19 / 20
典型的な普通の人
レッテルを貼られるのは嫌だけど、自分は自分はレッテルを貼る
しおりを挟む
「とりあえず、あき竹城さんのことは置いといて」
「置いといて」
物を置く仕草を佐々木がするので、同じ仕草を吉田もする。
「話戻るんだけどさぁ」
「はい」
「若い女の人の歌とかあるじゃん」
「はい?」
「等身大の若い女性の気持ちを歌った歌みたいなのあるじゃん」
「ああっはいはいはいはい」
「そういうのでさぁ」
佐々木は手を振る。
「周りはわかってくれない、大人は、男は、親は分かってくれない」
「はいはい」
「私はこんなに純粋で、繊細で、まぁなんだ」
「なんだって何?」
苦笑しながら吉田がツッコむ。
「まぁとにかく、自分はこんなに繊細なのに、周りはガサツで無神経で、レッテル貼りをする、みたいなのがあるじゃん」
「まぁ、言ってることは分かりますけど、もう少し違うでしょう」
「まぁとにかく」
「はい、とにかく」
「周りは分かってくれない、みたいな歌がある」
「はい、はい」
「でもさぁ」
佐々木が指を回す。
「周りは分かってくれない、とか言ってるけど、じゃぁ自分は周りを分かってるのかよって話」
「まぁまぁまぁ、それはね」
「レッテルを貼られる事を怒るけど、自分も周りを、八嶋智人だ、温水さんだ、あき竹城さんだってレッテル貼りをしてるわけじゃん」
「まぁ、そうですけど」
「レッテルを貼られるのが嫌だけど、自分はレッテルを貼る」
佐々木が手を自分の方と吉田の方に交互に動かす。
「じゃぁ相手はなんでレッテル貼りをするんだろう?」
吉田の方に手を向けたまま、佐々木は続ける。
「自分がレッテル貼りをしてる様に、相手もレッテル貼りをしてるだけじゃんって話」
ハハハハハハッ、と吉田は笑う。
「言ってることはすごく分かります」
吉田が応える。
「でもそれが、人間なんです」
ハハハハハハッと笑い、
「まぁな」
と佐々木は応える。
「置いといて」
物を置く仕草を佐々木がするので、同じ仕草を吉田もする。
「話戻るんだけどさぁ」
「はい」
「若い女の人の歌とかあるじゃん」
「はい?」
「等身大の若い女性の気持ちを歌った歌みたいなのあるじゃん」
「ああっはいはいはいはい」
「そういうのでさぁ」
佐々木は手を振る。
「周りはわかってくれない、大人は、男は、親は分かってくれない」
「はいはい」
「私はこんなに純粋で、繊細で、まぁなんだ」
「なんだって何?」
苦笑しながら吉田がツッコむ。
「まぁとにかく、自分はこんなに繊細なのに、周りはガサツで無神経で、レッテル貼りをする、みたいなのがあるじゃん」
「まぁ、言ってることは分かりますけど、もう少し違うでしょう」
「まぁとにかく」
「はい、とにかく」
「周りは分かってくれない、みたいな歌がある」
「はい、はい」
「でもさぁ」
佐々木が指を回す。
「周りは分かってくれない、とか言ってるけど、じゃぁ自分は周りを分かってるのかよって話」
「まぁまぁまぁ、それはね」
「レッテルを貼られる事を怒るけど、自分も周りを、八嶋智人だ、温水さんだ、あき竹城さんだってレッテル貼りをしてるわけじゃん」
「まぁ、そうですけど」
「レッテルを貼られるのが嫌だけど、自分はレッテルを貼る」
佐々木が手を自分の方と吉田の方に交互に動かす。
「じゃぁ相手はなんでレッテル貼りをするんだろう?」
吉田の方に手を向けたまま、佐々木は続ける。
「自分がレッテル貼りをしてる様に、相手もレッテル貼りをしてるだけじゃんって話」
ハハハハハハッ、と吉田は笑う。
「言ってることはすごく分かります」
吉田が応える。
「でもそれが、人間なんです」
ハハハハハハッと笑い、
「まぁな」
と佐々木は応える。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
覚悟は良いですか、お父様? ―虐げられた娘はお家乗っ取りを企んだ婿の父とその愛人の娘である異母妹をまとめて追い出す―
Erin
恋愛
【完結済・全3話】伯爵令嬢のカメリアは母が死んだ直後に、父が屋敷に連れ込んだ愛人とその子に虐げられていた。その挙句、カメリアが十六歳の成人後に継ぐ予定の伯爵家から追い出し、伯爵家の血を一滴も引かない異母妹に継がせると言い出す。後を継がないカメリアには嗜虐趣味のある男に嫁がられることになった。絶対に父たちの言いなりになりたくないカメリアは家を出て復讐することにした。7/6に最終話投稿予定。
妻からの手紙~18年の後悔を添えて~
Mio
ファンタジー
妻から手紙が来た。
妻が死んで18年目の今日。
息子の誕生日。
「お誕生日おめでとう、ルカ!愛してるわ。エミリア・シェラード」
息子は…17年前に死んだ。
手紙はもう一通あった。
俺はその手紙を読んで、一生分の後悔をした。
------------------------------
サレ妻の娘なので、母の敵にざまぁします
二階堂まりい
大衆娯楽
大衆娯楽部門最高記録1位!
※この物語はフィクションです
流行のサレ妻ものを眺めていて、私ならどうする? と思ったので、短編でしたためてみました。
当方未婚なので、妻目線ではなく娘目線で失礼します。
三回目の人生も「君を愛することはない」と言われたので、今度は私も拒否します
冬野月子
恋愛
「君を愛することは、決してない」
結婚式を挙げたその夜、夫は私にそう告げた。
私には過去二回、別の人生を生きた記憶がある。
そうして毎回同じように言われてきた。
逃げた一回目、我慢した二回目。いずれも上手くいかなかった。
だから今回は。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる