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第三章 育ちゆくワイハー島
お酒とアルコール
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{コロロン……}
「あれ? なんか入ってる」
自分のリュックを弄ると、防寒着とガラケーの奥に小さな小瓶を発見。取り出してみると……
「ウイスキーの小瓶だ! イィャッホ―――――――ゥッ!」
僕は一応17歳。どこぞの誰かが唱える17歳教とは一切関りが無いにしろ、そこは立派な未成年。本来飲酒などもっての外。だけど……やめられないんだなこれが!
{グビッ!}
久しぶりのウイスキー。この世界では衛生的に最悪などぶろくしかなく、こいつは僕にとっての超貴重品。しかも小瓶ときてるから量もたかが知れている。飲みつくしてしまえば二度とこちらでは飲めない代物ときている。……まてよ? 今のアオジョリーナ・ジョリ―村ならばもしかして作れるのと違う? 携帯の充電器を作るより容易いのでは?
「本当にお酒が好きね三河君は? ちょっと私にも……」
「ダメッ!」
「いいじゃんケチッ!」
「せっこ! いやマジせっこ! 僕は三河君を心底見損ないましたよ!」
モッチーに言われるとなんか腹が立つな? セコイのは強ち間違いではないけど、別にあげるのを渋ったワケではない。
「違うんだよエビちゃん! 思ったんだけどさ、今の技術力ならこれぐらいのウイスキーぐらいできるんと違うかな?」
「それだ三河君!」
「なるほど、その残りをこの村の科学者たちに研究させるんですね。それはいい考えかも」
「?」
一人意味不明な顔をする青ジョリ。試しにほんの少しだけ飲ませてみることに。
「うおぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉっ! 喉がっ! 喉が焼けるうぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅっ!」
首を押さえながらのた打ち回って皮膚がどんどん赤くなっていく青ジョリ。超面白い! これは絶対開発を成功させ、もっともっと青ジョリに飲ませて反応を見なければ!
「モッチー、コイツをベアアップのショーキューに渡して。あいつに飲食物の研究をさせたら右に出るものがいないはずだから」
因みにタパーツは機械系が得意で、ニーワーは農林水産物専門。意外にもカットウルフの専門は電子系で、リバーライダーに至ってはマテリアル全般。全員が全員ってワケでもなく、概ねその部族が得意としている系列はこんな感じ。だから中には機械いじりが得意なニーワーもいれば狩りが得意なカットウルフなんてのも存在する。
「えぇっ!? 充電器はどうするんですか?」
「それはそれでヤンキーに頼んでおいて。でも今はお酒を造るほうが先かなー?」
この後全員であーでもないこーでもないと色々な意見を出し合った。お酒のこと、調味料のこと、武器制作を留まらせること、携帯を使えるようにすることなど、本当に様々な論議が交わされた。ただ一つ、元の世界へと帰る方法を除いて……。
― 数日後の青ジョリ城会議室にて ―
「やりやがりましたよ三河君っ!」
「どうしたモッチー!? 元の世界へ戻る方法が見つかったのか?」
眉間にシワを寄せてムカつく表情を見せる……いや、愛想をつかすような表情を見せるモッチー。マジキモくて不愉快だな。
「はぁ? 何を言ってるんですか三河君? 酒ですよお酒! ベアアップの民がウイスキーどころかビールや焼酎まで作り上げましたよ! 今はまだ纏まった数が無理とはいえ、近いうちに必ず量産化へと成功するでしょう!」
「いやいやいや、寝言は寝て言えよモッチー? そんな早くウイスキーが蒸留できて堪るかっ!」
「それがマジなんですよ三河君! ニーワーのバイオ技術によって、向日葵の粉を与えると恐ろしい速さで分裂発酵を繰り返す微生物を発見したんです! それを利用してアルコールの熟成を一気に早める革新技術を発見、試しに作ってみたら成功してしまったんですよ!」
「マジかモッチー! にしてもまた向日葵?」
「しかもその時に発する熱を利用して水を蒸気に変え、蒸発カロリーを用いて回すタービンから発生させた電力での発電技術開発成功のオマケつきです! 序に充電器もシレっと開発終了してましたよ!」
僕は心底恐ろしさを感じた。いくら切っ掛けがあると言えども、まさかこれほど早く技術革新などあり得るのだろうか? 仮に僕がソレを教えられたところで、短期間にこれ程の開発など出来るわけがない。それなのにアオジョリーナ・ジョリ―村に住む彼等はやってのけたのだ! このままこの街は何処へ向かうというのだろうか。だけど……
「かんぱあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁいぃぃぃぃぃぃぃぃっ!」
「うえぇぇぇぇぇぇぇいぃっ!」×複数
この日、ウイスキーだけでなく発泡酒までもが試飲会に並び、僕を筆頭に全員で大飲み比べ大会へと発展。笑いあり、文句あり、涙ありといった種族を超えての大無礼講となった。本当に楽しいや!
「あのでさぁね、ちょっと言いたいんでさぁ。いいでっか三河さん?」
飲み会が始まって1時間もしたころ、突然青ジョリが僕にそう切り出した。
「ん? なーに?」
「アッシはね、これまで生きていてこんなに楽しいのは初めてでさぁ。いや、三河さんと会って以来、毎日が楽しいことの連続でさぁ。だけどね、モッチーさんと時々元の世界の話をしているアナタを見てると、この楽しい思いもそれまでかなーってふと考えちまうんでさぁ。それは多分他の種族たちも同じかと」
これまであまりいい人生を歩んでいなかった青ジョリにとって、今、この時が凄く幸せで楽しいのだろう。しかしそれは異世界人である僕達の手によって成し得られた仮初の夢。それは彼自身がよく分かっている。今は神のように崇められる僕達がこの世界から消えれば必ず混乱が訪れると気にかけているのかも。
「お前はバカか? 今このアオジョリーナ・ジョリ―村で一番偉いのは誰? 青ジョリじゃんか!」
「それは三河さんが……」
「ああそうだよ。僕達は別の世界から来たのだから何れ帰るって何度も言ったよね? だから元々この世界の住人が自分達で収めるのが筋だとも言ったよね?」
「へぇ……」
青ジョリはお酒に酔って不安を煽られた。ポロポロポロポロ流れる涙を見るに泣き上戸確定。ちょっと面倒かも。
「僕達はこの村でもうこれ以上なにも期待しないし無理強いもしない。それは愛想をつかしたとかではなく、もう教えられることが何もないから。正直今のアオジョリーナ・ジョリ―村の科学力は僕の知識を遥かに超えてるんだよ。寧ろこっちが教えてほしいくらいだ!」
「そ、そんな御謙遜を……」
「マジマジ大マジだっつーの。だから僕から言えるのは……あ、ちょっとみんな聞いて!」
ここから先は青ジョリだけではなく、この場にいる各種族長に対してもスピーチすることに。
「これから先は僕やモッチー抜きで街を運営して下さい。勿論、今日を境に姿を消すのではなく、これを最後に只の一般人として扱ってください。いや、青ジョリん家の居候的ポジションでお願いします」
「!」
一同が驚きの表情を見せる。いや、どれだけ僕とモッチーに対し、おんぶに抱っこなんだよ?
「つまりは指南役を引退するってこと。これからは街の色々な場所へと顔を出すから覚悟して! 特に酒場! 店を潰すほど飲んでやる!」
「三河君が言うと冗談になりませんよ? とはいえ、結構お酒に弱かったのでは?」
「チッチッチだよモッチー。好きと強いは別なのさ」
これで大っぴらに飲む理由が出来た! イヤッホウッ!
