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第二章 無償の愛
47 女の戦い
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チアは座り込んでいるルーラの胸ぐらを掴んで立たせた。
右ストレートがルーラの顔に決まる。チアは魔術師だ。殴り慣れていないから、猫パンチみたいになっていた。
「痛いわね! なにすんのよ」
ルーラはチアの長い髪を掴んで引っ張った。腹に膝蹴りをして、チアが呻く。
「……そっちこそ! 絶対にマイルズくんは渡さないから」
チアとルーラは掴み合い、顔に引っ掻き傷を作り、服は破れて髪はボサボサ。
俺とマイルズは唖然と見ていることしかできない。
アレンはソファに座って寛いでいる。
「なぁ、止めた方がいいんじゃねーか?」
俺がマイルズに声を掛けると、アレンが「やめとけ」とそっけない声を出す。
「なんで?」
「好きな男をかけた女の戦いだろ? 気の済むまでやらせとけばいーじゃん。どっちも拳で喧嘩なんてしたことなさそうだし、たいしたダメージはないって」
アレンもチアがマイルズのことを好きだと感じたのか。
事情をわかっていないマイルズだけが「好きな男?」と眉を顰める。
突如ルルが身体を大きくして、威嚇のような声を上げながら扉を睨みつけた。
寛いでいたアレンだが、真剣な面持ちで抜剣すると扉に近付く。
「敵かもしれない。マイルズ、戦えるか?」
「ああ、もちろん」
「カイはシーナから離れるな」
「わかった」
シーナをキツく抱きしめる。
チアに目を向けるが、まだルーラと罵り合いながら暴れていた。
扉が開くと同時に、剣を振りかぶる男たちがなだれ込んできた。
チアと取っ組み合いをしているルーラに唖然としている。
「お……お嬢?」
戸惑いながらルーラを呼ぶが、ルーラの耳には入っていない。
その隙を逃さず、マイルズが剣を握る手の甲を蹴り上げる。剣は部屋の隅まで弾け飛んだ。
それを皮切りに敵が襲いかかってくる。
アレンが盾となり敵の剣撃を受け流し、踏み込んで薙ぎ払った。マイルズがアレンを横から狙う敵に向かって、強烈なローキックを入れる。
二人が協力して敵を倒していく。
「ルル、シーナを任せてもいいか?」
ルルは俺の傍で背を低くする。眠るシーナをそっと乗せる。
俺は弓を引いた。敵の足を狙って矢を放つ。
次々に矢を撃ち、敵の機動力を奪った。
アレンが斬り伏せ、マイルズが蹴りで床に沈める。
全ての敵を倒したところで、チアとルーラは肩で息をしながら床に膝と両手をついていた。
俺はルルからシーナを受け止める。ルルは小さくなると、チアに駆け寄って、手の甲を舐めた。
荒い息遣いで顔を上げたチアは鼻血を垂らし、顔には大きな引っ掻き傷を作っていた。
実力と美貌から『ボンドの姫』と呼ばれているチアだが、髪も服も乱れて普段の面影はない。
顔を青くしたマイルズが駆け寄って、チアの鼻血を自分の服の袖で拭った。
「チアちゃん大丈夫? ルーラちゃんも平気?」
チアだけでなく、ルーラの心配もするマイルズ。
チアの片眉が跳ね上がる。
「なんでこの子を気にかけるの? マイルズくんは酷いことをされたんだよ!」
「酷いことって?」
マイルズは忘却のブレスレットを嵌められている時の記憶がない。チアは苦虫を噛み潰したような表情でそっぽを向く。
「ルーラちゃんが俺になにをしたのかわからないけど、チアちゃんが怒ってくれたんでしょ」
チアは小さく頷いた。
「それで充分だよ。ありがとう」
マイルズはルーラに目を向ける。ルーラは俯いたままだ。
「ルーラちゃん、俺たちと逃げよう。ルーラちゃんは知らないかもしれないけど、ここのギルドが悪いことをしているんだ」
