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出逢い
娘、ケージを組み立てる2
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「変なものを舐めたり噛んだりして、絶対に喉が渇いているだろう? さぁさ、たんとお飲み!」
遊んでいるところを無理やり拉致してケージに入れてやると、嬉しそうに飲み始めた。
(ううっ、寒い中を自ら買い出しに行って報われたぞ。やったぜ!)
なんていう感動に浸りつつ、可愛い顔をカメラに収めなければとスマホを取り出して、シャッターを切りまくった。
実は正月早々にiPhoneを6から7に買い替えた関係で、カメラ機能を使いこなせていなかったのもあり、いい被写体を機に使いまくってやろうと構えたのに――子犬って猫と違って、全然じっとしていないことが嫌というくらいによぉく分かった。
実妹が娘と同じ高校生のときに、父が知り合いから猫を貰ってきた。
某デパートのペットショップが、何らかの病気に汚染された関係で店を閉鎖。売っていたペットたちがブリーダーさんに返品されて困ったところに、父が手を差し伸べたという経緯があった。
しかし当時住んでいたところが道営住宅のアパートで、ペット厳禁な場所なのと、尚史がアレルギー持ちで猫の毛が駄目な可能性もあるなど、いろいろ問題を抱えていたのである。
それなのに父は夢だった『白い猫を飼いたい』と実妹が無類の猫好きを利用して、ふたりがタッグを組んだことにより、自動的に猫を飼うことになった。
やって来たのは血統書付きのペルシャ猫のオス。餌のときだけ鳴くというものすごく大人しいヤツだったので、迷うことなく首輪をつけて存在感を出した。
父の母、つまり祖母が同居していたこともあり、名前は外国人のものを避けた妹が「メスならひばり、オスなら裕次郎に決めてるの」と宣言していたので、『裕次郎』に決まったのだった。
祖母を気遣った実妹の名づけセンスに、社会人だった尚史はほほぅと内心称賛したけど、口にして褒めたりしなかった。理由はあまり仲が良くなかったから。
今にして思い返してみると、どうして仲が良くなかったのかも不明だったりする。
その後、アパート住まいから一軒家に引っ越し、その後すぐに結婚のために家を出てからは、裕次郎と関わることがなかった。
数年後、長男が生まれてからは毎週帰ることになる(孫を見せろと両親がうるさかったため、仕方なく帰宅していた)
裕次郎はめちゃくちゃ嫌そうな顔をしていた。
それまでは自分がアイドルみたいに扱われていたのに、皆が手のひらを返して長男を溺愛しはじめたせいで、機嫌が悪いのを表すように眉間にしわを寄せていた。
そんな機嫌の悪さを記録しておこうとカメラを向けると、余計に機嫌が悪くなるという(当然だよな)
その時の写真を使って表紙にし、作品を書いたのは数年前の出来事である。
遊んでいるところを無理やり拉致してケージに入れてやると、嬉しそうに飲み始めた。
(ううっ、寒い中を自ら買い出しに行って報われたぞ。やったぜ!)
なんていう感動に浸りつつ、可愛い顔をカメラに収めなければとスマホを取り出して、シャッターを切りまくった。
実は正月早々にiPhoneを6から7に買い替えた関係で、カメラ機能を使いこなせていなかったのもあり、いい被写体を機に使いまくってやろうと構えたのに――子犬って猫と違って、全然じっとしていないことが嫌というくらいによぉく分かった。
実妹が娘と同じ高校生のときに、父が知り合いから猫を貰ってきた。
某デパートのペットショップが、何らかの病気に汚染された関係で店を閉鎖。売っていたペットたちがブリーダーさんに返品されて困ったところに、父が手を差し伸べたという経緯があった。
しかし当時住んでいたところが道営住宅のアパートで、ペット厳禁な場所なのと、尚史がアレルギー持ちで猫の毛が駄目な可能性もあるなど、いろいろ問題を抱えていたのである。
それなのに父は夢だった『白い猫を飼いたい』と実妹が無類の猫好きを利用して、ふたりがタッグを組んだことにより、自動的に猫を飼うことになった。
やって来たのは血統書付きのペルシャ猫のオス。餌のときだけ鳴くというものすごく大人しいヤツだったので、迷うことなく首輪をつけて存在感を出した。
父の母、つまり祖母が同居していたこともあり、名前は外国人のものを避けた妹が「メスならひばり、オスなら裕次郎に決めてるの」と宣言していたので、『裕次郎』に決まったのだった。
祖母を気遣った実妹の名づけセンスに、社会人だった尚史はほほぅと内心称賛したけど、口にして褒めたりしなかった。理由はあまり仲が良くなかったから。
今にして思い返してみると、どうして仲が良くなかったのかも不明だったりする。
その後、アパート住まいから一軒家に引っ越し、その後すぐに結婚のために家を出てからは、裕次郎と関わることがなかった。
数年後、長男が生まれてからは毎週帰ることになる(孫を見せろと両親がうるさかったため、仕方なく帰宅していた)
裕次郎はめちゃくちゃ嫌そうな顔をしていた。
それまでは自分がアイドルみたいに扱われていたのに、皆が手のひらを返して長男を溺愛しはじめたせいで、機嫌が悪いのを表すように眉間にしわを寄せていた。
そんな機嫌の悪さを記録しておこうとカメラを向けると、余計に機嫌が悪くなるという(当然だよな)
その時の写真を使って表紙にし、作品を書いたのは数年前の出来事である。
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