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告白
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***
「おじいちゃん、おはよう!」
食卓テーブルにコトンと音を立てて、おじいちゃん用のお弁当を置く。普段の食事はお手伝いさんが作るんだけど、お弁当は自ら作っていた。
用意された朝食に美味しく手をつけながら、傍らに手帳を置いて今日のスケジュールを確認する。
「最近の蓮が作るお弁当は、本当に美味しいねぇ」
朝ご飯を口にしながら、おじいちゃんが微笑んで褒めてくれた。
――やった!
私がつられて嬉しそうに笑うと、おじいちゃんが同じようにニッコリ笑ってくれる。
「前と比べると全体的に何だか、まろやかな味付けに変わった気がするよ。もしかして誰かイイ人でも出来たのかい?」
きっと今川部長のお弁当のお陰――あれからずっと、お弁当交換が続いているから。いろいろ教えてもらったお陰で、こうやっておじいちゃんから褒められた。
「残念ながらイイ人はいないよ。今の若い男は頼りなくって、ぜんぜんダメだし」
「会社でも誰か、気になる人とかいないのかい?」
その言葉にこっそりため息をついて、ご飯を食べる手を止める。
(――今川部長の名前は出せない。きっと反対するよね。年齢的にもバツイチな件も……。そして私の片思いだし)
「会社にイイ人いたっけ? 全然見当たらないよ」
誤魔化しながら笑って言うと、おじいちゃんはうーんと考え込む仕草をした。
「ワシが誰か紹介したら、蓮は会ってくれるかい?」
「とりあえず会うだけなら……」
そう言って、またご飯を食べ始める。
おじいちゃんが心配している気持ちが分かるので、無下に断れない。会うだけできっと、付き合うのは断ることになるんだろうな。
「おじいちゃん、おはよう!」
食卓テーブルにコトンと音を立てて、おじいちゃん用のお弁当を置く。普段の食事はお手伝いさんが作るんだけど、お弁当は自ら作っていた。
用意された朝食に美味しく手をつけながら、傍らに手帳を置いて今日のスケジュールを確認する。
「最近の蓮が作るお弁当は、本当に美味しいねぇ」
朝ご飯を口にしながら、おじいちゃんが微笑んで褒めてくれた。
――やった!
私がつられて嬉しそうに笑うと、おじいちゃんが同じようにニッコリ笑ってくれる。
「前と比べると全体的に何だか、まろやかな味付けに変わった気がするよ。もしかして誰かイイ人でも出来たのかい?」
きっと今川部長のお弁当のお陰――あれからずっと、お弁当交換が続いているから。いろいろ教えてもらったお陰で、こうやっておじいちゃんから褒められた。
「残念ながらイイ人はいないよ。今の若い男は頼りなくって、ぜんぜんダメだし」
「会社でも誰か、気になる人とかいないのかい?」
その言葉にこっそりため息をついて、ご飯を食べる手を止める。
(――今川部長の名前は出せない。きっと反対するよね。年齢的にもバツイチな件も……。そして私の片思いだし)
「会社にイイ人いたっけ? 全然見当たらないよ」
誤魔化しながら笑って言うと、おじいちゃんはうーんと考え込む仕草をした。
「ワシが誰か紹介したら、蓮は会ってくれるかい?」
「とりあえず会うだけなら……」
そう言って、またご飯を食べ始める。
おじいちゃんが心配している気持ちが分かるので、無下に断れない。会うだけできっと、付き合うのは断ることになるんだろうな。
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