魔法学校で最弱の僕が最強魔法少女の従者となりました

モーティー

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魔法学校の日常とパン争奪戦

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魔法学校の中庭に陽射しが降り注いでいた。鐘の音が鳴り響くと同時に、
グリンディアは立ち上がり、隣にいるオズワルドに楽しげに声をかけた。

「さあ、待ちに待ったお昼の時間じゃ!」

「そうですね。」とオズワルドは微笑みながら返事をした。

「ワシが何故この学校を選んだか…今こそ話してやろう。それは…」

「それは…?」オズワルドは続きを促した。

「この学校は学食が美味しいって有名だからじゃーーー!」グリンディアは誇らしげに胸を張った。

「えーーーっ、そんなことでーーー?」
オズワルドは驚いた。

「一番大事なことじゃろうが!」グリンディアは当然と言わんばかりに断言し、
「そんなわけでオズ!美味しそうなパン教えて!食堂の場所とりもよろしく!」と続けた。

「はぁ。わかりました。」オズワルドは彼女の指示に従った。




学校の食堂に向かうと、賑わいがピークに達していた。特に売店の前には長い列ができている。
人々の間から、「マロンパン最後の一個だよー!」という声が聞こえてきた。

「マロンパン!?ワシ食べてみたい♪」
グリンディアは目を輝かせたが、オズワルドはすぐに現実を告げた。

「何人か並んでますし、流石にもう無理ですよ。」

しかし、グリンディアは諦めなかった。
「どうしても食べたい!マジックハンドーー!」と叫ぶと、彼女の右手から白い手が放たれ、長く伸びて売店のおばちゃんの前に到達した。手に握られたお金を渡し、見事に最後のマロンパンを手に入れた。

「やったー!マロンパンゲット!」グリンディアは勝ち誇った顔でパンを掲げた。

「ちょっと…!駄目ですよそんな事したら!」オズは青ざめた顔で叫んだ。

すると、突然後ろから怒鳴り声が響いた。
「オマエ、妙なやり方でオレが買う予定だったパン取ったろ。」
と低い声が聞こえ、振り返ると筋骨隆々の三年生の先輩が立っていた。

「なんじゃーーー?ワシに文句があるのかーー?」
とグリンディアは挑戦的に言い、すぐにオズワルドに向かって
「オズ!こいつ懲らしめて!」と命じた。

「えええ!?無理ですよー!三年の先輩の方ですよ?というか、懲らしめるもなにも、こっちが100%悪いんじゃ…」とオズワルドは困惑するばかりだった。

「しゃーないのう」
グリンディアはそう呟き、軽く指をパチンと鳴らした。
途端に先輩はその場に崩れ落ち、静かに眠り始めた。その姿はまるで全ての力を抜かれたかのように穏やかで、まわりの生徒たちも驚きと戸惑いの表情を浮かべていた。

一般的に、相手を眠らせるような身体に直接影響を与える魔法を使うには、その相手の何倍もの魔力が必要だと言われている。それは普通の魔法使いには到底不可能な技だ。しかし、グリンディアにとっては簡単なことだったのだ。

オズワルドはその光景を目の当たりにし、グリンディアの圧倒的な魔力に改めて恐れを抱いた。
この小柄な少女には、どれほどの魔力が秘められているのか──その未知の力が一瞬のうちに周囲を支配していたのだ。

「いくよ、オズ♪」グリンディアはさも当然のように、オズワルドの腕を引っ張った。
オズワルドは慌てて彼女に従い、二人はその場を後にした。



──食堂の席に着くと、グリンディアは意気揚々とマロンパンを手にし、もう一つの戦利品であるシチューを味わい始めた。オズワルドは母親が作ってくれた弁当を開き、静かに食べ始めた。

「もーーー!オズはワシの従者なんじゃから、できるだけワシの希望を叶えてよね!」
とグリンディアは不満げに言った。

「はー…そういうもんですか。わかりました。」
とオズワルドは少し疲れた様子で返事をしながら、彼女の言動に再び適応していった。

「マロンパン美味しい♪」と嬉しそうにパンをかじるグリンディア。
さらに、もう一つの戦利品であるクリーミーなシチューも楽しみ始めた。

「オズ、このシチューすっごく美味いよ!食べてみる?」
そう言うが早いか、グリンディアはスプーンにシチューをすくい、そのままオズワルドの口元へ差し出した。
オズワルドは目を見開き、動揺しながら後ずさろうとする。

「ちょっ…良いんですか?」
と拒もうとするも、グリンディアはニコニコと笑い、
「あーんじゃ♪」と楽しげにスプーンをさらに近づける。

観念したオズワルドは赤くなりながらスプーンを受け入れた。
シチューのクリーミーな味わいが口いっぱいに広がるが、それ以上にグリンディアの行動に心臓がドキドキしていた。

「どうじゃ?美味しいじゃろ♪」
とグリンディアが満足げに言うと、オズワルドは小さく頷いた。
「…はい、美味しいですね。」

顔を赤らめるオズワルドに全く気づかず、グリンディアはまた自分でシチューを楽しんでいた。
オズワルドはただ、自分の心臓の鼓動が収まるのを待ちながら彼女を見つめるしかなかった。



──お昼が終わり、二人は教室に戻った。今はまだ昼休み休憩の時間だ。
教室に入ると、グリンディアはまたもやオズワルドに頼みごとを始めた。
「オズ♪」「はーい!」

「なんか暑いからノートでウチワしてー♪」「はい、分かりました。」
オズワルドはすぐに尋常ではない速さで手を動かし、心地よい風を起こした。

「オズー♪手品をワシに披露して♪」とグリンディアは無邪気に頼んだ。

「わかりました。では、こんな感じで…?」
オズワルドが小さな手品を見せると、グリンディアは満足そうに笑った。

「すげーーーw」と彼女は大げさに喜んで見せたが、
心の中で(こいつ…おもしれええええwww)と思っていた。

さらに、グリンディアは
「オズー!歩いて疲れちゃったからワシの足をマッサージして」と頼んだ。

「はい、こちらですね」とオズワルドは答えたが、さすがに少し照れた表情を見せた。
彼は顔を少し赤くしながらも、真剣にグリンディアの足を揉み始めた。
「これでいいでしょうか?」

「おお、気持ちいいー。」
とグリンディアは満足げに応じたが、「背中も揉んでー」と続けた。

「ええっと…失礼します…」とオズワルドはさらに照れながらも、真面目に彼女の背中を揉み始めた。

その時、教室のドアが勢いよく開かれた。

「ちょっ…ちょっと!アナタ達は教室でなにやってるんですかー!」
鋭い声が響いた。振り返ると、クラス委員長のエルフィールが立っていた。

「なんじゃ。ワシとオズが仲睦まじくしてる所を…」とグリンディアは不満げに答えた。

「そ…そんな仲睦まじさがありますか…!一体何をやってるんですか!」
エルフィールは厳しい表情で二人を睨みつけた。

「えっとグリンディア様!こちらはクラス委員長のエルフィールさんです。」
とオズワルドは慌てて紹介した。

「ほーーー!」とグリンディアは興味深げにエルフィールを観察した。

「グリンディアさん!魔法実習でもそうだったけど、いくら名門の一族の人間だからって無茶苦茶よ!学校の風紀を乱すような事はやめなさい!」エルフィールは厳しく指摘した。

「オズワルドも…従者だったらもう少しグリンディアさんの行動を止めなさい!」
と彼女はオズワルドにも注意を促した。

「う…まあ、確かにそうかもしれないね…」
とオズワルドは言い返せずにいた。

「なんじゃーオズ!ワシの言うことを聞かんのか!?エルフィールの意見の方が大事なのか?」
とグリンディアは文句を言った。

「うううう…」オズワルドは困り果てて唸るばかりだった。

「私はクラス委員長として注意する立場なんです!」
とエルフィールは毅然として言い返す。

「オズはワシの従者じゃ!」
とグリンディアは負けじと応じた。

その時、教室のドアが再び開かれ、静かな声が響いた。
「お取り込み中に申し訳ありません。グリンディアさんにお話があります。」

「なんじゃお主?」
とグリンディアが振り返ると、そこにはこのクラスで一番魔力値が高いと噂されているジェリコが立っていた。
彼の冷静な瞳は、ただならぬ決意を秘めていた。

教室の空気が一瞬で緊張感に包まれ、次の瞬間、何が起こるのかを誰も予測できなかった。
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