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闇-96
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「ん…」
薄闇の中、ツキヨは目を覚ました。
なぜ寝台の上にドレスのままでいるのかと思うとアレックスと喧嘩?をして寝室に立て篭もったのだが昨日、今日との疲れで怒りの感情の持続力が睡魔に負けてしまったようだった。
外はすっかり暗くなり、数時間以上は寝ていたことに驚く。
ドレスは暗くてよく見えないがこれだけ寝てしまったらひどい皺になっていることは下働きをしていた身として簡単に想像ができた。そして、それを火熨斗で直すのも大変だということも。
まずは謝ろうともそもそと寝台から降りて、扉を開けると「ツーキーヨォォォォォ!!!!もう二度と出てこないかと…俺は反省した!凄い反省した!反省文も100枚書いた!!神様にも祈った!!」とアレックスが問答無用に大きな体で抱き締めてきたため、フロリナもレオもどこにいるのか見えなかった。
嬉しさのあまり、力加減が二の次となっているのかアレックスにぎゅむーっと抱き締められるが「あの…く…苦しい…」と死線を彷徨う。
気のせいか亡くなった母の姿が見えた。
パァァァンッ!!
アレックスとレオは聞き覚えのある音を耳にする…と鞭を持つフロリナの足元で見事なスライディング土下座をして、ツキヨは唖然としていた。
「…ただ鳴らしただけなので気になさらないでください…」
妖艶な微笑みで鞭をしまったが男二人はその場で小さくなっていた。
「ツキヨ様、お疲れは取れましたか」
「えぇ…でも、あの二人は一体…」
「あぁ、いろいろ反省をしたいお年頃らしいですよ」
「ソウデスカ」
何故か変な汗がツキヨの背中をつたった。
「あ、ドレスで寝てしまって皺がこんなにたくさん…ごめんなさい」
「いいえ。それだけツキヨ様にぴったりで着心地がよかった証拠ですわ、問題ございません。むしろ、これから屋敷へ戻りますので動きやすいものにお召し替えをいたしましょう」
既に用意をしていたのか衣装箱を持ち、ツキヨとフロリナは寝室へ再び籠った。
「なんだろう…こう…なんか…なんていうか…」
「おう、分かる。なんか、なんかなんだよな。なんか」
身を小さくしながら男二人は今の条件反射について語っていた。
動きやすいいつもの普段着に着替えると珍しく書類を抱えたアレックスが待ち構えていた。
「お洒落なドレスもいいが、やっぱりいつもの楽そうなのもすっきりして可愛いいな。昨日、今日とおめかしさんだったから新鮮な気がするぜ。でも、ツキヨが欲しいならお洒落なドレスをたくさん買ってやるぜ」
きれいに整えられたツキヨの黒髪を優しく撫でる。
「あれは特別ですし…たまのお洒落で私は充分です。収納ももう一杯で大変なことになってるんですから」
「まだ少ない方だ。エリにまた流行のドレスを作ってもらおう。ツキヨが可愛くみえるドレスは何着あっても足りないし、俺はもっと可愛い姿を見たい…」
黒髪にそっと口付ける。
ツキヨは赤い顔で俯くと頬にも口付けをされる「…疲れたろ?俺たちだけ影でさっさと帰っても問題ないぜ」と耳元で低く優し声で囁かれるとツキヨの腹部の奥がぐっと何かに反応をしたと同時に鼓動が速くなった。
「あ、えと…荷物は…」
「大きいもんは馬車に乗せて運んで、フロリナとレオには影移動があるだろ…大丈夫だ」
大きな鼓動を悟られないように話しかけるが、今度は耳朶に口付けられる。
「先に帰るぞ…」
ずぅるり…とそのままツキヨを抱き締めて屋敷へアレックスは移動をした。
***
アレックスの私室の応接室に着くと、いつもバタバタと慌ただしく、賑やかな屋敷が静寂に包まれているのが不思議な気持ちになる。
