異世界で皇太子妃になりましたが、何か?第2巻

黒豆ぷりん

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第4章 最終章

6平和の訪れ

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  私は鳩くらいの大きさになってしまった可愛らしいドラゴンのそばにゆっくりと着地し、ムーンストーンのパワーを解いた。黄金の光から出た私は、ドラゴンに手を差し伸べながら言った。

「あなたが魔王ルシファーの遣いのドラゴンなんだね。魔力がなくなるとこんなに小さく、可愛いくなっちゃうんだね~」

ドラゴンは私の手を横目で見ながら言った。

「ふ、ふん!何を偉そうに言ってるんだ」

「わぁ!ド、ドラゴンがしゃべった!!」

「その声はあなたにしか聞こえていないわ。私の声があなたにしか聞こえないのと同じよ・・」

シャノンが言った。

「私は黒猫型妖精だけど、そいつは魔王ルシファーの遣いのドラゴン型小悪魔みたいなものよね。そうでしょ?ドラゴン!」

「な、、、何を・・妖精なんかと一緒にするな!」

 ドラゴンは焦るように言っていたが、多分シャノンの言ったことは図星だったんだろう。

「ふふふ・・あなた、そのままいたら、鷹かなんかに襲われて死んでしまうわよ」

「ば、ばかな。俺様はドラゴンだぞ!鷹なんかに食われるわけがない!」

「あんた、もう魔力も使えないし、火も吹けないんだよ。自覚しといたほうがいいから・・」

「ムムム・・クソー」

ドラゴンは地団駄踏んで悔しがっていた。

「アハハハ・・天罰!悪いことするからだよ」

 シャノンはドラゴンをからかって楽しんでいるようだった。

  そうこうしているうちに、ムーンストーンのパワーで目がくらみ、身体も固まってしまっていた人々も夢から覚めたように動きを取り戻していた。


「フィブス公爵、サバスチェンコ侯爵を捕らえよ」

 アーサー国王陛下の声が響いた。それまで手出しのできなかった城の兵士たちも、魔王ルシファーの魔力が解けると同時に、一斉に動きを取り戻し、フィブス公爵の部下たちを一網打尽にした。

「あいつのせいだ・・あの占いの小娘・・プリンセスかぐやのせいだ・・あいつさえいなければうまくいったのに・・」

 フィブス公爵は往生際も悪く、ブツブツと文句をいい、たまに暴れながら、牢へと連行されて行った。


「さあ、城の復元だ」

 アーサー国王陛下の言葉で、城の重鎮たちが集まった。アルベルト皇太子殿下とクリスティーナ女王陛下の姿もそこにあった。

「ねえ。リサも復元魔法やってみる?」

「そうだね!」

私もそこに参加することにした。

「みなさん、準備はよろしいかな。では・・」

 陛下が手を振り上げ、合図を送ると、皆が一斉に呪文を唱え始めた。陛下たちの手に閃光が宿り、その光は瓦礫に向けて放たれた。青白い光に包まれた瓦礫は、段々と巻戻し動画を見るように、一つ一つが元あった場所へと帰っていった。ドラゴンによって破壊された城がみるみるうちに元通りになっていった。

 私も城の復元に参加したかったのだけれど、残念ながらドラゴンとの戦いでパワーをほとんど使い尽くしていたようで、黄金のパワーを身体に満たすことができなかった。

「がっかりしないで。リサは、この国を救うことにパワーを使い切ったんだね。仕方ないよ・・」

シャノンは私を慰めるように言った。

「リサ、あんたは最高!!最高に素敵なやつだね!」

続けて私に最高の賛辞をくれた。

「ありがとう!シャノン、本当にありがとう。シャノンがいてくれたおかげだよ」

断言できる。シャノンがいなければ、今私はここにいない。感謝の気持ちでいっぱいだった。



 国王はじめ国の中心人物のパワーで城が修復される様子を、目の当たりにした民衆は、声も出ないほどうっとりとその光景に見とれていた。

 城が完全に修復された時、アーサー国王陛下は民衆に向かって言った。

「フィブス公爵、サバスチェンコ侯爵による謀反を防ぐことができず、国民の皆を、危険な目にあわせてしまったことを、心から詫びる。これからは、これまで以上に、平和な国造りに尽力したいと願っている。

後になったが、このセントクリストファー王国の最大の危機を救ってくれたプリンセスかぐやに、最大級の感謝をしなければならぬ。セントクリストファー王国の英雄プリンセスかぐや、前に!」

 民衆からざわめきが起こった。プリンセスかぐやは、今や、民衆のほとんどが知っているほど有名な伝説の美女占い師である。誰もがひと目会いたいと思っていたその人だった。

 私は、驚きながらも、ゆっくりとアーサー国王陛下の前に進んだ。

「本当によくやってくれた」

陛下はそう言うと、厳かに私の手を取り、民衆のに向けて高く私の手を挙げた。

その瞬間、大きな歓声が起こった。

「オーッ!」

「プリンセスかぐや!!バンザイ!!」

しばらくすると、割れんばかりの大きな拍手が鳴り響き始めた。

私は国王陛下の横で、多くの民衆から讃えられていたのだ。


続いて、アーサー国王陛下から出た言葉は私には全く信じられないものだった。

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