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コンドームと青春と
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僕があの娘と付き合う事になった原因が思い出せない。そこには多分それなりに様々な物語や葛藤、甘酸っぱい物なんていうものもあったんだろうけど、記憶に残るまでも無いと脳みそが判断したんだろう。だからここに書いても詰まらないと思う。かと言って今から書く話しが面白いかどうかは僕にはわからないので、読んで判断して欲しいと思う。
これは今から六年前、僕が高校生最後の夏を、特に感慨耽るわけでもなくただ単になんとなく生きていた時の話だ。
僕とあの娘は付き合って一週間にもなるのに、キスはおろか手を繋ぐことも出来ずにいた。付き合って一週間もすればもうセックスまでたどり着いている人もいるだろう。それは慣れているからできることであって、人生初めて彼女ができたような僕に、そんなことができるわけもなかった。それは彼女も一緒だった。
その日も僕たちは特に会話も交わさないまま、学校から家という短い間をただ一緒に歩いていた。小学生が声を上げて遊んでいる公園の中を突っ切って、出口にある分かれ道で別れるまで。夏の暖かい風に吹かれる彼女のさらさらとした髪の毛を眺めていると、彼女と目が合った。思わず僕は目を逸らせて、別に見たくも無い小学生の集団に目をやる。
「……なんだか懐かしいね」と彼女が言った。僕は何かを喋らないと、と焦って言葉を探してようやく出せたのが「そうだね」だった。
「卒業したらなかなか会えなくなるね」と彼女が言う頃には、ようやく僕の焦りも消え掛けていた。
「そうだね。僕は大阪の大学に行くし、……君は東京の大学だっけ」
「何もかも変わらない人生の方が楽しいような気がする」
彼女は風で乱れる髪の毛を直しながら、微かに笑った。
「でも僕や君は変わる事を選んだ」
僕は一度立ち止まり、小石を蹴った。コロコロと音を立てて飛んでいく様を僕たちはただ眺めていた。
「それも自分の意思で、ね」
小石から彼女に目をやると、彼女も同じようにして僕に目をやった。立ち止まったまま見つめ会っていると、また彼女が微かに笑った。僕の胸が一度だけ激しく鼓動する。でも僕たちの間にある五十センチほどの隙間を縮める方法を知らない僕は、また目を逸らした。
「もう四時なのにまだ明るいね」と言いながら公園の出口近くにあったベンチに近づいていく彼女の後を追いかけた。彼女は短いスカートを両手で押さえながらベンチに座った。無理をすれば三人は座れるほどの広さをした色あせたベンチ。僕はどうすれば良いかわからず、ベンチと彼女を交互に見た。
「座らないの?」
言われてようやく立っている事のおかしさに気づいた僕は、体が彼女に触れないように気をつけながら、彼女の隣に座った。ベンチはきいと泣き声を上げた。太陽が徐々に山の向こうに沈んでいき、それに合わせるようにして風が冷たくなってきた。小学生の声も聞こえなくなって、公園には僕たち以外誰もいなくなった。夕日に照らされる彼女の顔をまるで吸い寄せられるようにして僕は見つめていた。また目が合って、僕はまた目を逸らした。
彼女は自分の家には帰らずに、僕の家へと歩いて行った。分かれ道から十分ほど歩くと住宅街に出た。そこに僕が住む家があった。隣の家を自分の家だと勘違いして入った事があるほど、それぞれの家は似ていた。しかし僕の家の庭には犬はいないし、おもちゃも自転車も無い。子供たちの遊ぶ声も聞こえないし、楽しそうに夕飯を食べる声も聞こえない。
僕の両親は僕を育てるために、朝早くから夜遅くまで、まるで命を金に変えるようにして必死に働いていた。だから僕は家族で夕飯を食べた経験も無かったし、どこかへ遊びに連れて行って貰った事も無かった。それが幸せなのか不幸せなのかはわからない。そういう経験が無いから、それが当たり前だと思っていた。
その日は間違える事も無く、自分の家にたどり着くことが出来た。小さな門を開け、一度玄関で立ち止まってから振り返る。僕たちは見つめあい、彼女の後ろには自転車に乗ってどこかへ遊びに行く子供が走って行った。
「……親は遅くまで仕事で、僕しかいないんだ」
「入っていい?」
頷いて、ポストに入った鍵をノブに差し込み、くるりと回す。鍵が開く音ではなく、閉まる音がした。もう一度回し、扉を開いた。今まさにどこかへ出かけようとする母親と目が合った。母親の目線は僕からその後ろにいる彼女へゆっくりと動いて、また僕を見た。そして満足そうに二度ほど頷き、「あらこんばんわ、ジュースとお菓子を用意するわね」と言った。
いつもなら「テーブルに千円置いておくから、それで晩御飯食べてね」と言う母親が、だ! 参観日は「仕事だから」と祖母を連れてきて僕に恥をかかせる母親が、だ! いつもならこんな時間に居るはずの無い母親が、だ! 何故今日に限って家にいるんだ!
