魔法学校で最弱の僕が最強魔法少女の従者となりました

モーティー

文字の大きさ
11 / 68

魔力値はクラスでNO1!?ジェリコの野望

しおりを挟む
ジェリコには、秘めた野望があった。彼は名門魔法使いの一族に生まれたが、三男であるため家の跡継ぎは諦めていた。家では長兄や次兄が注目され、彼は影に隠れる存在だった。

しかし、自分の才能を信じ、どこかで花開かせたいと強く願っていた。
そんなジェリコの運命が動いたのは、今朝、転校生がやってきたときだった。

グリンディアは伝説の魔法使いの一族の末裔。
ジェリコは授業や魔法実習で彼女の力を目の当たりにし、その凄まじさに圧倒された。

「オズワルドではなく自分が彼女の従者になれれば…」
 そうすれば、自分の名が広まり、地域で最も力ある魔法使いになれる。そして、彼女の技を直接学び、自分の成長に繋げられる。ジェリコはそう考えた。

さらに、食堂でグリンディアと楽しそうに会話するオズワルドを見て、ジェリコは嫉妬を感じた。オズワルドが常に彼女の側にいることが許せなかった。

ジェリコは「自分こそがその場所にふさわしい」と強く思った。



昼食後、ジェリコは決意を固め、グリンディアに直接自分の想いをぶつけた。
「グリンディアさん、どうか私を従者にしてください!私は名門魔法使いの一族であり、このクラスで最も魔力が高い者です。オズワルドよりも、私の方があなたの従者に相応しいと思います」

ジェリコの声は真剣そのものだった。だが、グリンディアはゆったりと笑いながら答えた。

「ん~、パスじゃ」

「な…なぜです?」

「だって。ワシは従者はオズがいい」

隣にいたオズワルドが、恥ずかしそうに顔を赤らめた。

「グ…グリンディア様…」

ジェリコは、心の中でその言葉を否定したかった。だが、グリンディアの笑顔には揺るぎないものがあった。

「お言葉ですが…私はオズワルドより遥かに高い魔力値を持っています。私こそが従者にふさわしいかと…」

しかし、グリンディアはただ一言「だってー。オズの方が可愛いから。」と返した。

「可愛いって…そんな理由で…!?こ、こうなったら!」ジェリコは思わず声を荒げた。
「オズワルド!私と魔法力勝負をしろ!」

「へっ?僕と?」オズワルドは目を丸くした。

「グリンディアさん、私とオズワルドで魔法力勝負を行い、その勝者を従者として選んでいただけないでしょうか?」

グリンディアは興味をそそられたように目を輝かせた。
「魔法力勝負って何じゃ?」

ジェリコは説明を始めた。
「魔法力勝負とは、二人の魔法使いが互いの力を競い合う模擬戦です。学校公認のルールでは、勝負にはいくつかの条件があります。まず、どちらかが降参したら負けです。そして、魔法闘技場から落ちたらその時点で敗北が決定します」

グリンディアは興味をそそられたように頷いた。
「ほ~、面白そうじゃな」

「それから、選手は戦いの形式を選べるんです。魔法だけで戦うか、肉弾戦も含めて戦うかを」
「肉弾戦もありなんじゃな。面白い。どっちでやるんじゃ?」

ジェリコはすぐに冷静な顔で答えた。
「私たちは魔法使いですから、魔法のみでの戦いが最もふさわしいかと」

実際のところ、ジェリコは肉弾戦も含めた勝負になったとしても負けるとは思っていなかった。
しかし、オズワルドには妙な驚異的な身体能力があることを知っていた。万が一、肉弾戦が有利に働く可能性もある。

ジェリコは、リスクを最小限に抑え、確実に勝てる魔法のみの戦いに持ち込みたいと思っていた。
グリンディアや周囲にはその真意を知られることなく、自信満々に「魔法のみ」を提案した。


グリンディアはしばらく考えた後、大きく頷いた。
「よし!ジェリコがオズワルドに勝てたら、オズワルドの代わりにワシの従者になってもらうことも考えよう。」

「ええええええ!?」オズワルドは驚いて声を上げた。

ジェリコは心の中で小さく笑った。
これで、自分の計画は完璧だ。勝負さえ勝てば、グリンディアの従者としての道が開ける。

「ふふふ…ありがとうございます」とジェリコは自信に満ちた声で言った。

「勝負は週明けの月曜日の放課後でどうじゃ?」グリンディアが提案した。

「異論ありません」
ジェリコの心は興奮で踊っていた。ついに、自分の輝かしい未来が開ける時が来たのだと。




ーーその後、オズワルドは落ち込んでいた。放課後、彼は今朝と同様にグリンディアを背負いながら、静かに校舎を後にした。夕暮れの中、オズワルドは重い心を抱えつつ、グリンディアに向かってぼやく。


「もーー!グリンディア様は僕に従者をやめさせたいんですか?僕の魔力値じゃ、ジェリコに勝てるわけないじゃないですか…。
ジェリコはクラスで一番魔力値が高いんですよ。6500もあるんです!それに対して、僕の魔力値は450…」

「すくなっw」とグリンディアがあっさり言った。

「そんな…はっきり言わないでくださいよ、落ち込みますから…」

グリンディアは肩をすくめ、
「ごめんごめん。でも大丈夫♪あのルールならオズの圧勝じゃ。ワシが秘策を授けてやる。従者はこれからもオズのままじゃ。」

オズワルドは不安げにグリンディアに質問した。「どうしてそんなに自信があるんですか?」

「ワシの尊敬する魔法使いがいつも言ってたんじゃ。『魔法はイマジネーション』じゃと」

「イマジネーション?」

「そうじゃ。魔法の強さはなにも数値や力だけじゃない。どれだけ自由に想像できるか。それが鍵なんじゃと」

オズワルドはその言葉に耳を傾け、少しずつ自分の中に希望が芽生え始めた。ジェリコの圧倒的な魔力に勝つ方法はないと思っていたが、もしかしたらグリンディアの秘策で逆転できるかもしれない。

「じゃあ、僕にその秘策を教えてください!」オズワルドの目は輝きを取り戻し始めた。

「ふふ、任せとけ。ワシがオズの想像力を最大限に引き出してやるぞ♪」
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。

三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎ 長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!? しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。 ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。 といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。 とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない! フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

俺だけ毎日チュートリアルで報酬無双だけどもしかしたら世界の敵になったかもしれない

宍戸亮
ファンタジー
朝起きたら『チュートリアル 起床』という謎の画面が出現。怪訝に思いながらもチュートリアルをクリアしていき、報酬を貰う。そして近い未来、世界が一新する出来事が起こり、主人公・花房 萌(はなぶさ はじめ)の人生の歯車が狂いだす。 不意に開かれるダンジョンへのゲート。その奥には常人では決して踏破できない存在が待ち受け、萌の体は凶刃によって裂かれた。 そしてチュートリアルが発動し、復活。殺される。復活。殺される。気が狂いそうになる輪廻の果て、萌は光明を見出し、存在を継承する事になった。 帰還した後、急速に馴染んでいく新世界。新しい学園への編入。試験。新たなダンジョン。 そして邂逅する謎の組織。 萌の物語が始まる。

男女比がおかしい世界の貴族に転生してしまった件

美鈴
ファンタジー
転生したのは男性が少ない世界!?貴族に生まれたのはいいけど、どういう風に生きていこう…? 最新章の第五章も夕方18時に更新予定です! ☆の話は苦手な人は飛ばしても問題無い様に物語を紡いでおります。 ※ホットランキング1位、ファンタジーランキング3位ありがとうございます! ※カクヨム様にも投稿しております。内容が大幅に異なり改稿しております。 ※各種ランキング1位を頂いた事がある作品です!

最強無敗の少年は影を従え全てを制す

ユースケ
ファンタジー
不慮の事故により死んでしまった大学生のカズトは、異世界に転生した。 産まれ落ちた家は田舎に位置する辺境伯。 カズトもといリュートはその家系の長男として、日々貴族としての教養と常識を身に付けていく。 しかし彼の力は生まれながらにして最強。 そんな彼が巻き起こす騒動は、常識を越えたものばかりで……。

【完結】実はチートの転生者、無能と言われるのに飽きて実力を解放する

エース皇命
ファンタジー
【HOTランキング1位獲得作品!!】  最強スキル『適応』を与えられた転生者ジャック・ストロングは16歳。  戦士になり、王国に潜む悪を倒すためのユピテル英才学園に入学して3ヶ月がたっていた。  目立たないために実力を隠していたジャックだが、学園長から次のテストで成績がよくないと退学だと脅され、ついに実力を解放していく。  ジャックのライバルとなる個性豊かな生徒たち、実力ある先生たちにも注目!!  彼らのハチャメチャ学園生活から目が離せない!! ※小説家になろう、カクヨム、エブリスタでも投稿中

Sランクパーティを追放されたヒーラーの俺、禁忌スキル【完全蘇生】に覚醒する。俺を捨てたパーティがボスに全滅させられ泣きついてきたが、もう遅い

夏見ナイ
ファンタジー
Sランクパーティ【熾天の剣】で《ヒール》しか使えないアレンは、「無能」と蔑まれ追放された。絶望の淵で彼が覚醒したのは、死者さえ完全に蘇らせる禁忌のユニークスキル【完全蘇生】だった。 故郷の辺境で、心に傷を負ったエルフの少女や元女騎士といった“真の仲間”と出会ったアレンは、新パーティ【黎明の翼】を結成。回復魔法の常識を覆す戦術で「死なないパーティ」として名を馳せていく。 一方、アレンを失った元パーティは急速に凋落し、高難易度ダンジョンで全滅。泣きながら戻ってきてくれと懇願する彼らに、アレンは冷たく言い放つ。 「もう遅い」と。 これは、無能と蔑まれたヒーラーが最強の英雄となる、痛快な逆転ファンタジー!

最低のEランクと追放されたけど、実はEXランクの無限増殖で最強でした。

みこみこP
ファンタジー
高校2年の夏。 高木華音【男】は夏休みに入る前日のホームルーム中にクラスメイトと共に異世界にある帝国【ゼロムス】に魔王討伐の為に集団転移させれた。 地球人が異世界転移すると必ずDランクからAランクの固有スキルという世界に1人しか持てないレアスキルを授かるのだが、華音だけはEランク・【ムゲン】という存在しない最低ランクの固有スキルを授かったと、帝国により死の森へ捨てられる。 しかし、華音の授かった固有スキルはEXランクの無限増殖という最強のスキルだったが、本人は弱いと思い込み、死の森を生き抜く為に無双する。

処理中です...