しかし、その気持ちを打ち消すようにアレックスの唇がツキヨの唇を捕える。
「ん…ふ…」
「甘い…な…」
大きな背を屈めてアレックスは上から圧し掛かるように唇、舌、咥内の支配権を得る。
いつもよりもっと静かな屋敷に水音が響く…支配者の舌の動きに応えようとすればするほど水音はどんどん卑猥な色を持ち始めそうなところで、アレックスは支配権を戻した。
「…もう少し味わいたいけどな…レオが渡してきた書類を明日までまとめないとレオとフロリナに千切りにされて殺されるんだ。そのためにあいつらより早く戻って片付けて、ツキヨとゆーっくり遊ぼうと思ってたんだ。
だから先に風呂に入って待っていてくれねぇか?悪りぃな…俺もさっさと片付けるからな…」
「は…はい。お仕事頑張ってください…ね」
ドギマギと答えるツキヨの額にリップ音を大きく鳴らしてから浴室へ連れて行く。
「俺は執務室にいるから…なんかあっても無くても呼べよ」
小さく頷いてからアレックスに「いい子だ」と子供のように頭を撫でられた。
「なんとかすぐに片付けてくるから、待ってくれよ」
アレックスは書類を片手に足取り軽くさっさと執務室へ向かった。
「とりあえずお風呂に…」
浴室の扉を開けると脱衣所には既に寝衣やタオル、ツキヨの化粧水などが揃えられていた。
「いつの間に…」
小さな疑問を胸にしまい全てを脱いで熱めのシャワーを浴びると疲れで凝り固まっていた筋肉が解れていくようだった。
屋敷が久し振りだと思うくらい長く、そして濃密な二日間だったような気がしつつ、髪や体を洗い湯船に浸かる。
「ふぅぅー…」
薬草浮かぶ湯船に入ると「ふあああああぁ…」とアレックスが声を出したくなる気持ちが分かるような気がした。
湯の浮遊感が体を優しく包み込み、適度な熱が筋肉を解し、薬草のすっきりとした香りが気持ちを落ち着かす。
アレックスの体型に合わせた浴槽はツキヨが手足を広げても充分すぎる大きさのため、より疲れが取れるように伸ばしたり捻ったり揉んだり…と動かすと体が軽くなったように気になる。
「お風呂ってやっぱりいいわぁ…うふふ」
リラックスをするツキヨは浮いている薬草を子供のように振ってみたり、ポイと湯に投げて遊んでいた。
「そういえば…」
いつもならば、留守のとき以外はほとんど一緒に入浴をするくらい風呂好き、ツキヨ好きで屋敷内で仕事をしていても意地と根性で適当に終わらせてでもアレックスはツキヨの入浴時間になると風呂に飛び込んでくるはずが、珍しく遅いことに気がついた。
疲れていたので今夜はツキヨでも長く入っているがそれでも姿を現さない。
「何かあったのかしら…」
シャワーの雫がポタリと落ちる。
心に不安が沁み渡り始める。
それを解消するのは行動のみ、とツキヨはザバッと浴槽から出て化粧水で顔を整えるのもそこそこに置いてあった寝衣に着替え、濡れた髪もざっと拭ってから執務室へ向かった。
執務室の重い両開きの扉の前に着く。念のため耳を当てて中を確認をする。
人であるツキヨの耳に届くほどの大きな音は聞こえなかったが、ここは帝国であり生まれ育ったところよりも魔族、魔物が多いところであるのは間違いはない。
アレックスにまさかということはないとは思うが…ツキヨは両開きの扉の右側をぐいっと開けた。
室内へ入ると薄暗い中、執務用の大きな机の上の照明が書きかけの書類を照らしていた。
静まった室内…書きかけの書類…心を支配する不安と恐怖にツキヨは手が震えていることに気がついた。
「ぐぐ…ぐおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!」
突然、地を切り裂くような音が鳴り響く!!!!!
ツキヨは一瞬、身を小さく屈めたが意を決して、ツキヨは音のする方へ向かう…!!
