レツダンセンセイ・グレーテストヒッツ

れつだん先生

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ポルノ・スターの悲劇

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(推奨BGM:The Buggles/Video Killed the Radio Star)

 33歳を過ぎても相変わらず毎日ポルノ・ヴィデオを鑑賞しているわけだが、僕がキッズの頃はエロ動画を見るのも一苦労で性生活に満足がいかなかったのでその反動もあるのだろう。
 ヴィデオ・ゲームだってそうで、小学校の頃は基本禁止で中学になってようやっとスーパーファミコンを入手しドラゴンクエスト6を毎日やっていたわけだが、周りはプレイステーションでドラゴンクエスト7だった。高校に入ってXboxだのゲームキューブだのPS2だのドリームキャストだのを買い漁って現在もXboxOneにPS4にWiiUにNew2DSLLを毎日やっているわけだから、子どもの頃にエンターテイメントを禁止するのは逆効果といえるだろう。
 禁止繋がりで言えば、ごっつええ感じやめちゃイケなんかも禁止だったな。
 一番最初に手に入れたポルノ・ムーヴィーはミニモミ。ファックだぴょんというパロディものだった。中学の校舎裏で発見した。DVDではなくVideo-CDだった。親友Kにそれを報告すると「俺の家で見よう」ということになったので、部活をサボって(僕もKもサッカー部の補欠だった。2年になって退部したが、上も下もヤンキーばかりで最低最悪だった)KのPCで鑑賞した。伝説の女優堤さやかが出ておりとてもよかったが、他の女優で飲尿シーンがあり、そこは気持ちが悪くて見れなかった。鑑賞中我慢ができなくなってKの家のトイレですっきりした。(後にKに告白したが、トイレが長すぎるので不自然に思っていたと言われた)
 中3になって祖母にPCを購入してもらってからはポルノ・ポルノ・ポルノの日々であったが、そこに至るまで苦労の連続だった。
 ミニモミ。はあまりにも鮮烈で強烈でウルトラ・エクスタシーだったが、当然飽きがくる。しかし飽きても他にネタがない。
 市内唯一の本屋でエロ本やネット上のエロ画像をまとめた本などで気を高めトイレで放出するというアウトドア・マスターベーションは常に新ネタで気分一新リフレッシュなのでかなりよかったが自転車で10分走らねばならない。
 市内唯一の古本屋でアダルトなボイス集というのを発見し親友たちで金を出し買ってみたが、トランスなBGMに外国人の女が「オーイエス、オーイエス、アイムカミング、オー、オー」と叫んでいるだけのゴミだった。しかしプレステで気軽に聞けてかつエロい画がないので突然の母のドア開けにも無問題であった。
 中3になって親友連中の中でも一番背が高く大人に見えるHを変装させツタヤのAVをレンタルするレンタル・オペレーションを発動したが、おばさんの店員にバレてしまって失敗に終わってしまった。
 もう一人の親友Kの親のPCが僕たちの中で唯一のインターネット接続環境だったので毎日学校終わりに集まってはエロ画像収集に励んでいたが、ISDNで一枚の画像を開くのにもかなり時間がかかる上蓮コラやグロコラ満載でわーきゃー言ってエロどころではなかった。エロ同人誌をプリントアウトしてもらってもテンションが上がらない。後藤真希のアイコラもすっきりした後切ない気持ちになってしまう。
 CDつきの書籍が毎月大量に出版されておりそれを一冊1000円で購入するのだが、どれも低画質でサンプル動画以下のゴミだったが、種類はたくさんあるのでかなり使えたほうだった。
 そうそう。サンテレビでは土曜深夜にノリノリ天国というアダルト・ヴァラエティがやっていた。乳首までは出ていた。AV女優がおっぱいを使って競技したりAVが紹介されたり毎週土曜深夜はスーパー・ハイテンションだったが、横になって片耳にイヤホンをつけ右手でなにをして左足でテレビの電源をいつでも消せるようにしながらの親兄弟の気配を常に気にしながらではなかなか集中もできなかったが、毎週使用していた。
 PC所有者同士でエロゲーのコピー交換も流行った。友人の友人の友人的な別の学校の男からコピーが回ってくることもしばしばで当時は泣きゲーが流行っており涙を流しながらのプレイはかなり疲れるものがあった。