心の中で母親に思いつく限りの罵声を浴びせ、二階にある僕の部屋へと彼女を案内する。男が僕の部屋に来る事は何度もあるけど、女性がここに来る事は今まで一度として無かった。日ごろから部屋を綺麗にする事には気を使っていたので、見られたくない物が転がっているなんて言う事は無いし、僕は一人っ子なので兄弟が友達を呼んで僕の部屋で遊んでいるなんていう事も無い。
部屋に入るなり、少し暑く感じたのでエアコンのスイッチを入れる。彼女は持っていた鞄を隅に置いて、どうすればいいかわからず立ったまま部屋を眺めている。
「座らないの?」
言われてようやく立っている事のおかしさに気づいた彼女は、一度床を見回してから小さなテーブルの前に転がっている座布団の上にスカートを押さえながら座った。
特に会話をするわけでもなく、お互いそわそわとしながら部屋を見渡す。本棚、小さなテーブル、ノートパソコン、ラジカセ、写真立て、クローゼット、ゲーム機、音楽CD、ベッド、カーテン。いつもならわざわざ見ようとしない物を、目を合わさないよう気をつけながら。
暫くすると、二度ほどノックの音が聞こえ、にジュースとお菓子を乗せたお盆を持った母親が入ってきた。彼女が頭を下げると、「ゆっくりしていってね」と母親が微笑む。早く仕事へ行けよ! と叫ぶが、母親にも彼女にも聞こえない。
氷の浮かんだオレンジジュースとチョコチップのクッキー。ゆっくり食べるような余裕があるわけでもなく、一気に片付けてしまった。そしてまた沈黙。お盆の上に、ジュースでもお菓子でも無い何かが置いてある事に気づいて、それを手に取った。それを見た彼女の顔が一気に赤くなっていく。暑いのかもしれないな、とエアコンの設定温度を見ると、二十度になっている。さすがに暑くは無い。とすれば、僕が今持っている物が原因なのだろうか?
三センチほどの大きさをした銀色の袋には何も書いていない。中にはわっか状の物が入っているようで、それが薄っすらと銀色の表面に浮かんでいる。どこかで見た記憶があるんだけど、それが何か思い出せない。困った僕は彼女に聞いた。
「ねえ、これって何だっけ? どこかで見た気がするんだよね」
と言い終わるか終わらない間に、乾いた音が部屋に響いて、僕の頬は赤く染まりながらひりひりとした痛みを放った。
「ごめん、今日は帰るね」とだけ言い、鞄を持って彼女は部屋から出て言った。すぐに階段を駆け下りる音が聞こえて、途中で滑り落ちるような音が聞こえた。そこでようやく、自分が手に持っている物が何かを思い出した。
それから彼女と一緒に帰る事も無くなり、教室でも喋らなくなった。そして僕は大阪の大学へ行き、彼女は東京の大学へと行った。僕はその後何人かの女性と付き合い、セックスをして、今の彼女と出会い、大学を卒業して就職し……。まあ、色々あった。そして今の彼女と結婚する。色々ありすぎて書ききれない。
風の噂によると、彼女は大学を中退し結婚したそうだ。そしてそのまま東京に住んでいるらしい。
もしあの時僕があの銀色の袋が何かを思い出していたら、飛び出す彼女を追いかけていたら、全然違う未来になっていたのかもしれない。あの娘とそのまま付き合い結婚していたかもしれないし、別れて別の女性と付き合って結婚したかもしれない。でも僕は今の状態に後悔しているわけではない。今までで一番幸せだと思っているし、僕の隣でつまらなそうにテレビを眺めている彼女も、幸せだと思っている、はずだ。
でも、あの時感じたような気持ちは、もう一生感じることができないんだろう。それが大人になっていくということなのかな?
隣に座る彼女と目が合い、僕はにっこりと微笑んだ。彼女は恥ずかしそうに僕の体を何度も叩いた。
これは今から六年前、僕が高校生最後の夏を、特に感慨耽るわけでもなくただ単になんとなく生きていた時の話だ。
僕とあの娘は付き合って一週間にもなるのに、キスはおろか手を繋ぐことも出来ずにいた。付き合って一週間もすればもうセックスまでたどり着いている人もいるだろう。それは慣れているからできることであって、人生初めて彼女ができたような僕に、そんなことができるわけもなかった。それは彼女も一緒だった。
その日も僕たちは特に会話も交わさないまま、学校から家という短い間をただ一緒に歩いていた。小学生が声を上げて遊んでいる公園の中を突っ切って、出口にある分かれ道で別れるまで。夏の暖かい風に吹かれる彼女のさらさらとした髪の毛を眺めていると、彼女と目が合った。思わず僕は目を逸らせて、別に見たくも無い小学生の集団に目をやる。
「……なんだか懐かしいね」と彼女が言った。僕は何かを喋らないと、と焦って言葉を探してようやく出せたのが「そうだね」だった。
「卒業したらなかなか会えなくなるね」と彼女が言う頃には、ようやく僕の焦りも消え掛けていた。
「そうだね。僕は大阪の大学に行くし、……君は東京の大学だっけ」
「何もかも変わらない人生の方が楽しいような気がする」
彼女は風で乱れる髪の毛を直しながら、微かに笑った。
「でも僕や君は変わる事を選んだ」
僕は一度立ち止まり、小石を蹴った。コロコロと音を立てて飛んでいく様を僕たちはただ眺めていた。
「それも自分の意思で、ね」
小石から彼女に目をやると、彼女も同じようにして僕に目をやった。立ち止まったまま見つめ会っていると、また彼女が微かに笑った。僕の胸が一度だけ激しく鼓動する。でも僕たちの間にある五十センチほどの隙間を縮める方法を知らない僕は、また目を逸らした。
「もう四時なのにまだ明るいね」と言いながら公園の出口近くにあったベンチに近づいていく彼女の後を追いかけた。彼女は短いスカートを両手で押さえながらベンチに座った。無理をすれば三人は座れるほどの広さをした色あせたベンチ。僕はどうすれば良いかわからず、ベンチと彼女を交互に見た。
「座らないの?」
言われてようやく立っている事のおかしさに気づいた僕は、体が彼女に触れないように気をつけながら、彼女の隣に座った。ベンチはきいと泣き声を上げた。太陽が徐々に山の向こうに沈んでいき、それに合わせるようにして風が冷たくなってきた。小学生の声も聞こえなくなって、公園には僕たち以外誰もいなくなった。夕日に照らされる彼女の顔をまるで吸い寄せられるようにして僕は見つめていた。また目が合って、僕はまた目を逸らした。
彼女は自分の家には帰らずに、僕の家へと歩いて行った。分かれ道から十分ほど歩くと住宅街に出た。そこに僕が住む家があった。隣の家を自分の家だと勘違いして入った事があるほど、それぞれの家は似ていた。しかし僕の家の庭には犬はいないし、おもちゃも自転車も無い。子供たちの遊ぶ声も聞こえないし、楽しそうに夕飯を食べる声も聞こえない。
僕の両親は僕を育てるために、朝早くから夜遅くまで、まるで命を金に変えるようにして必死に働いていた。だから僕は家族で夕飯を食べた経験も無かったし、どこかへ遊びに連れて行って貰った事も無かった。それが幸せなのか不幸せなのかはわからない。そういう経験が無いから、それが当たり前だと思っていた。
その日は間違える事も無く、自分の家にたどり着くことが出来た。小さな門を開け、一度玄関で立ち止まってから振り返る。僕たちは見つめあい、彼女の後ろには自転車に乗ってどこかへ遊びに行く子供が走って行った。
「……親は遅くまで仕事で、僕しかいないんだ」
「入っていい?」
頷いて、ポストに入った鍵をノブに差し込み、くるりと回す。鍵が開く音ではなく、閉まる音がした。もう一度回し、扉を開いた。今まさにどこかへ出かけようとする母親と目が合った。母親の目線は僕からその後ろにいる彼女へゆっくりと動いて、また僕を見た。そして満足そうに二度ほど頷き、「あらこんばんわ、ジュースとお菓子を用意するわね」と言った。
いつもなら「テーブルに千円置いておくから、それで晩御飯食べてね」と言う母親が、だ! 参観日は「仕事だから」と祖母を連れてきて僕に恥をかかせる母親が、だ! いつもならこんな時間に居るはずの無い母親が、だ! 何故今日に限って家にいるんだ!
心の中で母親に思いつく限りの罵声を浴びせ、二階にある僕の部屋へと彼女を案内する。男が僕の部屋に来る事は何度もあるけど、女性がここに来る事は今まで一度として無かった。日ごろから部屋を綺麗にする事には気を使っていたので、見られたくない物が転がっているなんて言う事は無いし、僕は一人っ子なので兄弟が友達を呼んで僕の部屋で遊んでいるなんていう事も無い。
部屋に入るなり、少し暑く感じたのでエアコンのスイッチを入れる。彼女は持っていた鞄を隅に置いて、どうすればいいかわからず立ったまま部屋を眺めている。
「座らないの?」
言われてようやく立っている事のおかしさに気づいた彼女は、一度床を見回してから小さなテーブルの前に転がっている座布団の上にスカートを押さえながら座った。
特に会話をするわけでもなく、お互いそわそわとしながら部屋を見渡す。本棚、小さなテーブル、ノートパソコン、ラジカセ、写真立て、クローゼット、ゲーム機、音楽CD、ベッド、カーテン。いつもならわざわざ見ようとしない物を、目を合わさないよう気をつけながら。
暫くすると、二度ほどノックの音が聞こえ、にジュースとお菓子を乗せたお盆を持った母親が入ってきた。彼女が頭を下げると、「ゆっくりしていってね」と母親が微笑む。早く仕事へ行けよ! と叫ぶが、母親にも彼女にも聞こえない。
氷の浮かんだオレンジジュースとチョコチップのクッキー。ゆっくり食べるような余裕があるわけでもなく、一気に片付けてしまった。そしてまた沈黙。お盆の上に、ジュースでもお菓子でも無い何かが置いてある事に気づいて、それを手に取った。それを見た彼女の顔が一気に赤くなっていく。暑いのかもしれないな、とエアコンの設定温度を見ると、二十度になっている。さすがに暑くは無い。とすれば、僕が今持っている物が原因なのだろうか?
三センチほどの大きさをした銀色の袋には何も書いていない。中にはわっか状の物が入っているようで、それが薄っすらと銀色の表面に浮かんでいる。どこかで見た記憶があるんだけど、それが何か思い出せない。困った僕は彼女に聞いた。
「ねえ、これって何だっけ? どこかで見た気がするんだよね」
と言い終わるか終わらない間に、乾いた音が部屋に響いて、僕の頬は赤く染まりながらひりひりとした痛みを放った。
「ごめん、今日は帰るね」とだけ言い、鞄を持って彼女は部屋から出て言った。すぐに階段を駆け下りる音が聞こえて、途中で滑り落ちるような音が聞こえた。そこでようやく、自分が手に持っている物が何かを思い出した。
それから彼女と一緒に帰る事も無くなり、教室でも喋らなくなった。そして僕は大阪の大学へ行き、彼女は東京の大学へと行った。僕はその後何人かの女性と付き合い、セックスをして、今の彼女と出会い、大学を卒業して就職し……。まあ、色々あった。そして今の彼女と結婚する。色々ありすぎて書ききれない。
風の噂によると、彼女は大学を中退し結婚したそうだ。そしてそのまま東京に住んでいるらしい。
もしあの時僕があの銀色の袋が何かを思い出していたら、飛び出す彼女を追いかけていたら、全然違う未来になっていたのかもしれない。あの娘とそのまま付き合い結婚していたかもしれないし、別れて別の女性と付き合って結婚したかもしれない。でも僕は今の状態に後悔しているわけではない。今までで一番幸せだと思っているし、僕の隣でつまらなそうにテレビを眺めている彼女も、幸せだと思っている、はずだ。
でも、あの時感じたような気持ちは、もう一生感じることができないんだろう。それが大人になっていくということなのかな?
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