29 / 45
結衣の気持ち
29 優しい彼氏への憧れ
しおりを挟む
夏休みが始まってすぐ、結衣は友達と遊びに行く約束をしていた。
ノースリーブTシャツにショート丈のシアーシャツを羽織り、ショートパンツを履いた。
リビングに行くと宗一郎が「足を出しすぎじゃないか?」と苦言を漏らした。
「普通だって。暑いし、みんなこんな格好だよ」
結衣は千代の用意した朝食を食べる。
「善様だって、そう思いませんか?」
宗一郎に聞かれて、善は興味なさそうに結衣に目を向けた。
結衣は食事をしながら、耳をそば立てる。
「好みではない」
抑揚のない声が聞こえて、結衣は少しだけ胸がチクリと痛んだ。
そういえば出会った時に大和撫子になって出直してこいと言われた。善の好みはそういう女性なのかもしれない。
俯きかけて、結衣は無理矢理顔を上げる。なんで善の好みを気にしなければいけないのか。
結衣は朝食をかっ込む。
「ちゃんと噛んで食べなさい」
千代に注意されるが、結衣は一気に食べ切った。
「ごちそうさま!」
手を大きくパチンと鳴らし、声も張った。食器をシンクに置いてリビングを出ようとすると、善に「結衣」と呼び止められた。
「なによ。今日は友達と遊びに行くんだから、私の好きな格好でいいでしょ。善と出かける時には、もう少し清楚な格好をするし」
結衣の声は尻すぼみになり、善は眉をひそめてわずかに頭を傾ける。
「結衣の格好なんてどうでもいい。出かける前に祈れ」
結衣は羞恥で顔を真っ赤にして、神棚に手を合わせた。
(善のバカ! 少しくらい気にしくれても良いのに、乙女心が全くわかっていない。デリカシーもない。そんな善にちょっとでも期待しちゃった私が一番ありえない!)
結衣は両手を下ろす。
「おい、なにも祈っていないだろう。全く伝わってこなかった」
「でも言いたいことは言ったもん」
頬を膨らませて、プイッと顔を背ける。
リビングを出て扉を閉めると、千代が「善様、彼女にそんなことを言ってはいけませんよ」と優しく諭していた。
善との恋人設定にげんなりする。
早く本物の彼氏を作れば良いんだ、と意気込んだ。
そうすれば、善の言葉で掻き乱されることも無くなるはずだ。
自転車に乗って、学校の近くのファミレスに向かう。
待ち合わせをしていた美咲、莉子、沙苗はすでに揃っていて、結衣が一番最後だった。
「遅くなってごめん」
自転車を停めながら謝る。
「時間通りだよ」
時計に目を向けると、待ち合わせ時間ぴったりだった。
結衣はみんなの格好に目を向ける。ミニスカート、クロップド丈のトップス、ミニ丈ワンピース、と結衣が肌を出しすぎているというわけではない。
やっぱり普通だ、と結衣は善と宗一郎に言ってやりたかった。
店に入ると、四人掛けのボックス席に案内される。
軽食とドリンクバーを注文して、みんなでドリンクを取りに行く。
席に着くと、正面に座る美咲が身を乗り出した。
「ねぇ、前話した、歌を歌っている綺麗な人のことを覚えてる?」
ローレライのことだ。美咲の兄がローレライに「あなたじゃない」と言われたのを聞いて、結衣はローレライに興味を持ったことを思い出した。
「えっと、おばあちゃんが知り合いの人に聞いたんだけど、最近はいないみたい」
河童と引っ越したとは言えず、結衣はしどろもどろに答える。
「そうなんだね、兄貴には縁がなかったってことか」
美咲は肩をすくめた。
「あっ、お兄さんに、結衣の恋愛成就のお守りをあげたら?」
莉子が手をパチンと叩いて提案する。
「それいい! 実は私、彼氏ができたんだよね。結衣のお守りがきっかけで」
沙苗の発言に結衣たちは「えー!」と叫び、慌てて手で口を覆った。あまり騒いでは、お店の迷惑になる。
全員が顔を寄せ合って、声を顰める。
「どういうこと? ってか、うちら女子校じゃん。どこで出会うの?」
洗いざらい話してもらおうか、と美咲が隣の沙苗にもたれかかる。
沙苗は照れ笑いを浮かべて、押し返した。
「塾が一緒の子なんだ。結衣のお守りをカバンにつけてたら、『綺麗だね、どこの?』って聞かれて、結衣の神社に一緒に行ったんだよ」
「待って! それ、私は知らないよ」
「その時はまだいいなって思っているだけだったから。お守りを買う時に結衣が対応してたら、友達って紹介してたかもしれないけど」
「おばあちゃんが対応したの?」
沙苗は首を振った。
「違うよ。若めの男の人。マスクで顔が半分隠れてたけど、ものすごく綺麗な男の人だったと思う! 結衣にも出会いあるじゃん!」
全員の目が結衣に集まる。話の矛先は結衣になった。
「結衣にもいい人がいるの?」
「羨ましい!」
莉子と美咲に詰め寄られ、結衣は首と手を勢いよく振った。
「そんなんじゃないって! 顔はいいかもしれないけど、性格が全然ダメ! 今日だって私の服を見て『好みじゃない』なんてはっきり言うんだよ」
思い出して腹が立ち、結衣は口をへの字に曲げる。
「でもなんとも思ってない人に言われても、そんなに怒らなくない?」
揶揄う気満々の表情で莉子が言う。
結衣は言葉に詰まってしまった。
「……まぁ、そうなのかな? 本当に腹の立つことばかりだけど、ごく稀に優しい時もあるんだよね」
結衣の蚊の鳴くような声に、三人は即座に反応した。
「少女漫画でよくある、不良が猫を拾ってキュンとする感じ?」
「私、そのシチュエーション大好き!」
「ツンツンしてるのに、自分にだけ甘くなるのがたまらないよね」
キャイキャイと話に花を咲かせるが、結衣は素直に頷けない。どちらかというと、結衣にだけキツイ。善が千代や宗一郎に暴言を吐くことはない。
「でもやっぱり優しい彼氏がいい。そんな彼氏が欲しい」
結衣が背もたれに背を預けて天井を仰ぎ見ると、三人はピタリと口をつぐんだ。
結衣も気が強いし、性格が合わないと悟ってか、三人は結衣に向かって合掌した。
ファミレスを出た後は学校から一番近い沙苗の家に移動して、ひたすらおしゃべりで盛り上がった。
話していると時間が過ぎるのはあっという間で、夕方になると別れを告げて家に帰る。
「楽しかった」
結衣は自転車を漕ぎながら、独り言を漏らす。
ウキウキとした沙苗の顔を思い出し、結衣は絶対に優しい彼氏を作る、と張り切った。
ノースリーブTシャツにショート丈のシアーシャツを羽織り、ショートパンツを履いた。
リビングに行くと宗一郎が「足を出しすぎじゃないか?」と苦言を漏らした。
「普通だって。暑いし、みんなこんな格好だよ」
結衣は千代の用意した朝食を食べる。
「善様だって、そう思いませんか?」
宗一郎に聞かれて、善は興味なさそうに結衣に目を向けた。
結衣は食事をしながら、耳をそば立てる。
「好みではない」
抑揚のない声が聞こえて、結衣は少しだけ胸がチクリと痛んだ。
そういえば出会った時に大和撫子になって出直してこいと言われた。善の好みはそういう女性なのかもしれない。
俯きかけて、結衣は無理矢理顔を上げる。なんで善の好みを気にしなければいけないのか。
結衣は朝食をかっ込む。
「ちゃんと噛んで食べなさい」
千代に注意されるが、結衣は一気に食べ切った。
「ごちそうさま!」
手を大きくパチンと鳴らし、声も張った。食器をシンクに置いてリビングを出ようとすると、善に「結衣」と呼び止められた。
「なによ。今日は友達と遊びに行くんだから、私の好きな格好でいいでしょ。善と出かける時には、もう少し清楚な格好をするし」
結衣の声は尻すぼみになり、善は眉をひそめてわずかに頭を傾ける。
「結衣の格好なんてどうでもいい。出かける前に祈れ」
結衣は羞恥で顔を真っ赤にして、神棚に手を合わせた。
(善のバカ! 少しくらい気にしくれても良いのに、乙女心が全くわかっていない。デリカシーもない。そんな善にちょっとでも期待しちゃった私が一番ありえない!)