ルーラは瞳に涙を浮かべる。ルーラも顔に傷を作っていた。
「なんでマイルズは私を責めないの?」
「うーん……なにをされたか覚えてないし」
マイルズは眉を下げて笑う。
ルーラがマイルズに飛びついた。マイルズは後ろに倒れて、ルーラがマイルズを押し倒す格好になる。
マイルズは目を大きく見開いた。
青筋を浮かべたチアが掴み掛かろうとするより早く、ルーラがマイルズに抱きついた。
おろおろするマイルズに、ルーラは自分の思いを告げる。
「私はマイルズが好き。最初はルルちゃんが可愛くて話しかけたけど、ハンサムだし優しいし、一緒に過ごしてすごく楽しかった。みんなは私を通してパパを見るのに、初めて私自身を見てくれた。本当に好きなの」
マイルズは仰向けのまま、両手を顔の横に上げて降参のポーズをとる。
「……えっと、起き上がってもいいかな?」
マイルズが聞くと、チアがルーラを引き剥がした。
マイルズは身体を起こし、ルーラに真摯な瞳を向ける。
「好きだって言ってもらってすごく嬉しいよ。俺もルーラちゃんと話すのは楽しかった。でも好きな子がいるんだ。ごめんね」
ルーラは俯いて肩を震わせる。床に幾つもの滴が落ちた。声を殺して泣いている。
「そろそろずらかるぞ。バージルさんやルーカスさんのほうも気になる」
ボンドのみんなはまだ戦っている。まずはマイルズを救出できたことを知らせないと。
「ルーラちゃんも行こう」
マイルズが声を掛けるが、ルーラは首を振る。
「みんな私が飛ばす。行くよ」
チアは俺たちだけじゃなく、ルーラも浮かせた。
「なんで?」
「あんたのことは嫌いだし、したことは許せない。でもマイルズくんが助けようとしたんだ。外に連れて行く。その後は自分で考えて行動して」
窓から飛び、乱戦の上で浮かぶ。
「バージルさん、マイルズくんは助けました。もう遠慮はいりません」
「わかった! お前ら目の前の敵を蹴散らせ!」
バージルさんが叫ぶと、拮抗状態に見えたがボンドが勢いを増した。
「こっちは大丈夫そうだね。ルーカスさんの方の応援に行こう」
チアが向かおうとするが、ルーラに目を向けた。
「あんたはどうするの?」
ルーラは俯いて黙っている。
下の方から「お嬢を救え!」と声が響き、ルーラを呼ぶ声が至る所から聞こえた。
このギルドは毒草を使った薬を流して金儲けをしているどうしようもないギルドだと思っていた。
でも俺たちと同じように、仲間を大事に思っているのだろう。
「面倒だからあんたは置いていく」
チアはルーラをギルドハウスの入り口に下ろした。
「チア、俺はシーナをヴィクトリアさんのところに連れて行きたい。そのあと追いかける」
「わかった。ルル、カイくんとシーナを乗せて。シーナを下ろしたら、カイくんを案内して」
「ニャー」
ルルは任せろ、とでもいうように鳴き声を上げた。
「マイルズくんとアレンは私とルーカスさんのところに行こう!」
俺はシーナを抱えながら、ルルの背に乗る。ルルはすぐに駆け出した。
屋根の上を走り抜け、あっという間に街の外に出る。
「ヴィクトリアさん、シーナをお願いします」
シーナを背負って、ルルから飛び降りる。
「マイルズは助けられたのね」
「はい、バージルさんたちが押しているので、チアとマイルズとアレンはルーカスさんの元に向かいました」
俺の言葉に、ここにいる全員が安堵の息を吐く。
「マナ、シーナを寝かせられる場所を用意して」
「わかりました」
俺はマナの元へ向かい、大きなリネンの布の上にシーナを下ろした。
マナは心配そうな顔でシーナを見下ろす。
「一時間も経っていないはずだから、早く目を覚ますと思う」
俺はマナに耳打ちする。
シーナの時の魔術は、巻き戻す時間が長いほど、シーナの負担になるようで、眠ってしまう時間も長くなる。
