魔法学校で最弱の僕が最強魔法少女の従者となりました

モーティー

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マシュ先生の受難

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マシュ・エバンスは、教室の扉の前で足を止め、深いため息をついた。今日は特別な日になる


――それは分かっていたが、気が重くてたまらなかった。彼女はまだ新米教師で、普段から自信を持つのが難しかったのに、今日ばかりはその不安が特に大きく胸を締めつけていた。

昨日、魔法学校ギョウダの教員室で校長から聞かされた話が、彼女をこの状態に追い込んだのだ。


「というわけで、グリンディアちゃんはマシュ先生のクラスに入ってもらう事になったよ。
グリンディアちゃんはワシの古い知人、名門魔法使いクリスティン家のピピンちゃんの孫娘さんじゃ。大切にしてやってくれ。」

校長の声は、まるで何の問題もないかのように響いた。しかし、マシュにとっては衝撃的だった。

「おっお待ちください、校長先生…そのような大役が、私のような新米に務まるのでしょうか?」

心の中で動揺しながらも、なんとか声を絞り出す。だが、校長はあっさりと彼女の不安を流した。

「なーに…大丈夫じゃよ………君なら…うまくやれるじゃろう…」

(不安にしかならねーーーーーー)
マシュは内心で叫んだ。



そして、迎えた今日。マシュは教室の扉を開け、教壇に立った。教室内はいつも通りのざわめきがあったが、彼女が入ると自然と静まり返った。生徒たちは、新しい仲間が来ることを知っていた。

「皆さん、今日は新しいクラスメイトを紹介します。」

教室のドアが開き、そこには小柄な少女が立っていた。赤色の髪を揺らし、
元気いっぱいに手を振りながら彼女は教室に入ってきた。

「イエーイ!ワシはグリンディアじゃ。みんなよろしくなー!」
明るい声と共に、彼女は教室の中央へと歩み寄った。

「彼女は名門クリスティン家の御息女で、皆さんより年齢は少々若いですが、その高い能力が認められて飛び級で入学することが許可されました。」マシュは生徒たちに説明した。

しかし、次の言葉が教室に波紋を広げることになった。

「そしてクラスメイトのオズワルド君は、グリンディアさんの従者としてお世話係に任命されています。」
「はぁ。皆さんよろしくお願いします…」オズワルドが申し訳なさそうに頭を下げた。

クラスは一瞬でざわめきに包まれた。囁き声が飛び交い、皆が驚きと戸惑いを隠せない様子だった。

「クリスティン家って、確か魔王討伐のパーティーに参加してた伝説の一族だよな…?」
「なんでオズワルドが従者になってるんだ…?」
委員長のエルフィールも困惑の表情を浮かべ、どう対応すべきか迷っていた。


「グリンディアさんは席はどこにしましょうか?」とマシュが尋ねると、グリンディアは即座に手を挙げて言った。

「先生!オズの隣にしてーー!」

「まあ、従者の隣に座るのは普通のことですね。」
マシュは納得して許可を出した。

グリンディアはニコニコと笑いながら、「うふふ♪オズよろしくなー!」と、一番後ろのオズワルドの左隣に座った。
オズワルドは内心、こんな風にグリンディアが自分の事を必要としてくれる事に喜んでいた。

しかし、マシュは気になった。
「でもグリンディアさんの身長だと、後ろの席だと黒板見えにくくないかしら?」

グリンディアは自信満々に答えた。「それなら大丈夫じゃ!」

グガーーー

魔法陣の授業が始まると、グリンディアはすぐに机に突っ伏して寝てしまった。
マシュは驚いて彼女を見つめていたが、右隣のオズワルドも困った顔でグリンディアを見ていた。
さらにその右隣のエルフィールも困惑した顔で彼女を見ていた。


一見すると、授業をまったく受けていないように見えるグリンディア。

しかし、実は彼女は自分の魔法で小型の分身を作り出し、その分身を教壇の上に置いて授業を代わりに受けさせていたのだ。驚くべきことに、分身が覚えた内容は本体に共有されるらしい。

クラス全体がこの前代未聞の魔法にざわめき立った。
生徒たちの目は好奇心と驚きで輝いていたが、マシュは困惑するばかりだった。

(こんな魔法聞いた事がない…一体これはなんなの…?)


その時、教壇の上に座る小型分身体のグリンディアが口を開いた。

「先生、その魔法陣ちょっと間違ってるよー!」

マシュは一瞬、言葉を失った。まさか生徒に指摘されるとは。
確かに、グリンディアの指摘は正しかったが、教師としての立場が危うく感じられた。

(うわーーーこの子、めんどくせーー)
心の中で叫びたくなる思いを、マシュは必死で抑え込んだ。
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