 電話でポルノ・ヴォイスが聞けるサーヴィスがあると聞きつけ毎日電話をかけヴォイスを聞いていたら2万円の請求が来て母親に殺される勢いで怒られた。「こんなもの聞いて、なにをやってる! こんなしょーもないもの!」と長時間に渡り罵られた。僕も逆ギレして「なにするって、そんなもん決まっとるやろ!」と喚くと親父に「それ以上は言うな!」と全力で阻止されてしまった。母は20歳で結婚したせいか性的なことに疎かった感があった。

 WinMXが登場し一世を風靡した。
 ポルノ・ムーヴィーだけでなく、映画でも海外ドラマでもラジオでもアルバムでもなんでもあった。交換が基本だったので、チャットで交流しながら物々交換。ADSLなので常時接続常時鑑賞情事を見て常時すっきり。違法だとは知っていたがそんなもの関係なかった。外出時に「ちょうど今頃あれが落ちてるぐらいかな~」と想像していた。帰宅し確認するとハードディスクがいっぱいになってダウンロードが停止になりがっかりすることもしばしば。

 10代後半から付き合った年上の主婦はアダルトなムーヴィー鑑賞も浮気だと言い張っていたので同棲後は隠れてムーヴィー鑑賞をしていたがパソコンは共用だったので毎回バレてはブチギレられていた。

 22歳で一人になってから11年間、ほぼ毎日ポルノ・ムーヴィーを鑑賞しているが、正直言って最近のセクシー・タレントは美女が多すぎる。アイドル以上。しかもいろんな動画サイトがあり定額制もありSNSもあり、ポルノが溢れかえっている。
 昔は1本のサンプル動画で3ヶ月は持っていたのに、今じゃあ日替わりランチ。今日はこの娘で今日はこの娘、この娘はもう飽きたからいいや。美女をとっかえひっかえのやりたい放題。
 風俗なんか行くわけない。昔のある権威のある先生が「風俗に行きたくなったら、机に2万置いてAVで済ます。そしたら2万浮いて貯金できる」と説いておりそれを実行し続けた。
 デリバリー・ヘルスは二十歳の頃1度だけ呼んでみたが、三段腹のすごいのがやってきて、かつプレイも下手くそ。童貞だと嘘をついて生本番をやったが、枕元に置いてあったコンドームを隠すのに必死だった。その後ヤのつく人が家に乗り込んで来ないかしらと不安だったな。
 そういえば同時期にスタービーチという出会い系で中学生の女2人を捕まえたことがあったが、(考えてみればそれも親友Kとだった。東京に出てくるまでは常に一緒にいた。僕が車を買ったときもKが隣に乗り、Kがオープンカーを買ったときも僕が隣に乗っていた。10年以上ほぼ毎日一緒だったな。田口淳之介や徳井義実に似た甘いマスクで中学からモテモテだったな。家に泊まったときにカレーが振る舞われたが、醤油をかけると美味いと言いどばどばかけていた。常に新しいものに手を出していたな。コンビニ店員をナンパして駐車場でやったり、すごい男だった。今なにしてるやら)女子中学生はいわゆる汚ギャル的見た目で右手の甲や腕に根性焼きがいくつもあった凄まじいやつだった。僕とKは二人を見た瞬間にこの世の終わりを感じた。Kが「ちょっとコンビニに寄ろう」と言い二人と別れ僕をトイレに連れ込んだ。トイレの中で「3つ数えたら車にダッシュしてそのまま逃げよう」というKのプランに乗り、「3、2、1、行け!」とダッシュし助手席に乗り込んだ。女子中学生が鬼のような形相で走り寄ってきた。「かばん返せー!」と叫んでいる。僕は窓を開けかばんを投げ捨てて逃げた。(余談だが僕とその二人はその後もメールでやり取りをし、派遣会社で出会った年上のヤンキー崩れに「とんでもなく美女の中学生を紹介してやる」と言ってその二人を紹介してやった。二人を見た瞬間のヤンキー崩れの顔ったら最高だった。そのヤンキー崩れはスナックの若い女と一緒に暮らしていたが、パーフェクトなまでのヒモ男だった。その子がまたいい子で、ヤンキー崩れと結婚するのを夢見ていた。スナックで二人の生活費を稼ぎ、ヤンキー崩れに毎日小遣いを渡していた。僕はその女を寝取ろうと画策し近づいたが上手くは行かなかった。結局二人は僕の目の前で号泣しながら別れたんだった。僕も前述の主婦に振られて――原因は僕が働かないことであった。結局僕もヤンキー崩れのように毎日小遣いを貰って煙草を吸っていた――地元に返り派遣会社で声をかけられたまんまるフェイスの10代の女をドメスティック・ヴァイオレンスをする親父から寝取ってやったが、ポルノ中毒の僕は常に家にいるまんまるフェイスに「頼むから友達とでかけてくれ!」と懇願した結果、ありえないと言われドメスティック・ヴァイオレンス・親父の元へ帰っていった。まんまるフェイスの父親はかなりの金持ちだったのでそこも期待をしていたが、僕はポルノ・ムーヴィーを選んでしまった。女曰く「DV親父は私が悪いことをしたときだけ怒るの。私が悪いの。でもあなたと違って私を一番に考えてくれてるの」だったが、僕は、なるほどこれが洗脳かと女に同情した。しかしスナックの若い女は美人だったなぁ。あのヤンキー崩れ、「俺は前戯なんかしない。やりたいときにやるだけ」とか言ってたな。くそう、悔しくなってきた。