マナは微かに口の端を広げた。
「じゃあ俺は戻るから。シーナを頼んだ」
「はい、気をつけてくださいね」
俺が再びルルに跨ると、ルルは大きく踏み出して街に入っていく。
右ストレートがルーラの顔に決まる。チアは魔術師だ。殴り慣れていないから、猫パンチみたいになっていた。
「痛いわね! なにすんのよ」
ルーラはチアの長い髪を掴んで引っ張った。腹に膝蹴りをして、チアが呻く。
「……そっちこそ! 絶対にマイルズくんは渡さないから」
チアとルーラは掴み合い、顔に引っ掻き傷を作り、服は破れて髪はボサボサ。
俺とマイルズは唖然と見ていることしかできない。
アレンはソファに座って寛いでいる。
「なぁ、止めた方がいいんじゃねーか?」
俺がマイルズに声を掛けると、アレンが「やめとけ」とそっけない声を出す。
「なんで?」
「好きな男をかけた女の戦いだろ? 気の済むまでやらせとけばいーじゃん。どっちも拳で喧嘩なんてしたことなさそうだし、たいしたダメージはないって」
アレンもチアがマイルズのことを好きだと感じたのか。
事情をわかっていないマイルズだけが「好きな男?」と眉を顰める。
突如ルルが身体を大きくして、威嚇のような声を上げながら扉を睨みつけた。
寛いでいたアレンだが、真剣な面持ちで抜剣すると扉に近付く。
「敵かもしれない。マイルズ、戦えるか?」
「ああ、もちろん」
「カイはシーナから離れるな」
「わかった」
シーナをキツく抱きしめる。
チアに目を向けるが、まだルーラと罵り合いながら暴れていた。
扉が開くと同時に、剣を振りかぶる男たちがなだれ込んできた。
チアと取っ組み合いをしているルーラに唖然としている。
「お……お嬢?」
戸惑いながらルーラを呼ぶが、ルーラの耳には入っていない。
その隙を逃さず、マイルズが剣を握る手の甲を蹴り上げる。剣は部屋の隅まで弾け飛んだ。
それを皮切りに敵が襲いかかってくる。
アレンが盾となり敵の剣撃を受け流し、踏み込んで薙ぎ払った。マイルズがアレンを横から狙う敵に向かって、強烈なローキックを入れる。
二人が協力して敵を倒していく。
「ルル、シーナを任せてもいいか?」
ルルは俺の傍で背を低くする。眠るシーナをそっと乗せる。
俺は弓を引いた。敵の足を狙って矢を放つ。
次々に矢を撃ち、敵の機動力を奪った。
アレンが斬り伏せ、マイルズが蹴りで床に沈める。
全ての敵を倒したところで、チアとルーラは肩で息をしながら床に膝と両手をついていた。
俺はルルからシーナを受け止める。ルルは小さくなると、チアに駆け寄って、手の甲を舐めた。
荒い息遣いで顔を上げたチアは鼻血を垂らし、顔には大きな引っ掻き傷を作っていた。
実力と美貌から『ボンドの姫』と呼ばれているチアだが、髪も服も乱れて普段の面影はない。
顔を青くしたマイルズが駆け寄って、チアの鼻血を自分の服の袖で拭った。
「チアちゃん大丈夫? ルーラちゃんも平気?」
チアだけでなく、ルーラの心配もするマイルズ。
チアの片眉が跳ね上がる。
「なんでこの子を気にかけるの? マイルズくんは酷いことをされたんだよ!」
「酷いことって?」
マイルズは忘却のブレスレットを嵌められている時の記憶がない。チアは苦虫を噛み潰したような表情でそっぽを向く。
「ルーラちゃんが俺になにをしたのかわからないけど、チアちゃんが怒ってくれたんでしょ」
チアは小さく頷いた。
「それで充分だよ。ありがとう」
マイルズはルーラに目を向ける。ルーラは俯いたままだ。
「ルーラちゃん、俺たちと逃げよう。ルーラちゃんは知らないかもしれないけど、ここのギルドが悪いことをしているんだ」
ルーラは瞳に涙を浮かべる。ルーラも顔に傷を作っていた。
「なんでマイルズは私を責めないの?」
「うーん……なにをされたか覚えてないし」
