佐々木と吉田 アニメ声優に必要なのは、お約束のギャグ編

切り抜き動画を、宣伝にする

「つまり結論を言うと」
「はい」
「そう言う漫画だとかアニメだとかバラエティーだとか、スポーツも含めて全てのカルチャーは」
「はいカルチャーは」
「自分たちのモノ感を売っていけば良いと思うのね」
「はいはいはい」

「例えばさぁ」
「はい」
「俺はネット観ないんだけど・・・・・」
　佐々木が指で四角を作る。
「ユーチューブでさぁ、アニメの・・・なんて言うの切り抜いてる動画が流れてるのね」
「はいはいはい、ありますね、ていうか死ぬほどありますね」

「で、そういうのってよろしくない訳じゃん」
「そうですね」
「でも取り締まっても無くならないよね」
「まぁ、そうですね」

「でも考え方を変えて・・・・」
　佐々木は指で円を作る。
「DVDを売る、観るってサービスを売る」
「はい」
「だから切り抜いてる動画は利益を奪ってる訳じゃん」
「そうですね」
「でも、観るって言うサービスを提供してるんじゃなくて、存在する権利を売るとさぁ」
「はいはい」
「切りぬている動画ってさぁ、ただで宣伝してくれてるだけなだよね」
「まぁまぁまぁ、言ってる事は分かります」

「野球で言うとさぁ」
「はい、ベースボールで言うと」
「球場に来てくれる人がお金を払ってくれる事で成立させて、テレビ中継は宣伝ってことなんだよね」
「いや、放映権料ありますから」
「まぁそうだけどさぁ」
　佐々木は小声で言う。
「巨人じゃないチーム、タダでデレビで流せばいいのにね」
「ハハハハハハハハッ、間違ってる」
「間違ってる？」