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二つのドラゴンボール
二つのドラゴンボール
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「でね」
「はい」
「長々と話したけど、俺が言いたいのは」
「先輩が言いたいのは」
「この世には、二つのドラゴンボールがある」
「はい、そうですね」
「一つは鳥山先生が描いた」
「はい」
「辞めたくて辞めたくて仕方がない」
ハハハハハッと吉田が笑う。
「やる気も描く気も何にも無い」
「何にも無い」
「お話も浮かばないし、毎週毎週、締め切りギリギリにその場しのぎで描いてる鳥山アキラ版ドラゴンボール」
「ハハハハハハハハッ、そうだけど言い方あるでしょ、言い方」
「もう一つは」
「はい」
「ドラゴンボールを宇宙一の漫画だと思い」
「はい・・・・その場しのぎの漫画を・・・」
「なんてこと言うんだ」
「アンタが言ったんだろう」
「とにかくね」
「はい、とにかく」
「ドラゴンボールを宇宙一の漫画だと思い、鳥山先生のもとでドラゴンボールを作るお手伝いが出来るのなら、便所掃除でも良いと」
「はい・・・・・まぁ先輩の妄想ですけどね」
「まぁまぁそのくらいの人であって欲しいのね・・・・イヤあるべきだ」
「まぁなんでも良いですけど」
苦笑しながら吉田が呟く。
「でそのドラゴンボール大好きな人が、夢が叶って鳥山先生のアシスタントをしてて、終わって悲嘆に暮れてたんだけど、鳥山先生がお前が続きを描けと、お前に任したと」
「はいはいはい」
「その人からすれば、名誉であるって以上に感激なわけじゃん」
「そうですね、恐れ多いことですよね」
「その人が今、大好きなドラゴンボールをね、宇宙一の漫画をね、宇宙一だと思ってる人が描いてるわけじゃん」
そうですね、と吉田が頷く。
「どっちのドラゴンボールが面白いかなぁ」
ハハハハハハハハッと吉田は大爆笑する。
「はい」
「長々と話したけど、俺が言いたいのは」
「先輩が言いたいのは」
「この世には、二つのドラゴンボールがある」
「はい、そうですね」
「一つは鳥山先生が描いた」
「はい」
「辞めたくて辞めたくて仕方がない」
ハハハハハッと吉田が笑う。
「やる気も描く気も何にも無い」
「何にも無い」
「お話も浮かばないし、毎週毎週、締め切りギリギリにその場しのぎで描いてる鳥山アキラ版ドラゴンボール」
「ハハハハハハハハッ、そうだけど言い方あるでしょ、言い方」
「もう一つは」
「はい」
「ドラゴンボールを宇宙一の漫画だと思い」
「はい・・・・その場しのぎの漫画を・・・」
「なんてこと言うんだ」
「アンタが言ったんだろう」
「とにかくね」
「はい、とにかく」
「ドラゴンボールを宇宙一の漫画だと思い、鳥山先生のもとでドラゴンボールを作るお手伝いが出来るのなら、便所掃除でも良いと」
「はい・・・・・まぁ先輩の妄想ですけどね」
「まぁまぁそのくらいの人であって欲しいのね・・・・イヤあるべきだ」
「まぁなんでも良いですけど」
苦笑しながら吉田が呟く。
「でそのドラゴンボール大好きな人が、夢が叶って鳥山先生のアシスタントをしてて、終わって悲嘆に暮れてたんだけど、鳥山先生がお前が続きを描けと、お前に任したと」
「はいはいはい」
「その人からすれば、名誉であるって以上に感激なわけじゃん」
「そうですね、恐れ多いことですよね」
「その人が今、大好きなドラゴンボールをね、宇宙一の漫画をね、宇宙一だと思ってる人が描いてるわけじゃん」
そうですね、と吉田が頷く。
「どっちのドラゴンボールが面白いかなぁ」
ハハハハハハハハッと吉田は大爆笑する。
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