結衣は両手を下ろす。
「おい、なにも祈っていないだろう。全く伝わってこなかった」
「でも言いたいことは言ったもん」
頬を膨らませて、プイッと顔を背ける。
リビングを出て扉を閉めると、千代が「善様、彼女にそんなことを言ってはいけませんよ」と優しく諭していた。
善との恋人設定にげんなりする。
早く本物の彼氏を作れば良いんだ、と意気込んだ。
そうすれば、善の言葉で掻き乱されることも無くなるはずだ。
自転車に乗って、学校の近くのファミレスに向かう。
待ち合わせをしていた美咲、莉子、沙苗はすでに揃っていて、結衣が一番最後だった。
「遅くなってごめん」
自転車を停めながら謝る。
「時間通りだよ」
時計に目を向けると、待ち合わせ時間ぴったりだった。
結衣はみんなの格好に目を向ける。ミニスカート、クロップド丈のトップス、ミニ丈ワンピース、と結衣が肌を出しすぎているというわけではない。
やっぱり普通だ、と結衣は善と宗一郎に言ってやりたかった。
店に入ると、四人掛けのボックス席に案内される。
軽食とドリンクバーを注文して、みんなでドリンクを取りに行く。
席に着くと、正面に座る美咲が身を乗り出した。
「ねぇ、前話した、歌を歌っている綺麗な人のことを覚えてる?」
ローレライのことだ。美咲の兄がローレライに「あなたじゃない」と言われたのを聞いて、結衣はローレライに興味を持ったことを思い出した。
「えっと、おばあちゃんが知り合いの人に聞いたんだけど、最近はいないみたい」
河童と引っ越したとは言えず、結衣はしどろもどろに答える。
「そうなんだね、兄貴には縁がなかったってことか」
美咲は肩をすくめた。
「あっ、お兄さんに、結衣の恋愛成就のお守りをあげたら?」
莉子が手をパチンと叩いて提案する。
「それいい! 実は私、彼氏ができたんだよね。結衣のお守りがきっかけで」
沙苗の発言に結衣たちは「えー!」と叫び、慌てて手で口を覆った。あまり騒いでは、お店の迷惑になる。
全員が顔を寄せ合って、声を顰める。
「どういうこと? ってか、うちら女子校じゃん。どこで出会うの?」
洗いざらい話してもらおうか、と美咲が隣の沙苗にもたれかかる。
沙苗は照れ笑いを浮かべて、押し返した。
「塾が一緒の子なんだ。結衣のお守りをカバンにつけてたら、『綺麗だね、どこの?』って聞かれて、結衣の神社に一緒に行ったんだよ」
「待って! それ、私は知らないよ」
「その時はまだいいなって思っているだけだったから。お守りを買う時に結衣が対応してたら、友達って紹介してたかもしれないけど」
「おばあちゃんが対応したの?」
沙苗は首を振った。
「違うよ。若めの男の人。マスクで顔が半分隠れてたけど、ものすごく綺麗な男の人だったと思う! 結衣にも出会いあるじゃん!」
全員の目が結衣に集まる。話の矛先は結衣になった。
「結衣にもいい人がいるの?」
「羨ましい!」
莉子と美咲に詰め寄られ、結衣は首と手を勢いよく振った。
「そんなんじゃないって! 顔はいいかもしれないけど、性格が全然ダメ! 今日だって私の服を見て『好みじゃない』なんてはっきり言うんだよ」
思い出して腹が立ち、結衣は口をへの字に曲げる。
「でもなんとも思ってない人に言われても、そんなに怒らなくない?」
揶揄う気満々の表情で莉子が言う。
結衣は言葉に詰まってしまった。
「……まぁ、そうなのかな? 本当に腹の立つことばかりだけど、ごく稀に優しい時もあるんだよね」
結衣の蚊の鳴くような声に、三人は即座に反応した。
