ヤルことからはじめよう

相沢蒼依

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運命の判定は如何に!?

2(鎌田目線)

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***

 遠ざかる足音を耳にしながら、バケツに目をやる。後片付けもせず放置とは……。まったく、いつも詰めが甘い。

 部下の尻拭いは、上司の仕事。

 とりあえず中の水を捨てて、バケツを小野寺のデスクに置いておく。月曜に出勤したら、自ら片付けるだろう。

 戸締まりの確認すべく窓際に向かうと、会社から出て行く小野寺の姿が見えた。

 必死な形相で手にしている花束を振り回しながら、一生懸命に走っている。

「あんなに振り回したら、プレゼントする花が傷むだろうに。仕事と恋愛は、焦ると負けなんですがね」

 自分もあんな風に走ったことがあったのを思い出し、つい微笑んでしまう。

「はじめから仕事を必死にやっていれば、早めに終わっただろうにバカな男ですね」

 余裕のない小野寺を見るのは、初めてかもしれない。いつも斜に構えて、チャラチャラしていた時と今とじゃ別人みたいだ。

 けん坊が紹介した社長令嬢が、一筋縄ではいかない相手なんだろう。

 あの小野寺が弄ばれている? 是非とも俺にも紹介してほしいものだな。小野寺の操縦法を 伝授してもらおうじゃないか。

 笑いながらあちこちの施錠を確認して部署の電気を消し、自宅に向かった。

 奥さんが可愛らしいサンタの恰好をしているのか、はたまた裸にエプロン姿で待っているのかを想像しながら……。
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