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43 平和条約
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『ずっと私の城にいたのだよな。ガイラが毎日私の様子を見に来ていたのも知っている。どうだ? そろそろ私と添い遂げる気になったか?』
お父さんと添い遂げる?
急いで立ち上がって走り、魔王とお父さんの間に立って、お父さんに背を向けて両手を広げる。
『ダメです。そんなことさせません』
魔王が私を見下ろし、綺麗な顔を引き攣らせた。
『まさか、この小娘が妻なのか?』
「どっからどう見ても娘だろう」
お父さんが私の肩に両手を乗せる。
私とお父さんの顔を、魔王は何度も見比べた。
『全然似ていないではないか!』
そう叫ばれるけれど、私はお母さん似だ。
「ガイラに似なくてよかったよね」
「アメリアの父さんに似たアメリアは、あまり見たくないな」
「アメリアは華奢で可愛らしいからな」
ジーンさん、ライリーさん、クロエさんが私とお父さんのことを話していた。
『お父さんに妻がいるって知ってるんですか? それなら諦めてください』
『私が何度口説いても、ガイラは愛する妻と六人の子供がいる、と首を縦に振らんかった』
当たり前だよ。
「ああ、それは間違いだった」
お父さんが漏らせば、魔王はパッと表情を明るくさせる。
『そうか、やっと私を娶る気になったか』
「いや、愛する妻と七人の子供だった」
魔王は頭に手を当てて、フラフラとその場に崩れ落ちた。
『増えておる……』
アジュラが苦虫を噛み潰したような表情を、お父さんに向けた。その顔のまま、魔王を支える。
「それと、俺の部下がアジュラに猫にされた。魔王にしか戻せないと聞いたから、すぐに治してくれ」
『くっ……。私をこんな扱いするのは、お前くらいだぞ』
『魔王様、ガイラは消しましょう。平和条約は耐えますから』
『それはならん。惚れた方の負けとはよく言ったものだ……』
『目を覚ましてください。ガイラのどこがいいんですか』
『強く逞しい! 物怖じせず、私に接するところもいい』
魔王はお父さんにベタ惚れの様子だ。
「頼む。部下たちをすぐに戻してくれ」
『……わかっておる。アジュラ、ガイラの部下のところまで案内しろ』
アジュラを先頭に、広いお城の中を歩いていく。
お城の中は戦いの形跡が残っており、壁に亀裂が入り、照明が割れてガラス片が落ちていた。
途中で負傷している魔族に、私とお父さんが治癒魔法をかける。
地下への階段を下り、左端の部屋の扉を開いた。
大きな部屋で大量の猫が走り回ったり、眠っていたりと、やりたい放題。壁で爪を研ぐ音や、猫の鳴き声で騒がしい。
「全部騎士団員か?」
「はい、部下たちは本物の猫のようになってしまって」
ジーンさんが顔を引き攣らせると、お父さんは神妙な顔つきで頷いた。
魔王が部屋に入って、胸の前で両手を合わせる。合わさった手のひらから白く輝く光が溢れ出した。猫たちを包み込む。
全員が徐々に猫から人間に姿を変えた。元の姿に戻り、周りの顔を見ては歓喜の声を上げる。
お父さんが部屋の中心に向かい、部下の人たちと抱きしめ合った。
これで解決なのかな?
後は王都に帰って、平和条約を結んだと報告すればいい。
……これで終わりなんだ。
もうジーンさんとクロエさんとライリーさんと旅をすることもない。
まだ帰りたくないと思ってしまうのは、育ってしまったジーンさんへの気持ちのためだろうか。
私は王族にはなれない。ジーンさんとは王都に帰ったらお別れなんだ。
胸がチクチクと痛む。服の上から押さえて、キツく握った。服に深い皺を刻む。
「アメリアどうかしたか?」
クロエさんに顔を覗き込まれた。首を振って頬骨を無理矢理上げた。
「みんなで旅をするのが終わりなんだなって思ったら、寂しくなっちゃいました」
「そうだな。休みの日には一緒に出かけたりしないか?」
「ぜひ! 楽しみにしています」
クロエさんと顔を見合わせて笑った。
ライリーさんは旅が終わったら故郷に帰ると言っていた。会える機会は減る。ジーンさんとは、会うことはなくなるんだ。
やっぱり顔が沈んでしまう。
「ライリー、これを返す」
ジーンさんは翻訳機を耳から外して、ライリーさんに渡した。ライリーさんはそれをつける。
「僕が言ったこと覚えているか? 王都に住みたくなったら、僕のところに来い、と」
「ああ、覚えてるよ。でも、俺は故郷に帰るよ」
やっぱりライリーさんは帰るんだ。ライリーさんにも生活があるもんね。でもそうすると、ライリーさんとクロエさんはどうなるの? クロエさんはよくわからないけれど、ライリーさんはクロエさんのことが好きなんだよね?
