佐々木と吉田 マリオパーティー脳トレを作れば売れる編

知識と知識が繋がる

なぜモナリザは、フランスにあるのか？

「でね、話を戻すと」
「はい、戻すと・・・・・て言うか戻してください」

「その子供の時観たテレビ番組で、タケシさんが司会で、ダヴィンチの生涯を追った番組で、最後にタケシさんがルーブルに行くと」
「はいはいはい」
「でその・・・・・・タケシさんがルーブルに行く映像の前か後に」
「はい」
「じゃぁなんで、イタリアルネサンスの巨匠であるダヴィンチのモナリザが、フランスにあるのか？って話になるのね」
「はい・・・・・・」


「で、それは」
　佐々木が手を振る。
「ダヴィンチの晩年に、フランス軍がイタリアに攻めて来たのね」
「はい」
「それで、えらいこっちゃ、えらいこっちゃってことになって」
「なって」
「ローマ法王が、教皇が、和平の会談に行くのね」
「はいはいはい」
「それでその、ローマ法王が、教皇が・・・・」
「すいません、どっちかに統一してください」
「そうなんだけど・・・・」


「あのさぁ」
「はい」
「前にさぁ・・・・多分、イケガミさんの本で読んだんだと思うんだけどさぁ」
　佐々木が軽く眉を寄せる。
「ヴァチカンが、法王だったか教皇だったか、どっちかにしてくれって日本政府に要請したらしいのね」
「あっ、そうなんですか」
「それも理由も、ああなるほどね、って思うような理由だったのね」
「はい」
「でそれ、日本政府も了承したらしくて、表記がどっちかに統一されたらしいのね」
「へぇ、そうなんだ」
「でも俺、理由もどっちだったかも、憶えてないのね」
　ハハハハハッと吉田は大爆笑する。

「まぁ、とりあえず、法王にしとこう」
「はい」
「やっぱ教皇にしとこうかなぁ」
「どっちでもいいです」