『……ほどほどにしてくださいよ旦那様ってば』
「任せとけヤキ! そんなワケで、みんな手に酒を持てっ!」
意味も分からず各々近くにあったグラスを手に。そして……
「かんぱあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁいぃぃぃぃぃぃぃぃっ!」
この日は時間を忘れるほどに全員で飲みまくった。最終的にショーキューん家の肝っ玉奥さんが怒鳴り込んでお開きとなるまで。なんか最近、こちらの世界で一生を終えるのもいいかと思えるようになった僕であった。
「あれ? なんか入ってる」
自分のリュックを弄ると、防寒着とガラケーの奥に小さな小瓶を発見。取り出してみると……
「ウイスキーの小瓶だ! イィャッホ―――――――ゥッ!」
僕は一応17歳。どこぞの誰かが唱える17歳教とは一切関りが無いにしろ、そこは立派な未成年。本来飲酒などもっての外。だけど……やめられないんだなこれが!
{グビッ!}
久しぶりのウイスキー。この世界では衛生的に最悪などぶろくしかなく、こいつは僕にとっての超貴重品。しかも小瓶ときてるから量もたかが知れている。飲みつくしてしまえば二度とこちらでは飲めない代物ときている。……まてよ? 今のアオジョリーナ・ジョリ―村ならばもしかして作れるのと違う? 携帯の充電器を作るより容易いのでは?
「本当にお酒が好きね三河君は? ちょっと私にも……」
「ダメッ!」
「いいじゃんケチッ!」
「せっこ! いやマジせっこ! 僕は三河君を心底見損ないましたよ!」
モッチーに言われるとなんか腹が立つな? セコイのは強ち間違いではないけど、別にあげるのを渋ったワケではない。
「違うんだよエビちゃん! 思ったんだけどさ、今の技術力ならこれぐらいのウイスキーぐらいできるんと違うかな?」
「それだ三河君!」
「なるほど、その残りをこの村の科学者たちに研究させるんですね。それはいい考えかも」
「?」
一人意味不明な顔をする青ジョリ。試しにほんの少しだけ飲ませてみることに。
「うおぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉっ! 喉がっ! 喉が焼けるうぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅっ!」
首を押さえながらのた打ち回って皮膚がどんどん赤くなっていく青ジョリ。超面白い! これは絶対開発を成功させ、もっともっと青ジョリに飲ませて反応を見なければ!
「モッチー、コイツをベアアップのショーキューに渡して。あいつに飲食物の研究をさせたら右に出るものがいないはずだから」
因みにタパーツは機械系が得意で、ニーワーは農林水産物専門。意外にもカットウルフの専門は電子系で、リバーライダーに至ってはマテリアル全般。全員が全員ってワケでもなく、概ねその部族が得意としている系列はこんな感じ。だから中には機械いじりが得意なニーワーもいれば狩りが得意なカットウルフなんてのも存在する。
「えぇっ!? 充電器はどうするんですか?」
「それはそれでヤンキーに頼んでおいて。でも今はお酒を造るほうが先かなー?」
この後全員であーでもないこーでもないと色々な意見を出し合った。お酒のこと、調味料のこと、武器制作を留まらせること、携帯を使えるようにすることなど、本当に様々な論議が交わされた。ただ一つ、元の世界へと帰る方法を除いて……。
― 数日後の青ジョリ城会議室にて ―
「やりやがりましたよ三河君っ!」
「どうしたモッチー!? 元の世界へ戻る方法が見つかったのか?」
眉間にシワを寄せてムカつく表情を見せる……いや、愛想をつかすような表情を見せるモッチー。マジキモくて不愉快だな。
「はぁ? 何を言ってるんですか三河君? 酒ですよお酒! ベアアップの民がウイスキーどころかビールや焼酎まで作り上げましたよ! 今はまだ纏まった数が無理とはいえ、近いうちに必ず量産化へと成功するでしょう!」
「いやいやいや、寝言は寝て言えよモッチー? そんな早くウイスキーが蒸留できて堪るかっ!」
