殿下は君と恋がしたい!

寝頭ふみんしょー

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翌朝、朝食を終えてギルドにでも行こうかと玄関扉を開けると木の実や花が置いてあった。
恐らくチェイサーからだろう
ユツキは苦笑しながら木の実達を拾い集めた。
店の裏庭に寝転がっていたシロに木の実を与えると美味しそうにパクつく
「くぅ~ん」
口の周りをペロッと舐め美味しかったと表現してくれる
「ユツキ、今日はどんな依頼を受けようか?」
裏口からひょこりと顔を出したルイス
「あ、そういえばレイザー達にランクを聞いていませんでした。」
「そういえば」
ルイスも思い出したような表情
「我々がどうかいたしましたか」
レイザーが馬車の中から降りてくる
その後ろにはネオも少し汚れた服でいる
「なんでそんな汚れているんですか」
「ちょっと、食料の選別を」
ネオが鼻の下を擦り髭を書いている
「ハハッ、ネオの顔がキャンパスだぞ!」
ルイスが思わず笑うとネオは急いで顔をハンカチで拭った。
「それでなにか?」
レイザーが気にせず質問する
「レイザーとネオのギルドランクがいくつだろうと話してたところです。」
「私はCランクです」
「自分もっす」
どうやらレイザーもネオもCランクらしい
「あと一歩ですね」
「昇格審査に合格すればBランクに上がれる状態にはなっているのですが」
レイザーが言いずらそうに言葉を詰まらせる
「昇格審査ってかなーり面倒なんですよねぇ」
ネオが苦笑いしながら言う
「そうなんですか?ギルドの指導員の方との戦闘と聞いていましたが…」
「それは違わないんですけど…ねえ?」
ネオは含みのある表情でレイザーを見つめる
「それぞれ得意なすべでの戦闘になります。魔法使いなら魔法使い同士。剣士なら剣士同士」
レイザーが代弁してくれる
「それに一回だけじゃないってのが面倒なところで…足場を変えモノを変え…って計五回ですよ。一日じゃ到底無理で最終的に俺は四日に分けましたね…」
ネオがおえっと苦い思い出を吐き出した。
「私も三日に分けました。ただ、仕事もありましたし、体力的にもかなり辛いものでした。期限は一週間以内でしたから」
「だから、Bランク昇格審査って結構実力あっても受けてない人多いんですよ。Cランクでも名を売れば結構稼げますしね」
「それに我々には既に手に職がありますから」
レイザーとネオは口々に言う
「じゃあ何故ギルド登録を…」
ユツキが不思議そうに聞く
「俺は暇つぶしって感じで学生時代は夏休みとかに依頼こなしながら、依頼使って旅行したりしてたのがそのまま残ってるって感じですね。」
「あぁ、では兄様との旅行はそうやっていってたのですね。いつも着の身着のままに旅行に行くものですから不思議に思っていました。」
「そういうことです。なのでイブキ様もCランクですよ」
「そうなんですか?兄様そういう話はしてくださらないですから」
レイザーの訳も聞こうと視線を向ける
「…私は腕試しです。」
「はい?」
「いついかなる時に脅威が襲ってくるか分かりませんから。強い敵と戦いたかった。あと、腕がなまらぬようにと」
「まさか、今も休みの日はそんなことを…?」
「はい」
「休んでください…!」
「…」
「レイザー…!」
レイザーの休日の過ごし方に引きつつも昇格審査の情報をいくつか聞くことが出来た。
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