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本編
第1話:混ざり合う熱※
しおりを挟むカーテンが閉じられたベッドの上という小さな世界の中。激しく肌と肌がぶつかり合う音と、パチュパチュと艶らしい水音が響く。
その内側に居るのは、俺と兄の2人だけ。
一回り小さな俺の身体を、兄……『レギオン・アデレーゼ』が後ろから覆いかぶさるような形で身を重ねていた。
「ああっ……!! んあっ、気持ち、いい……♡」
「くっ……はあ、私も気持ちいいよ……」
俺は激しく後ろから身体の奥深くを何度も突かれ、甘い嬌声を漏らしていた。内側に差し込まれたレギオンの肉棒をしっかり咥えて、もっともっと、とねだる様に無意識に腰は揺れていた。
その気持ちに応えるかのように、レギオンもまた激しく最奥をついてくる。
俺の反応が特に良い部分を的確に突き、突き上げられるたびに頭が真っ白になりそうなほど強い快楽が駆け巡る。時々ぐりぐりと押し付け、情けないほどぷっくり飛び出た俺の乳首も指で刺激してくれる。項を甘噛みされ、それさえも気持ちよくて身体がしなる。
全ての行動が、とにかく気持ちよかった。
変に焦らしてくることも無く、辛いことは一切されない。ただ求める快楽だけをくれた。もう言葉を出さなくても、レギオンは俺の身体が悦ぶ動きを理解してしまったようだ。
「はあ……れぎおん、にいさま……俺、また……」
「射精しそうかい? 良いよ、私も出そうだ。私の『ユリス』、一緒にイこうか」
レギオンは嬉しそうに俺の名を呼び、乳首を刺激していた片方の手を俺の陰茎へ滑らせた。痛いほどバキバキに膨れ上がったそれを、レギオンは躊躇なくゆるりと掴み、優しく、そして徐々に激しく刺激していく。
「ああ、ひぁあああああっっ……♡」
限界だった俺の陰茎からビュルル……と勢いよく、精液が飛び出る。高級な布団の上にぼたぼたと吐き出し、レギオンの手をまた汚してしまった。
「くっ、はあっ……」
それと同時にレギオンの身体が震え、俺の体内に温かい液体が流れ込んでいくのを感じた。ねっとりと存在感のあるそれは、俺の腹の下に溜まっていく。
お互いゼェ…ハァ…と大きく息をし、余韻で気持ち良いという感情以外何も考えられなくなる。この行為が本来兄弟がやるべきことではないことも、今は何も考えられなくなっていた。
「まだ満足していないよね? まだここが熱い」
俺の穴から押し付けていたものを一旦抜いたレギオンは、先ほど熱を吐いたばかりの俺の陰茎をちょんちょんと触った。
「う、違います……これは薬のせいで……」
「うん、そうかもしれないね。だとしたら全て私のせいだ。ユリスの身体が満足できるまで、ちゃんと最後まで責任を取ろう」
そう言ってレギオンは背中を向けてへたり込む俺の片足を掴み、思い切り広げさせてきた。
身体も前を向けさせられ、レギオンと向き合う。何にも隠されていない俺の全身をレギオンは舐めるようにじっくり見た。恥ずかしくて手で顔を隠すと、その手を掴まれる。
「恥ずかしがることはない。とても綺麗で可愛いよ、私のユリス」
そうしてレギオンは俺の唇に深い口づけをする。また下半身に熱が集まってくる感覚がして、性欲を制御できない自分に涙が出てくる。
「この方がユリスの可愛い顔がよく見えるね。次は前から挿れさせてもらうよ」
そう言いながら物足りなさそうにヒクヒク動く俺の後孔に、ピタリとレギオンの先端が当てられる。先ほど射精したばかりだというのに、レギオンのも、まだ熱が収まっていないようだ。胸がドキドキして苦しい。身体はとても重いのに、俺の身体はその熱を求めるように勝手に腰が動いた。
―――――――――
ああ、どうしてこんなことになってしまったんだ。
俺はどこで間違えたんだ…。事の発端は何だったのか、まわらない頭でいろいろ思い出そうとしていた。そうだ、あれは数カ月前、俺が交通事故で車に轢かれたことがきっかけで始まった。
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