 主婦と付き合っていたときに、僕が幼稚園の頃からずっと好きだった初恋の女の子と当時流行っていたmixiで出会ったのだが、話が盛り上がってこんど飲みに行こうとなったのにテンションが上りまくって酒を浴びるほど飲んで(高校のバイト終わりに親友Kと少し付き合った年上の女の子としょっちゅう飲み会を開いて飲み漁っていたな。それから禁酒する30歳になるまでひたすら金をアルコールに変えてたっけ)告白めいたメールを送り付けた結果、初恋の女の子の彼氏にバレて大喧嘩したので二度と連絡してくるな、と言われてしまった。あれもったいなかったなぁ。卒業アルバムのその子のフェイスで何度すっきりしたことか。50回では効かないんじゃないかな。しかし卒業アルバムとは凄まじいものだったな。高校は女子が少なかったので使用率は低かったが、中学はビューティフルでピースフルなバイブス全開だった。それから何年もしてfacebookで検索したら名字が変わっていてすごく切ない気持ちになった。親友連中のMとK(前述した二人とは別)と初恋の女の子の家を見つけ出そうという大冒険に出た。毎日何時間も歩き続けたが結局見つからなかった。が、見つけたとしてどうしたのだろう。チャイムを鳴らしていたのだろうか。

 20代も後半になって知り合った10代の女の子に執拗につきまとっていたこともあった。なにかプレゼントしあおうと強引に言って僕が一番好きな小説をプレゼントしたが、それ以外は記憶にない。結婚しただのなんだの聞いた気がする。

 こうやって考えてみると、女を欲し続けた人生であった。しかし今は家族以外のほとんどの連絡先を消去し人との交流を断ち毎日ポルノ・ムーヴィーを見ているわけだから、落ち着いたのかもしれない。出かけるたびに美女を発見するのだが、その美女を見て気を高め帰宅してアダルトなヴィデヲで放出させる。
 日替わりで美女と擬似セックスができるんだからやめられない。
 最近なんやかやとすることがあって4日ほどノー・マスターベーションだったので、今日あたり美女とステイホームのオンラインセックスにでも励むかな。
 あー、晩飯も作らないと。これ、一人暮らしの大変なとこね。


 追記。
 椎名林檎の本能のPVを小学校高学年のときに見て衝撃を受けた。当然股間にである。それ以来ナースもののAVばかり見るようになってしまった。こんな大事なことを書き忘れていた。不覚である。
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れつだん先生
現代文学
20年間で書き溜めた短編やショートショートをまとめました。 公募一次通過作などもあります。 今見返すと文章も内容も難ありですが、それを楽しんでいただけると幸いです。

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