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進撃(いや喜劇…いやいや悲劇!?)の学会

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「弱みを握られたくない相手に、ほいほいと自分のことを喋るなんて馬鹿なことをしません。あしからず!」

 小さな声だったがはっきりとお断りを口にしてやった。ついでに被せられている御堂先輩の手を力いっぱいにぎゅっと握り潰してから、ポイっと放り投げる。

「昔よりもつれない態度しやがって。でもそこが、周防の魅力なんだけどさ」

「いい加減にしてください。せっかくここで勉強ができるのに、くだらない話に付き合わせないでくださいよ」

「ごめんごめん。思う存分に勉強してくれ」

 さっきまでのしつこさとは一転して、あっさりと引き下がった御堂先輩の態度に違和感を拭えなかったが、目の前で展開されている最新医学を優先した。

 御堂先輩が口を割らなかった俺から歩にターゲットを絞ったことに、このときはまったく気がつかなかったのである。
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