「少女漫画でよくある、不良が猫を拾ってキュンとする感じ?」
「私、そのシチュエーション大好き!」
「ツンツンしてるのに、自分にだけ甘くなるのがたまらないよね」
キャイキャイと話に花を咲かせるが、結衣は素直に頷けない。どちらかというと、結衣にだけキツイ。善が千代や宗一郎に暴言を吐くことはない。
「でもやっぱり優しい彼氏がいい。そんな彼氏が欲しい」
結衣が背もたれに背を預けて天井を仰ぎ見ると、三人はピタリと口をつぐんだ。
結衣も気が強いし、性格が合わないと悟ってか、三人は結衣に向かって合掌した。
ファミレスを出た後は学校から一番近い沙苗の家に移動して、ひたすらおしゃべりで盛り上がった。
話していると時間が過ぎるのはあっという間で、夕方になると別れを告げて家に帰る。
「楽しかった」
結衣は自転車を漕ぎながら、独り言を漏らす。
ウキウキとした沙苗の顔を思い出し、結衣は絶対に優しい彼氏を作る、と張り切った。
0
あなたにおすすめの小説
烏の王と宵の花嫁
水川サキ
キャラ文芸
吸血鬼の末裔として生まれた華族の娘、月夜は家族から虐げられ孤独に生きていた。
唯一の慰めは、年に一度届く〈からす〉からの手紙。
その送り主は太陽の化身と称される上級華族、縁樹だった。
ある日、姉の縁談相手を誤って傷つけた月夜は、父に遊郭へ売られそうになり屋敷を脱出するが、陽の下で倒れてしまう。
死を覚悟した瞬間〈からす〉の正体である縁樹が現れ、互いの思惑から契約結婚を結ぶことになる。
※初出2024年7月
あやかし帝都の婚姻譚 〜浄癒の花嫁が祓魔の軍人に溺愛されるまで〜
鳴猫ツミキ
キャラ文芸
【完結】【第一章までで一区切り】時は大正。天羽家に生まれた桜子は、特異な体質から、家族に虐げられた生活を送っていた。すると女学院から帰ったある日、見合いをするよう命じられる。相手は冷酷だと評判の帝国陸軍あやかし対策部隊の四峰礼人だった。※和風シンデレラ風のお話です。恋愛要素が多いですが、あやかし要素が主体です。第9回キャラ文芸大賞に応募しているので、応援して頂けましたら嬉しいです。【第一章で一区切りで単体で読めますので、そこまででもご覧頂けると嬉しいです】。
紅玉楽師は後宮の音を聞く 〜生き残りたい私の脱走計画〜
高里まつり
キャラ文芸
【耳のいい隠れ長公主】✕【したたかな美貌の文官】コンビが挑む後宮の陰謀!
片目が紅い娘・曄琳(イェリン)は訳あって後宮から逃走した妃の娘ーー先帝の血を引く、隠れ長公主。
貧民街で隠れて生活していたのに、ひょんなことから宮廷に舞い戻ってしまった曄琳は、生まれを秘匿し、楽師としてあらゆる音を聞き分けるという特技を活かしながら、宮廷からの脱走を目論んでいた。
しかしある日、後宮で起きた幽鬼騒動の解決に駆り出された先で、運命を狂わされてしまう。
利用できるものは利用します精神の美形の文官・暁明(シャオメイ)と、出生の秘密をなんとか隠して外に出たい曄琳。
二人が後宮での事件を追う中で、母や貴妃の死、過去の出来事が少しずつ絡んで、宮廷の陰謀に巻き込まれていく。契約じみた曄琳と暁明の関係も少しずつ、少しずつ、形を変えていきーー?
曄琳の運命やいかに!
【完結】結界守護者の憂鬱なあやかし幻境譚 ~平凡な男子高校生、今日から結界を繕います~
御崎菟翔
キャラ文芸
【平凡な高校生 × 妖従者たちが紡ぐ、絆と成長の主従現代和風ファンタジー!】
★第9回キャラ文芸大賞エントリー中!