「それがマジなんですよ三河君! ニーワーのバイオ技術によって、向日葵の粉を与えると恐ろしい速さで分裂発酵を繰り返す微生物を発見したんです! それを利用してアルコールの熟成を一気に早める革新技術を発見、試しに作ってみたら成功してしまったんですよ!」
「マジかモッチー! にしてもまた向日葵?」
「しかもその時に発する熱を利用して水を蒸気に変え、蒸発カロリーを用いて回すタービンから発生させた電力での発電技術開発成功のオマケつきです! 序に充電器もシレっと開発終了してましたよ!」
僕は心底恐ろしさを感じた。いくら切っ掛けがあると言えども、まさかこれほど早く技術革新などあり得るのだろうか? 仮に僕がソレを教えられたところで、短期間にこれ程の開発など出来るわけがない。それなのにアオジョリーナ・ジョリ―村に住む彼等はやってのけたのだ! このままこの街は何処へ向かうというのだろうか。だけど……
「かんぱあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁいぃぃぃぃぃぃぃぃっ!」
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この日、ウイスキーだけでなく発泡酒までもが試飲会に並び、僕を筆頭に全員で大飲み比べ大会へと発展。笑いあり、文句あり、涙ありといった種族を超えての大無礼講となった。本当に楽しいや!
「あのでさぁね、ちょっと言いたいんでさぁ。いいでっか三河さん?」
飲み会が始まって1時間もしたころ、突然青ジョリが僕にそう切り出した。
「ん? なーに?」
「アッシはね、これまで生きていてこんなに楽しいのは初めてでさぁ。いや、三河さんと会って以来、毎日が楽しいことの連続でさぁ。だけどね、モッチーさんと時々元の世界の話をしているアナタを見てると、この楽しい思いもそれまでかなーってふと考えちまうんでさぁ。それは多分他の種族たちも同じかと」
これまであまりいい人生を歩んでいなかった青ジョリにとって、今、この時が凄く幸せで楽しいのだろう。しかしそれは異世界人である僕達の手によって成し得られた仮初の夢。それは彼自身がよく分かっている。今は神のように崇められる僕達がこの世界から消えれば必ず混乱が訪れると気にかけているのかも。
「お前はバカか? 今このアオジョリーナ・ジョリ―村で一番偉いのは誰? 青ジョリじゃんか!」
「それは三河さんが……」
「ああそうだよ。僕達は別の世界から来たのだから何れ帰るって何度も言ったよね? だから元々この世界の住人が自分達で収めるのが筋だとも言ったよね?」
「へぇ……」
青ジョリはお酒に酔って不安を煽られた。ポロポロポロポロ流れる涙を見るに泣き上戸確定。ちょっと面倒かも。
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「そ、そんな御謙遜を……」
「マジマジ大マジだっつーの。だから僕から言えるのは……あ、ちょっとみんな聞いて!」
ここから先は青ジョリだけではなく、この場にいる各種族長に対してもスピーチすることに。
「これから先は僕やモッチー抜きで街を運営して下さい。勿論、今日を境に姿を消すのではなく、これを最後に只の一般人として扱ってください。いや、青ジョリん家の居候的ポジションでお願いします」
「!」
一同が驚きの表情を見せる。いや、どれだけ僕とモッチーに対し、おんぶに抱っこなんだよ?
「つまりは指南役を引退するってこと。これからは街の色々な場所へと顔を出すから覚悟して! 特に酒場! 店を潰すほど飲んでやる!」
「三河君が言うと冗談になりませんよ? とはいえ、結構お酒に弱かったのでは?」
「チッチッチだよモッチー。好きと強いは別なのさ」
これで大っぴらに飲む理由が出来た! イヤッホウッ!
『……ほどほどにしてくださいよ旦那様ってば』
「任せとけヤキ! そんなワケで、みんな手に酒を持てっ!」
意味も分からず各々近くにあったグラスを手に。そして……
「かんぱあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁいぃぃぃぃぃぃぃぃっ!」
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