43 / 46
知識と知識が繋がる
知識は無限に繋がっていく
しおりを挟む
「この知識Bダッシュは、次の知識、AダッシュやCダッシュに繋がるのね」
「はいはいはい」
「例えば、メディチ家からカトリーヌって女の子がフランス王家に嫁ぐのね」
「はい」
「それでフランスに、ルネサンス文化が継承されて、フランスは文化国になるのね」
「なるほど」
吉田が頷く。
「一方、プロテスタントの国のドイツには、文化じゃなくて哲学が発達していく」
「はいはいはい」
「つまりフランスは印象派の国になり、ドイツは観念哲学の国になるのね」
「更に言えば、アメリカ人の半分は進化論を信じないって言うじゃん」
「はい、言いますね」
「それはキリスト教原理主義者の人が信じないっていうんだけど、それはプロテスタンとの人らなのね」
「ああっそうなんですか」
「まぁカトリックもいるけど、基本はそうなのね」
へぇ、と吉田が呟く。
「さっきも言ったけど、プロテスタントは、聖書に書いてあることが絶対って人らだから」
「はいはいはい」
「聖書に、ローマ教皇が天国に行けるかどうか決めるって書いてないよね、ってところが重要なわけじゃん」
「そうですね」
「だから聖書に、進化論が書いてないっていうか、生物は今ある姿に神さまが創ったってのを信じるってこと」
「ワスプっていうじゃん」
「はいはい、言いますね」
吉田が頷く。
「ホワイト、アングロサクソン、ああっ確かに、プロテスタントだ」
「だからそういう事にも繋がるって話」
「はいはいはい」
「だからイケガミさんの本とか読んでて」
「はい、イケガミさんの本」
苦笑しながら吉田が頷く。
「アメリカ人は進化論を信じない、みたいなのが書いてあると」
「はい」
「ああっ、あの人たちはワスプで、プロテスタントだから、聖書に書いてあることが絶対で、それは元々、ローマカトリックを糾弾することから始まってって事に繋がるわけじゃん」
「はいはいはい」
「更に活版印刷がヨーロッパに伝わったのが、ルターとかの少し後で」
「そうですよね、聖書が普及したのがその時期なんすね」
「まぁ正確に言うと、聖書はそれまでラテン語でしか書かれてなかったけど、それがそれぞれの国の言葉で書かれてみたいなのとも、繋がるわけじゃん」
「はい」
「もっと言えば、こっからプロテスタントと資本主義の話になるんだけど、長くなるからやめるけど」
「もう十分長いです」
吉田は苦笑する。
「つまり俺は、知識と知識が繋がるっていうのが面白いわけよ」
「はい、わかりました」
「そしてそれは、言ってしまえば、無限に繋がるわけね」
「ハハハハハハッ、無限ではないですけどね」
「まぁね・・・・・限りなく無限」
「はいはいはい」
「例えば、メディチ家からカトリーヌって女の子がフランス王家に嫁ぐのね」
「はい」
「それでフランスに、ルネサンス文化が継承されて、フランスは文化国になるのね」
「なるほど」
吉田が頷く。
「一方、プロテスタントの国のドイツには、文化じゃなくて哲学が発達していく」
「はいはいはい」
「つまりフランスは印象派の国になり、ドイツは観念哲学の国になるのね」
「更に言えば、アメリカ人の半分は進化論を信じないって言うじゃん」
「はい、言いますね」
「それはキリスト教原理主義者の人が信じないっていうんだけど、それはプロテスタンとの人らなのね」
「ああっそうなんですか」
「まぁカトリックもいるけど、基本はそうなのね」
へぇ、と吉田が呟く。
「さっきも言ったけど、プロテスタントは、聖書に書いてあることが絶対って人らだから」
「はいはいはい」
「聖書に、ローマ教皇が天国に行けるかどうか決めるって書いてないよね、ってところが重要なわけじゃん」
「そうですね」
「だから聖書に、進化論が書いてないっていうか、生物は今ある姿に神さまが創ったってのを信じるってこと」
「ワスプっていうじゃん」
「はいはい、言いますね」
吉田が頷く。
「ホワイト、アングロサクソン、ああっ確かに、プロテスタントだ」
「だからそういう事にも繋がるって話」
「はいはいはい」
「だからイケガミさんの本とか読んでて」
「はい、イケガミさんの本」
苦笑しながら吉田が頷く。
「アメリカ人は進化論を信じない、みたいなのが書いてあると」
「はい」
「ああっ、あの人たちはワスプで、プロテスタントだから、聖書に書いてあることが絶対で、それは元々、ローマカトリックを糾弾することから始まってって事に繋がるわけじゃん」
「はいはいはい」
「更に活版印刷がヨーロッパに伝わったのが、ルターとかの少し後で」
「そうですよね、聖書が普及したのがその時期なんすね」
「まぁ正確に言うと、聖書はそれまでラテン語でしか書かれてなかったけど、それがそれぞれの国の言葉で書かれてみたいなのとも、繋がるわけじゃん」
「はい」
「もっと言えば、こっからプロテスタントと資本主義の話になるんだけど、長くなるからやめるけど」
「もう十分長いです」
吉田は苦笑する。
「つまり俺は、知識と知識が繋がるっていうのが面白いわけよ」
「はい、わかりました」
「そしてそれは、言ってしまえば、無限に繋がるわけね」
「ハハハハハハッ、無限ではないですけどね」
「まぁね・・・・・限りなく無限」
0
あなたにおすすめの小説
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
あるフィギュアスケーターの性事情
蔵屋
恋愛
この小説はフィクションです。
しかし、そのようなことが現実にあったかもしれません。
何故ならどんな人間も、悪魔や邪神や悪神に憑依された偽善者なのですから。
この物語は浅岡結衣(16才)とそのコーチ(25才)の恋の物語。
そのコーチの名前は高木文哉(25才)という。
この物語はフィクションです。
実在の人物、団体等とは、一切関係がありません。
中1でEカップって巨乳だから熱く甘く生きたいと思う真理(マリー)と小説家を目指す男子、光(みつ)のラブな日常物語
jun( ̄▽ ̄)ノ
大衆娯楽
中1でバスト92cmのブラはEカップというマリーと小説家を目指す男子、光の日常ラブ
★作品はマリーの語り、一人称で進行します。
JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――
のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」
高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。
そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。
でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。
昼間は生徒会長、夜は…ご主人様?
しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。
「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」
手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。
なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。
怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。
だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって――
「…ほんとは、ずっと前から、私…」
ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。
恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる