魔法学校で最弱の僕が最強魔法少女の従者となりました

モーティー

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恋の魔法陣!デートの行方

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フレアは冷たくあしらわれているエルフィールを、どうにかしてデートに誘おうと躍起になっていた。何度声をかけても、彼女はまったく興味を示さない。そしてとうとうエルフィールはフレアのしつこさに呆れ、ある条件を提示する。

「来週の魔法陣の筆記試験で100点を取れたら、デートのことを考えても良い。」

勉強が得意ではないフレアにとって、これは高すぎるハードルだった。普段は授業も適当に聞き、成績もそこそこで満足している彼には、エルフィールの出した条件はまるで不可能に思えた。しかし、それでも彼女とデートができるならと、フレアは覚悟を決めた。



――翌日の教室でのこと。休憩時間、フレアは早速オズワルドとグリンディアに相談した。

「フレア、普段はどうやって勉強してるんだい?」オズワルドが真剣な表情で尋ねる。

「え?学校で話を聞いてるだけだけど。」フレアはあっさりと答えた。

オズワルドはため息をついて、隣にいるグリンディアに視線を送る。
グリンディアはしばし考え、静かに口を開いた。

「フレアよ、ワシが勉強のやり方を教えてやろう。」
そう言って、彼女は目の前の教科書に手を置く。

「まず、この教本を触る。そして、念じるのだ。すると本を作った者の思念が言霊となって浮かび上がる…」

教室がざわめき、フレアは目を丸くした。

「すごい…!これが勉強ってやつか…」フレアは感心し、グリンディアに一歩近づく。

「それを体内に取り込むのじゃ」とグリンディアが続ける。

「おお…!勉強って、こうやるんだな…」フレアは驚嘆していたが、オズワルドは首を振った。

「グリンディア様…そんな勉強法は聞いたことがないです…なんですか言霊って…」
「む?そうなのか?」「はい…」

オズワルドは苦笑しながら現実的な提案をする。

「僕のやり方はシンプルだよ。教科書を読んで、ノートに書いて覚える。これだけで十分だ。」

「本当にそれだけでいいのか?」フレアは疑わしげに尋ねた。

「そんな簡単だと思えないが…やってみるしかないな。」
フレアは腹をくくった。


――その日からフレアの勉強の日々が始まった。

それからのテスト当日までオズワルドとグリンディアが交代でフレアに勉強を教えた。フレアは、最初は戸惑いながらも、少しずつ魔法陣の構造や理論を理解していく。ノートに書き、繰り返し学んだ内容を反復することで、彼は確実に知識を吸収していった。



――試験当日。

「では、テストを始めます。」教師が声をかけ、試験用紙を配ると、教室は静まり返った。

フレアは深呼吸をして、目の前の問題に集中した。(よし、わかるぞ…!)

問題は予想以上に解きやすく、オズワルドとグリンディアに教わった内容が次々と頭に浮かんできた。彼は、手応えを感じながら問題を解き進めた。



――テストが終わり、結果発表の日。

「やったぜ!手応えバッチリだ!」フレアはオズワルドとグリンディアに笑顔で報告した。二人も頷き、彼の頑張りを称賛した。


そして、結果発表の日がやってきた。フレアは緊張しながら自分の試験結果を確認する。手にした答案用紙には、はっきりと「67点」と記されていた。

「うわぁ、67点か…」フレアはがっかりし、肩を落とした。



――放課後、彼はオズワルドとグリンディアに結果を報告した。

「そうか…」「残念じゃのう…」
二人は優しく慰めてくれたが、フレアは申し訳なさそうに頭を掻いた。

「二人とも一生懸命教えてくれたのにすまない…これじゃ二人に申し訳ないな…」

そのやり取りを廊下からこっそり見ていたエルフィールが、小さく微笑んだ。
(あら…フレアって意外と誠実なところもあるのね…)


エルフィールは廊下から教室に入ってきた。

「え、エルフィール?」フレアは驚き、彼女を見上げた。

「67点じゃ、約束通りデートはなしね。」
エルフィールはいつもの冷たい表情を崩さない。

「そ、そうか…まあ仕方ないな。」

「でも、フレア…その…よく頑張ったわ。」
エルフィールは、ほんの少し微笑んだ。

「やったあ!エルフィールにちょっと認められたぞ!」フレアは飛び跳ねて喜んだ。

「よかったのう♪」グリンディアがニヤリと笑い、オズワルドも温かく微笑んだ。


エルフィールはふっと笑みを浮かべた後、真剣な顔に戻って
「私は職員室に用事があるから。」と言い残し、その場を去った。

「なんだよ、つれないなー。」
フレアは彼女の背中を見つめながら、苦笑いを浮かべた。


だが去り際、エルフィールの口元には微かな笑みが浮かんでいた。彼女の心の中でフレアに対する印象が少しだけ変化したのだった。
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