マイルズは眉を下げて笑う。
ルーラがマイルズに飛びついた。マイルズは後ろに倒れて、ルーラがマイルズを押し倒す格好になる。
マイルズは目を大きく見開いた。
青筋を浮かべたチアが掴み掛かろうとするより早く、ルーラがマイルズに抱きついた。
おろおろするマイルズに、ルーラは自分の思いを告げる。
「私はマイルズが好き。最初はルルちゃんが可愛くて話しかけたけど、ハンサムだし優しいし、一緒に過ごしてすごく楽しかった。みんなは私を通してパパを見るのに、初めて私自身を見てくれた。本当に好きなの」
マイルズは仰向けのまま、両手を顔の横に上げて降参のポーズをとる。
「……えっと、起き上がってもいいかな?」
マイルズが聞くと、チアがルーラを引き剥がした。
マイルズは身体を起こし、ルーラに真摯な瞳を向ける。
「好きだって言ってもらってすごく嬉しいよ。俺もルーラちゃんと話すのは楽しかった。でも好きな子がいるんだ。ごめんね」
ルーラは俯いて肩を震わせる。床に幾つもの滴が落ちた。声を殺して泣いている。
「そろそろずらかるぞ。バージルさんやルーカスさんのほうも気になる」
ボンドのみんなはまだ戦っている。まずはマイルズを救出できたことを知らせないと。
「ルーラちゃんも行こう」
マイルズが声を掛けるが、ルーラは首を振る。
「みんな私が飛ばす。行くよ」
チアは俺たちだけじゃなく、ルーラも浮かせた。
「なんで?」
「あんたのことは嫌いだし、したことは許せない。でもマイルズくんが助けようとしたんだ。外に連れて行く。その後は自分で考えて行動して」
窓から飛び、乱戦の上で浮かぶ。
「バージルさん、マイルズくんは助けました。もう遠慮はいりません」
「わかった! お前ら目の前の敵を蹴散らせ!」
バージルさんが叫ぶと、拮抗状態に見えたがボンドが勢いを増した。
「こっちは大丈夫そうだね。ルーカスさんの方の応援に行こう」
チアが向かおうとするが、ルーラに目を向けた。
「あんたはどうするの?」
ルーラは俯いて黙っている。
下の方から「お嬢を救え!」と声が響き、ルーラを呼ぶ声が至る所から聞こえた。
このギルドは毒草を使った薬を流して金儲けをしているどうしようもないギルドだと思っていた。
でも俺たちと同じように、仲間を大事に思っているのだろう。
「面倒だからあんたは置いていく」
チアはルーラをギルドハウスの入り口に下ろした。
「チア、俺はシーナをヴィクトリアさんのところに連れて行きたい。そのあと追いかける」
「わかった。ルル、カイくんとシーナを乗せて。シーナを下ろしたら、カイくんを案内して」
「ニャー」
ルルは任せろ、とでもいうように鳴き声を上げた。
「マイルズくんとアレンは私とルーカスさんのところに行こう!」
俺はシーナを抱えながら、ルルの背に乗る。ルルはすぐに駆け出した。
屋根の上を走り抜け、あっという間に街の外に出る。
「ヴィクトリアさん、シーナをお願いします」
シーナを背負って、ルルから飛び降りる。
「マイルズは助けられたのね」
「はい、バージルさんたちが押しているので、チアとマイルズとアレンはルーカスさんの元に向かいました」
俺の言葉に、ここにいる全員が安堵の息を吐く。
「マナ、シーナを寝かせられる場所を用意して」
「わかりました」
俺はマナの元へ向かい、大きなリネンの布の上にシーナを下ろした。
マナは心配そうな顔でシーナを見下ろす。
「一時間も経っていないはずだから、早く目を覚ますと思う」
俺はマナに耳打ちする。
シーナの時の魔術は、巻き戻す時間が長いほど、シーナの負担になるようで、眠ってしまう時間も長くなる。
マナは微かに口の端を広げた。
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