応接用に置いてある長椅子におっさんがゴロンと寝ていた。
「ぐぅふふぅ…ツキヨォ…いひひ…やめろよぉ…ぐぅぅ…」
寝言は聞かなかったことにしてアレックスの私室へ戻り、薄掛けを持ち熟睡をしているアレックスにかける。
ツキヨよりも動き、話し、気を使い、そして戦ったアレックスも疲労困憊だったのだろう。
起こすのも可哀想だし、運ぶこともできないため机の椅子にあった膝かけもアレックスにかけてからツキヨは額に口付けをした。
「アレックス様…お疲れ様でした。おやすみなさい」
扉を優しく閉めた。
薄闇の中、ツキヨは目を覚ました。
なぜ寝台の上にドレスのままでいるのかと思うとアレックスと喧嘩?をして寝室に立て篭もったのだが昨日、今日との疲れで怒りの感情の持続力が睡魔に負けてしまったようだった。
外はすっかり暗くなり、数時間以上は寝ていたことに驚く。
ドレスは暗くてよく見えないがこれだけ寝てしまったらひどい皺になっていることは下働きをしていた身として簡単に想像ができた。そして、それを火熨斗で直すのも大変だということも。
まずは謝ろうともそもそと寝台から降りて、扉を開けると「ツーキーヨォォォォォ!!!!もう二度と出てこないかと…俺は反省した!凄い反省した!反省文も100枚書いた!!神様にも祈った!!」とアレックスが問答無用に大きな体で抱き締めてきたため、フロリナもレオもどこにいるのか見えなかった。
嬉しさのあまり、力加減が二の次となっているのかアレックスにぎゅむーっと抱き締められるが「あの…く…苦しい…」と死線を彷徨う。
気のせいか亡くなった母の姿が見えた。
パァァァンッ!!
アレックスとレオは聞き覚えのある音を耳にする…と鞭を持つフロリナの足元で見事なスライディング土下座をして、ツキヨは唖然としていた。
「…ただ鳴らしただけなので気になさらないでください…」
妖艶な微笑みで鞭をしまったが男二人はその場で小さくなっていた。
「ツキヨ様、お疲れは取れましたか」
「えぇ…でも、あの二人は一体…」
「あぁ、いろいろ反省をしたいお年頃らしいですよ」
「ソウデスカ」
何故か変な汗がツキヨの背中をつたった。
「あ、ドレスで寝てしまって皺がこんなにたくさん…ごめんなさい」
「いいえ。それだけツキヨ様にぴったりで着心地がよかった証拠ですわ、問題ございません。むしろ、これから屋敷へ戻りますので動きやすいものにお召し替えをいたしましょう」
既に用意をしていたのか衣装箱を持ち、ツキヨとフロリナは寝室へ再び籠った。
「なんだろう…こう…なんか…なんていうか…」
「おう、分かる。なんか、なんかなんだよな。なんか」
身を小さくしながら男二人は今の条件反射について語っていた。
動きやすいいつもの普段着に着替えると珍しく書類を抱えたアレックスが待ち構えていた。
「お洒落なドレスもいいが、やっぱりいつもの楽そうなのもすっきりして可愛いいな。昨日、今日とおめかしさんだったから新鮮な気がするぜ。でも、ツキヨが欲しいならお洒落なドレスをたくさん買ってやるぜ」
きれいに整えられたツキヨの黒髪を優しく撫でる。
「あれは特別ですし…たまのお洒落で私は充分です。収納ももう一杯で大変なことになってるんですから」
「まだ少ない方だ。エリにまた流行のドレスを作ってもらおう。ツキヨが可愛くみえるドレスは何着あっても足りないし、俺はもっと可愛い姿を見たい…」
黒髪にそっと口付ける。
ツキヨは赤い顔で俯くと頬にも口付けをされる「…疲れたろ?俺たちだけ影でさっさと帰っても問題ないぜ」と耳元で低く優し声で囁かれるとツキヨの腹部の奥がぐっと何かに反応をしたと同時に鼓動が速くなった。
「あ、えと…荷物は…」
「大きいもんは馬車に乗せて運んで、フロリナとレオには影移動があるだろ…大丈夫だ」
大きな鼓動を悟られないように話しかけるが、今度は耳朶に口付けられる。
「先に帰るぞ…」
ずぅるり…とそのままツキヨを抱き締めて屋敷へアレックスは移動をした。
***
アレックスの私室の応接室に着くと、いつもバタバタと慌ただしく、賑やかな屋敷が静寂に包まれているのが不思議な気持ちになる。
しかし、その気持ちを打ち消すようにアレックスの唇がツキヨの唇を捕える。
「ん…ふ…」
「甘い…な…」
大きな背を屈めてアレックスは上から圧し掛かるように唇、舌、咥内の支配権を得る。