「選ぶのはお前だ」
――そう言われても、もう引き返せない。
ごく普通の高校生・奏太(そうた)は、夏休みのある日、本家から奇妙な呼び出しを受ける。
そこで待っていたのは、人の言葉を話す蝶・汐(うしお)と、大鷲・亘(わたり)。
彼らに告げられたのは、人界と異界を隔てる結界を修復する「守り手」という、一族に伝わる秘密の役目だった。
「嫌なら断ってもいい」と言われたものの、放置すれば友人が、家族が、町が危険に晒される。
なし崩し的に役目を引き受けた奏太は、夜な夜な大鷲の背に乗り、廃校や心霊スポットへ「出勤」することに!
小生意気な妖たちに絡まれ、毒を吐く蛙と戦い、ついには異世界「妖界」での政変にまで巻き込まれていく奏太。
その過程で彼は、一族が隠し続けてきた「残酷な真実」と、従姉・結(ゆい)の悲しい運命を知ることになる――
これは、後に「秩序の神」と呼ばれる青年が、まだ「ただの人間」だった頃の、始まりの物語。
★新作『蜻蛉商会のヒトガミ様』
この物語から300年後……神様になった奏太の物語も公開中!
https://www.alphapolis.co.jp/novel/174241108/158016858
愛された側妃と、愛されなかった正妃
編端みどり
恋愛
隣国から嫁いだ正妃は、夫に全く相手にされない。
夫が愛しているのは、美人で妖艶な側妃だけ。
連れて来た使用人はいつの間にか入れ替えられ、味方がいなくなり、全てを諦めていた正妃は、ある日側妃に子が産まれたと知った。自分の子として育てろと無茶振りをした国王と違い、産まれたばかりの赤ん坊は可愛らしかった。
正妃は、子育てを通じて強く逞しくなり、夫を切り捨てると決めた。
※カクヨムさんにも掲載中
※ 『※』があるところは、血の流れるシーンがあります
※センシティブな表現があります。血縁を重視している世界観のためです。このような考え方を肯定するものではありません。不快な表現があればご指摘下さい。
『後宮薬師は名を持たない』
由香
キャラ文芸
後宮で怪異を診る薬師・玉玲は、母が禁薬により処刑された過去を持つ。
帝と皇子に迫る“鬼”の気配、母の遺した禁薬、鬼神の青年・玄曜との出会い。
救いと犠牲の狭間で、玉玲は母が選ばなかった選択を重ねていく。
後宮が燃え、名を失ってもなお――
彼女は薬師として、人として、生きる道を選ぶ。
悪役令息(冤罪)が婿に来た
花車莉咲
恋愛
前世の記憶を持つイヴァ・クレマー
結婚等そっちのけで仕事に明け暮れていると久しぶりに参加した王家主催のパーティーで王女が婚約破棄!?
王女が婚約破棄した相手は公爵令息?
王女と親しくしていた神の祝福を受けた平民に嫌がらせをした?
あれ?もしかして恋愛ゲームの悪役令嬢じゃなくて悪役令息って事!?しかも公爵家の元嫡男って…。
その時改めて婚約破棄されたヒューゴ・ガンダー令息を見た。
彼の顔を見た瞬間強い既視感を感じて前世の記憶を掘り起こし彼の事を思い出す。
そうオタク友達が話していた恋愛小説のキャラクターだった事を。
彼が嫌がらせしたなんて事実はないという事を。
その数日後王家から正式な手紙がくる。
ヒューゴ・ガンダー令息と婚約するようにと「こうなったらヒューゴ様は私が幸せする!!」
イヴァは彼を幸せにする為に奮闘する。
「君は…どうしてそこまでしてくれるんだ?」「貴方に幸せになってほしいからですわ!」
心に傷を負い悪役令息にされた男とそんな彼を幸せにしたい元オタク令嬢によるラブコメディ!
※ざまぁ要素はあると思います。
※何もかもファンタジーな世界観なのでふわっとしております。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる