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未来へ
今川目線2
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「仲直りと同時に結婚って、何だか山田くんらしい」
「これでもう、離れることができませんからね」
お互い交換した弁当に舌鼓をうつ。蓮は嬉しそうにぱくぱくとご飯を頬張りながら、ニッコリと微笑んできた。
「これで気兼ねなく、旅行に行けるねマット」
これでもかと嬉しそうに告げてくる。
「勿論、会長の許可をとってからですよ」
「分かってるって。ねぇどこに行く? 海・山の自然に行くか、それとも遊園地とかアスレチックなトコにしようか――」
楽しそうに悩む蓮を見てるだけで、自然と微笑んでしまう。
「マットの足腰を考えると、そうだなぁ。あまり、ハードじゃない遊びにしないとね」
「そんなに気を遣わなくても大丈夫ですよ」
――ホント、変なトコに気が利く。
「だってマットって、よく転ぶじゃない。だからなるべく負担がかからない遊びを昼間にまわして、夜は……」
ひとりほくそ笑む蓮、やれやれ――
「そうですね、夜は生で――」
「ちょっ……ちょっと何、すっごいこと言ってんのマット!」
俺の言葉を遮り、あたふたと慌てふためく。
「なんでそんなに、顔を赤くしてるんです?」
「だ、だって爆弾発言したじゃない。これが、騒がずにいられようか!」
机をバンバン叩いて興奮している姿に、まったく理解ができずハテナ顔な俺。
「夜は是非とも、生で乾杯したいなぁと思ったんですが?」
「は!?」
「そんなに生ビール好きとは知りませんでした」
俺がそう言うと、ますます蓮の顔が真っ赤になる。
「紛らわしいこと、言わないでほしい……」
蓮の様子に首を傾げた。話がまったく見えません。
「私がどんだけ夜に期待してるか、マット分かる?」
「さぁ……」
期待度は、目に見えないモノですからね。分かってほしいというほうが、無理な気がします。
「ここで襲われたとき身体にマットの腰が押し付けられた瞬間、そりゃあもうビックリしたんだから」
「そうですか」
「マットって、んもぅアレなんだから」
そう言って俺の背中を、バシバシ叩きまくる。しかもかなり痛いです。
「ご期待を裏切るようで悪いんですが、コレと勘違いしてませんかね」
ズボンのポケットからiPhoneの最新機種と会議を録音するレコーダーを、すっと取り出した←おじさんは新しモノ好き
「うっ……。そんなモノを、そんなトコに入れてるとは……」
やれやれ、おじさんは誤魔化して揉み消すのが得意なんですよ。確かあのときは投げ捨てた上着に、これらを入れていたハズなんだ。
「やっぱり、マットは紛らわしい」
悔しそうに言って、また弁当を頬張る蓮。夜はサプライズがなきゃ、間が持ちませんからね。
何とかやり過ごすことができて、心の中でホッとしたのだった。
「仲直りと同時に結婚って、何だか山田くんらしい」
「これでもう、離れることができませんからね」
お互い交換した弁当に舌鼓をうつ。蓮は嬉しそうにぱくぱくとご飯を頬張りながら、ニッコリと微笑んできた。
「これで気兼ねなく、旅行に行けるねマット」
これでもかと嬉しそうに告げてくる。
「勿論、会長の許可をとってからですよ」
「分かってるって。ねぇどこに行く? 海・山の自然に行くか、それとも遊園地とかアスレチックなトコにしようか――」
楽しそうに悩む蓮を見てるだけで、自然と微笑んでしまう。
「マットの足腰を考えると、そうだなぁ。あまり、ハードじゃない遊びにしないとね」
「そんなに気を遣わなくても大丈夫ですよ」
――ホント、変なトコに気が利く。
「だってマットって、よく転ぶじゃない。だからなるべく負担がかからない遊びを昼間にまわして、夜は……」
ひとりほくそ笑む蓮、やれやれ――
「そうですね、夜は生で――」
「ちょっ……ちょっと何、すっごいこと言ってんのマット!」
俺の言葉を遮り、あたふたと慌てふためく。
「なんでそんなに、顔を赤くしてるんです?」
「だ、だって爆弾発言したじゃない。これが、騒がずにいられようか!」
机をバンバン叩いて興奮している姿に、まったく理解ができずハテナ顔な俺。
「夜は是非とも、生で乾杯したいなぁと思ったんですが?」
「は!?」
「そんなに生ビール好きとは知りませんでした」
俺がそう言うと、ますます蓮の顔が真っ赤になる。
「紛らわしいこと、言わないでほしい……」
蓮の様子に首を傾げた。話がまったく見えません。
「私がどんだけ夜に期待してるか、マット分かる?」
「さぁ……」
期待度は、目に見えないモノですからね。分かってほしいというほうが、無理な気がします。
「ここで襲われたとき身体にマットの腰が押し付けられた瞬間、そりゃあもうビックリしたんだから」
「そうですか」
「マットって、んもぅアレなんだから」
そう言って俺の背中を、バシバシ叩きまくる。しかもかなり痛いです。
「ご期待を裏切るようで悪いんですが、コレと勘違いしてませんかね」
ズボンのポケットからiPhoneの最新機種と会議を録音するレコーダーを、すっと取り出した←おじさんは新しモノ好き
「うっ……。そんなモノを、そんなトコに入れてるとは……」
やれやれ、おじさんは誤魔化して揉み消すのが得意なんですよ。確かあのときは投げ捨てた上着に、これらを入れていたハズなんだ。
「やっぱり、マットは紛らわしい」
悔しそうに言って、また弁当を頬張る蓮。夜はサプライズがなきゃ、間が持ちませんからね。
何とかやり過ごすことができて、心の中でホッとしたのだった。
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