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典型的な普通の人
賀来ちかこはすごく口が動く
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「で、話を戻すと」
「はい戻すと」
「世の中のほとんどの人は、自分を織田裕二や賀来ちかこだと思って」
「はい思って」
「他の人を、八嶋智人やあき竹城だと思うわけじゃん」
「まぁ、それだドラマだし、それが普通ですよ」
「でも、先輩」
吉田が言う。
「八嶋智人さんはそうだけど、あき竹城さん的なおばさんは、自分をちゃんとあき竹城だと思ってるんじゃないんすかねぇ」
いやいやいや、と佐々木が首を振る。
「おばさんは、自分がどう見てもあき竹城なのに、賀来ちかこだと思うんだよ」
「ハハハハハハッ、賀来ちかこ」
「賀来ちかこ」
「・・・・・あのさぁ」
「はい」
「賀来ちかこって名前すごくない」
「はい?」
「めちゃくちゃ口が動くんだけど」
ハハハハハハッと吉田が笑う。
「賀来ちかこ」
「かくちかこ」
「カクチカコ」
「カクチカコ」
「動きますねぇ」
「動くだろう」
くだらない・・・・と吉田が小声で呟く。
「はい戻すと」
「世の中のほとんどの人は、自分を織田裕二や賀来ちかこだと思って」
「はい思って」
「他の人を、八嶋智人やあき竹城だと思うわけじゃん」
「まぁ、それだドラマだし、それが普通ですよ」
「でも、先輩」
吉田が言う。
「八嶋智人さんはそうだけど、あき竹城さん的なおばさんは、自分をちゃんとあき竹城だと思ってるんじゃないんすかねぇ」
いやいやいや、と佐々木が首を振る。
「おばさんは、自分がどう見てもあき竹城なのに、賀来ちかこだと思うんだよ」
「ハハハハハハッ、賀来ちかこ」
「賀来ちかこ」
「・・・・・あのさぁ」
「はい」
「賀来ちかこって名前すごくない」
「はい?」
「めちゃくちゃ口が動くんだけど」
ハハハハハハッと吉田が笑う。
「賀来ちかこ」
「かくちかこ」
「カクチカコ」
「カクチカコ」
「動きますねぇ」
「動くだろう」
くだらない・・・・と吉田が小声で呟く。
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