耳をそば立てて、ライリーさんとジーンさんの言葉を待つ。
「それは残念だ。期限はないから、いつでも僕のところに来い」
ライリーさんは口元を緩めて頷いたあと、大声を出す。
「あっ、剣を忘れてた」
ライリーさんは中庭に隠した剣を思い出したようで、部屋を出ていく。
私はクロエさんに身体を寄せた。
「ライリーさんと離れちゃうけど、いいんですか?」
「……寂しくはあるが、私は自分の仕事に誇りを持っている。私は王都を離れることはない。ライリーはご実家が剣術道場だろう。後を継いだりするのではないか」
クロエさんは切なそうに目を細めた。口の端を広げて、複雑な笑みを浮かべる。
クロエさんの気持ちを知って、私は俯いた。クロエさんもライリーさんのことを気にしているんだ。
「ライリーとは全く会えなくなるわけじゃない。王都からライリーの故郷ラミサカまでは、一日列車に乗れば着く距離だ」
そうだけれど、気軽に会いに行ける距離じゃない。
ライリーさんは戻ってくると、剣を魔王に差し出した。
『……なんだ?』
「俺が持ってると、不安なんじゃないかって。これと光魔法が合わさると、魔王を討てる武器になる。だったらこれは自分で持っているのが一番安心できるんじゃないか。せっかく平和条約結ぶのに、俺がこれを持ってたら違うと思って」
ライリーさんは優しい人だ。
『それは何千年も前の話だ。人間の国と争っていた時の伝承なのではないか? 私はまだ三十八だぞ。私はどんな攻撃でも致命傷を負えば死ぬ。だからお前が持っていて困ることはない』
「分かった。俺にしか持てないし、使わせてもらう」
ライリーさんは剣ホルダーに剣を戻した。
「ライリーさんはお優しいですね」
クロエさんに耳打ちする。
「そうだな」
クロエさんは凪いだ海のように穏やかな声で微笑んだ。
お父さんと添い遂げる?
急いで立ち上がって走り、魔王とお父さんの間に立って、お父さんに背を向けて両手を広げる。
『ダメです。そんなことさせません』
魔王が私を見下ろし、綺麗な顔を引き攣らせた。
『まさか、この小娘が妻なのか?』
「どっからどう見ても娘だろう」
お父さんが私の肩に両手を乗せる。
私とお父さんの顔を、魔王は何度も見比べた。
『全然似ていないではないか!』
そう叫ばれるけれど、私はお母さん似だ。
「ガイラに似なくてよかったよね」
「アメリアの父さんに似たアメリアは、あまり見たくないな」
「アメリアは華奢で可愛らしいからな」
ジーンさん、ライリーさん、クロエさんが私とお父さんのことを話していた。
『お父さんに妻がいるって知ってるんですか? それなら諦めてください』
『私が何度口説いても、ガイラは愛する妻と六人の子供がいる、と首を縦に振らんかった』
当たり前だよ。
「ああ、それは間違いだった」
お父さんが漏らせば、魔王はパッと表情を明るくさせる。
『そうか、やっと私を娶る気になったか』
「いや、愛する妻と七人の子供だった」
魔王は頭に手を当てて、フラフラとその場に崩れ落ちた。
『増えておる……』
アジュラが苦虫を噛み潰したような表情を、お父さんに向けた。その顔のまま、魔王を支える。
「それと、俺の部下がアジュラに猫にされた。魔王にしか戻せないと聞いたから、すぐに治してくれ」
『くっ……。私をこんな扱いするのは、お前くらいだぞ』
『魔王様、ガイラは消しましょう。平和条約は耐えますから』
『それはならん。惚れた方の負けとはよく言ったものだ……』
『目を覚ましてください。ガイラのどこがいいんですか』
『強く逞しい! 物怖じせず、私に接するところもいい』
魔王はお父さんにベタ惚れの様子だ。
「頼む。部下たちをすぐに戻してくれ」
『……わかっておる。アジュラ、ガイラの部下のところまで案内しろ』
アジュラを先頭に、広いお城の中を歩いていく。
お城の中は戦いの形跡が残っており、壁に亀裂が入り、照明が割れてガラス片が落ちていた。
途中で負傷している魔族に、私とお父さんが治癒魔法をかける。
地下への階段を下り、左端の部屋の扉を開いた。
大きな部屋で大量の猫が走り回ったり、眠っていたりと、やりたい放題。壁で爪を研ぐ音や、猫の鳴き声で騒がしい。
「全部騎士団員か?」
「はい、部下たちは本物の猫のようになってしまって」
ジーンさんが顔を引き攣らせると、お父さんは神妙な顔つきで頷いた。
魔王が部屋に入って、胸の前で両手を合わせる。合わさった手のひらから白く輝く光が溢れ出した。猫たちを包み込む。
全員が徐々に猫から人間に姿を変えた。元の姿に戻り、周りの顔を見ては歓喜の声を上げる。
お父さんが部屋の中心に向かい、部下の人たちと抱きしめ合った。
これで解決なのかな?
