佐々木と吉田     最も安い人気漫画の作り方編

zurvan496

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二つのドラゴンボール

 魂を受け継ぎ、作品を永遠にする

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「で、鳥山先生のところに行くと、これこれこういうことになったからって説明されるのね」
「はい」
「そしたら最初、ショックを受けるわけじゃん」
「そうですね」
「ああっ、先生が描くわけじゃ無いんだって」
 はいはい、と吉田が頷く。

「そしたら鳥山先生が言うわけじゃん」
「はい」
「お前たちに俺の魂を受け継いで欲しいと」
「おおっはいはい」
「まぁ本心は自分が描きたくないだけなんだけど」
「ハハハハッまぁ仕方ないです」

「ただ鳥山先生も口では」
「口では」
「お前たちが俺の魂を受け継いで、ドラゴンボールという作品が永遠に続けて欲しいと」
「欲しいと」
「嘘を言うね」
「ハハハハハハッ、仕方ないです」

「で、それを言われて、それぞれが思い思いのドラゴンボールを描くのね」
「はい」
「水を被ると女の子になっちゃうってのを描くやつがいて」
「そいつ魂受け継いで無いですよね」
「ないな」

「それで鳥山先生と編集者が確認して」
「はい」
「鳥山先生は、水を被ると女の子になるやつを激推しだったんだけど」
「ダメです」
「だめ?」
「ダメ」

「まぁ編集者が止めて、当たり障りのない」
「ハハハハハッ当たり障りのないとか言うな」
「バトル多めでギャグそれなり、みたいなの描いた人が選ばれて」
「はいはい・・・・・まぁそれで良いと思いますよ」
「でその人に鳥山先生が、じゃぁ頑張って続き描いてね言って」
「はい」
「・・・魂の継承」
「はい、魂の継承」
「まぁ受け継ぐ魂、特にないんだけどね」
「無いのか」

「それで鳥山先生がおそらく最後に言った一言は・・・・・・」
「はい一言は」
「俺は目も描かんからな」
「ハハハハハッアドバイスとかじゃねぇのか」
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