いつもよりもっと静かな屋敷に水音が響く…支配者の舌の動きに応えようとすればするほど水音はどんどん卑猥な色を持ち始めそうなところで、アレックスは支配権を戻した。
「…もう少し味わいたいけどな…レオが渡してきた書類を明日までまとめないとレオとフロリナに千切りにされて殺されるんだ。そのためにあいつらより早く戻って片付けて、ツキヨとゆーっくり遊ぼうと思ってたんだ。
だから先に風呂に入って待っていてくれねぇか?悪りぃな…俺もさっさと片付けるからな…」
「は…はい。お仕事頑張ってください…ね」
ドギマギと答えるツキヨの額にリップ音を大きく鳴らしてから浴室へ連れて行く。
「俺は執務室にいるから…なんかあっても無くても呼べよ」
小さく頷いてからアレックスに「いい子だ」と子供のように頭を撫でられた。
「なんとかすぐに片付けてくるから、待ってくれよ」
アレックスは書類を片手に足取り軽くさっさと執務室へ向かった。
「とりあえずお風呂に…」
浴室の扉を開けると脱衣所には既に寝衣やタオル、ツキヨの化粧水などが揃えられていた。
「いつの間に…」
小さな疑問を胸にしまい全てを脱いで熱めのシャワーを浴びると疲れで凝り固まっていた筋肉が解れていくようだった。
屋敷が久し振りだと思うくらい長く、そして濃密な二日間だったような気がしつつ、髪や体を洗い湯船に浸かる。
「ふぅぅー…」
薬草浮かぶ湯船に入ると「ふあああああぁ…」とアレックスが声を出したくなる気持ちが分かるような気がした。
湯の浮遊感が体を優しく包み込み、適度な熱が筋肉を解し、薬草のすっきりとした香りが気持ちを落ち着かす。
アレックスの体型に合わせた浴槽はツキヨが手足を広げても充分すぎる大きさのため、より疲れが取れるように伸ばしたり捻ったり揉んだり…と動かすと体が軽くなったように気になる。
「お風呂ってやっぱりいいわぁ…うふふ」
リラックスをするツキヨは浮いている薬草を子供のように振ってみたり、ポイと湯に投げて遊んでいた。
「そういえば…」
いつもならば、留守のとき以外はほとんど一緒に入浴をするくらい風呂好き、ツキヨ好きで屋敷内で仕事をしていても意地と根性で適当に終わらせてでもアレックスはツキヨの入浴時間になると風呂に飛び込んでくるはずが、珍しく遅いことに気がついた。
疲れていたので今夜はツキヨでも長く入っているがそれでも姿を現さない。
「何かあったのかしら…」
シャワーの雫がポタリと落ちる。
心に不安が沁み渡り始める。
それを解消するのは行動のみ、とツキヨはザバッと浴槽から出て化粧水で顔を整えるのもそこそこに置いてあった寝衣に着替え、濡れた髪もざっと拭ってから執務室へ向かった。
執務室の重い両開きの扉の前に着く。念のため耳を当てて中を確認をする。
人であるツキヨの耳に届くほどの大きな音は聞こえなかったが、ここは帝国であり生まれ育ったところよりも魔族、魔物が多いところであるのは間違いはない。
アレックスにまさかということはないとは思うが…ツキヨは両開きの扉の右側をぐいっと開けた。
室内へ入ると薄暗い中、執務用の大きな机の上の照明が書きかけの書類を照らしていた。
静まった室内…書きかけの書類…心を支配する不安と恐怖にツキヨは手が震えていることに気がついた。
「ぐぐ…ぐおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!」
突然、地を切り裂くような音が鳴り響く!!!!!
ツキヨは一瞬、身を小さく屈めたが意を決して、ツキヨは音のする方へ向かう…!!
応接用に置いてある長椅子におっさんがゴロンと寝ていた。
「ぐぅふふぅ…ツキヨォ…いひひ…やめろよぉ…ぐぅぅ…」
寝言は聞かなかったことにしてアレックスの私室へ戻り、薄掛けを持ち熟睡をしているアレックスにかける。
ツキヨよりも動き、話し、気を使い、そして戦ったアレックスも疲労困憊だったのだろう。
起こすのも可哀想だし、運ぶこともできないため机の椅子にあった膝かけもアレックスにかけてからツキヨは額に口付けをした。
「アレックス様…お疲れ様でした。おやすみなさい」
扉を優しく閉めた。
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