後は王都に帰って、平和条約を結んだと報告すればいい。
……これで終わりなんだ。
もうジーンさんとクロエさんとライリーさんと旅をすることもない。
まだ帰りたくないと思ってしまうのは、育ってしまったジーンさんへの気持ちのためだろうか。
私は王族にはなれない。ジーンさんとは王都に帰ったらお別れなんだ。
胸がチクチクと痛む。服の上から押さえて、キツく握った。服に深い皺を刻む。
「アメリアどうかしたか?」
クロエさんに顔を覗き込まれた。首を振って頬骨を無理矢理上げた。
「みんなで旅をするのが終わりなんだなって思ったら、寂しくなっちゃいました」
「そうだな。休みの日には一緒に出かけたりしないか?」
「ぜひ! 楽しみにしています」
クロエさんと顔を見合わせて笑った。
ライリーさんは旅が終わったら故郷に帰ると言っていた。会える機会は減る。ジーンさんとは、会うことはなくなるんだ。
やっぱり顔が沈んでしまう。
「ライリー、これを返す」
ジーンさんは翻訳機を耳から外して、ライリーさんに渡した。ライリーさんはそれをつける。
「僕が言ったこと覚えているか? 王都に住みたくなったら、僕のところに来い、と」
「ああ、覚えてるよ。でも、俺は故郷に帰るよ」
やっぱりライリーさんは帰るんだ。ライリーさんにも生活があるもんね。でもそうすると、ライリーさんとクロエさんはどうなるの? クロエさんはよくわからないけれど、ライリーさんはクロエさんのことが好きなんだよね?
耳をそば立てて、ライリーさんとジーンさんの言葉を待つ。
「それは残念だ。期限はないから、いつでも僕のところに来い」
ライリーさんは口元を緩めて頷いたあと、大声を出す。
「あっ、剣を忘れてた」
ライリーさんは中庭に隠した剣を思い出したようで、部屋を出ていく。
私はクロエさんに身体を寄せた。
「ライリーさんと離れちゃうけど、いいんですか?」
「……寂しくはあるが、私は自分の仕事に誇りを持っている。私は王都を離れることはない。ライリーはご実家が剣術道場だろう。後を継いだりするのではないか」
クロエさんは切なそうに目を細めた。口の端を広げて、複雑な笑みを浮かべる。
クロエさんの気持ちを知って、私は俯いた。クロエさんもライリーさんのことを気にしているんだ。
「ライリーとは全く会えなくなるわけじゃない。王都からライリーの故郷ラミサカまでは、一日列車に乗れば着く距離だ」
そうだけれど、気軽に会いに行ける距離じゃない。
ライリーさんは戻ってくると、剣を魔王に差し出した。
『……なんだ?』
「俺が持ってると、不安なんじゃないかって。これと光魔法が合わさると、魔王を討てる武器になる。だったらこれは自分で持っているのが一番安心できるんじゃないか。せっかく平和条約結ぶのに、俺がこれを持ってたら違うと思って」
ライリーさんは優しい人だ。
『それは何千年も前の話だ。人間の国と争っていた時の伝承なのではないか? 私はまだ三十八だぞ。私はどんな攻撃でも致命傷を負えば死ぬ。だからお前が持っていて困ることはない』
「分かった。俺にしか持てないし、使わせてもらう」
ライリーさんは剣ホルダーに剣を戻した。
「ライリーさんはお優しいですね」
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「そうだな」
クロエさんは凪いだ海のように穏やかな声で微笑んだ。
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