」
「そしたら百円で古本が売ってるのね」
「そうですね・・・・消費税入れると百十円ですけど」
「当時は百八円だった」
「まぁ、はい」
「でね」
「はい」
「バスで駅前まで行くと、二百円かかるのね」
「・・・・・・二百二十円でしょう?」
いや、と佐々木が首を振る。
「国道まで歩いて出るから」
「ああっはい」
「国道まで出て、二十円浮かせて、バスに乗るから」
「まぁとにかくバスで往復で、四百円かかるのね」
「はい」
「だったらブックオフで、三百円で買った方が得じゃんと思ってさぁ」
ハハハハハッと吉田は笑う。
「それでブックオフで本買うようになったのね」
「部屋中、本だらけですよね」
「ホンだらけ、ホンダラケン」
佐々木がポリポリと腕を掻く。
「俺さぁ、本を読むのが趣味なのね」
「そうですね」
「で、昔は駅前まで自転車こいで、図書館で本借りてたのね」
「はいはい」
「でもさぁ・・・・どのくらい前かなぁ・・・・自転車壊れてさぁ」
「はい」
「まぁ、チェーンが外れただけだったんだけど」
「直しゃいいじゃないですか」
「まぁ、そうなんだけど、めんどくさくて」
「そんな掛かんないですよ、自転車屋持っていば」
「いや、自転車乗るのがめんどくさくて」
「ハハハハッ、それは仕方ない」
「で、それからバスでさぁ」
「はい」
「駅前まで行って、図書館で本借りてたのね」
「はい」
「そしたらさぁ、家の近所にさぁ」
佐々木が指をクルクル回す。
「ブックオフできてさぁ」
「はいはい、ありますね」
吉田が頷く。
「そこに・・・・行ったのね」
「はい」
「そしたら百円で古本が売ってるのね」
「そうですね・・・・消費税入れると百十円ですけど」
「当時は百八円だった」
「まぁ、はい」
「でね」
「はい」
「バスで駅前まで行くと、二百円かかるのね」
「・・・・・・二百二十円でしょう?」
いや、と佐々木が首を振る。
「国道まで歩いて出るから」
「ああっはい」
「国道まで出て、二十円浮かせて、バスに乗るから」
「まぁとにかくバスで往復で、四百円かかるのね」
「はい」
「だったらブックオフで、三百円で買った方が得じゃんと思ってさぁ」
ハハハハハッと吉田は笑う。
「それでブックオフで本買うようになったのね」
「部屋中、本だらけですよね」
「ホンだらけ、ホンダラケン」
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