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みんな誰かの八嶋智人
さん付けないのは失礼だろ
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「とにかくさぁ」
「はい、とにかく」
「家に帰ってドラマ観て」
「はい」
「そのこに八嶋智人・・・・さんが出てて」
「さんが出てて」
「この八嶋智人がやってる役、嫌なヤツ、職場の吉田みたいだな、って思うのね」
「はいはいはい」
「じゃぁ俺に八嶋智人だと思われてるお前、吉田」
「はい・・・・・ていうか、カツマタさんにはさん付けなのに、八嶋智人さんは呼び捨てなんですね」
「それお前、つまんないカツマタって失礼だろう」
「つまんないのところが失礼」
「ああっそうか」
「そうですよ」
「で、その・・・話を戻すと」
「はい、話を戻すと」
「俺に八嶋智人だと思われてる吉田、お前がね」
「はい・・・・はい・・・・」
吉田はこれから佐々木が何を言うか、大体予想がつき始める。
「家に帰って俺が観てたのと同じドラマ観て」
「はい」
「わぁ、この八嶋智人がやってる嫌なヤツ、俺みたいだなぁって思わないよねって話」
「ハハハハハッ、そうですね」
予想通りの話だったので、吉田は笑う。
「はい、とにかく」
「家に帰ってドラマ観て」
「はい」
「そのこに八嶋智人・・・・さんが出てて」
「さんが出てて」
「この八嶋智人がやってる役、嫌なヤツ、職場の吉田みたいだな、って思うのね」
「はいはいはい」
「じゃぁ俺に八嶋智人だと思われてるお前、吉田」
「はい・・・・・ていうか、カツマタさんにはさん付けなのに、八嶋智人さんは呼び捨てなんですね」
「それお前、つまんないカツマタって失礼だろう」
「つまんないのところが失礼」
「ああっそうか」
「そうですよ」
「で、その・・・話を戻すと」
「はい、話を戻すと」
「俺に八嶋智人だと思われてる吉田、お前がね」
「はい・・・・はい・・・・」
吉田はこれから佐々木が何を言うか、大体予想がつき始める。
「家に帰って俺が観てたのと同じドラマ観て」
「はい」
「わぁ、この八嶋智人がやってる嫌なヤツ、俺みたいだなぁって思わないよねって話」
「ハハハハハッ、そうですね」
予想通りの話だったので、吉田は笑う。
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