佐々木と吉田 マリオパーティー脳トレを作れば売れる編

知識と知識が繋がる

ヨーロー先生の友達は、ヨーロー先生のことをタケシとは呼ばない

「あの・・・・・子供の時にさぁ」
　佐々木が話を始める。
「タケシさんの番組観てて」
「はい」
「あっ、このタケシさんていうのは、北野武さんのことね」
「知ってます」
　吉田が苦笑する。

「タケシさんといえば、タケシさんの番組といえば、北野武さんだから」
「そんなのわかんねぇじゃん」
　佐々木が言い返す。
「ヨーロー先生のことかもしれねぇじゃん」
　ハハハハハ八ッと吉田が笑う。

「先輩」
「んん？」
「ヨーロー先生のことを、タケシって呼ぶのは・・・・・・誰もいないな」
「ハハハハッ、そんなことないだろう」
「だって奥さんやお子さんは、お父さんとか呼ぶでしょう」
「そうだろうね」
「ヨーロー先生いくつか分かんないですけど、ご両親、ご存命ではないでしょう」
「失礼だろお前」
「まぁそうですけど」

「あと何より」
　吉田が告げる。
「ヨーロー先生の友達は、ヨーロー先生のことを、おそらくタケシと呼ばずに、ヨーローと呼ぶと思いますよ」
「ハハハハッ、まぁそうだろうね」
　佐々木が頷く。


「先輩」
「うん？」
「話、長くなるんですよね？」
　ああっ、佐々木が頷く。
「このクダリ、関係ないですよね？」
「関係ない」
「じゃぁ言うな」