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カズキはエイトが連れて帰ってきた獣を見つめる。
(狼…にしちゃでかいが…もしかして…)
嫌な予感に
「エイト、こいつは俺が預かっておこうか?」
片時も離れずに獣の世話をしようとするエイトに聞くと
「ううん、僕この子と一緒にいたい…居てあげたい…駄目?」
寂しそうにカズキに確認する…
(これは嫌だけど俺が言えばちゃんと言うことを聞く子だ…だがこんな顔をされたら…)
「わかったよ…じゃあちゃんと面倒見るんだぞ」
「うん!カズキありがとう!大好き!」
「おお、俺も大好きだ…」
カズキは可愛いエイトの頭をよしよしと撫でた。
エイトが獣と一緒に寝ると言うのでベッドに運んでやる…布を引いて獣を乗せるとエイトはすぐ横に寝転がる…
「明日には元気になるかな?」
「そうだな、怪我は治してあるからそのうちに目覚めるかもな…でもなエイト、こいつは野生の動物だ一緒には暮らせないかも知れないんだぞ」
「うん、わかってる…この子に帰る家があるんならいいんだ…でももし…無いなら…」
エイトはギュッと手をにぎりしめる…カズキはその様子に
(自分と重ねているのか…)
「そうか…ほら、エイトも今日は疲れただろ?早く休むんだ…」
カズキはエイトに布団を掛けてやるとトントンと体をリズムよく優しく叩く…するとエイトの目がトロンとしてきた…
「カズキ…」
「なんだ?」
眠そうな声でエイトがカズキに話しかける…
「ぼく…カズキと…ナナミの子で…しあわ…せ…」
言い終わらないうにエイトは眠ってしまった…
「嬉しい事言ってくれるわね」
ナナミがカズキの後ろからそっと笑いかける。
「ああ…」
「この獣を拾って色々と思う事があったのかも知れないな…自分と重ねているようだった」
「そうなの…」
ナナミはエイトの髪をそっと撫でるとおでこにキスをする…
「おやすみ…いい夢を私のエイト…」
「おやすみエイト…」
カズキが布団から手を離す。
「今日はここで寝るから」
ナナミに言うと、ナナミは笑って頷いた。
「気をつけてね、おやすみ」
カズキにもキスをしてナナミは部屋を出ていった。
カズキはエイトの部屋の灯りを落とすと部屋の端に椅子を置く、そこに座るとじっと獣を見つめ続けた…
しばらくすると獣の起きる気配がする…
獣は自分が置かれている現状を把握出来ていないようでキョロキョロと辺りを見回すと…すぐ隣に寝ているエイトに気がついた。
するとエイトに脚を向け動こうとする…
逃げる?それともエイトを…
カズキは獣に殺気を送るとエイトを起こさないように話しかけた…
(狼…にしちゃでかいが…もしかして…)
嫌な予感に
「エイト、こいつは俺が預かっておこうか?」
片時も離れずに獣の世話をしようとするエイトに聞くと
「ううん、僕この子と一緒にいたい…居てあげたい…駄目?」
寂しそうにカズキに確認する…
(これは嫌だけど俺が言えばちゃんと言うことを聞く子だ…だがこんな顔をされたら…)
「わかったよ…じゃあちゃんと面倒見るんだぞ」
「うん!カズキありがとう!大好き!」
「おお、俺も大好きだ…」
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エイトが獣と一緒に寝ると言うのでベッドに運んでやる…布を引いて獣を乗せるとエイトはすぐ横に寝転がる…
「明日には元気になるかな?」
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「カズキ…」
「なんだ?」
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言い終わらないうにエイトは眠ってしまった…
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「ああ…」
「この獣を拾って色々と思う事があったのかも知れないな…自分と重ねているようだった」
「そうなの…」
ナナミはエイトの髪をそっと撫でるとおでこにキスをする…
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「おやすみエイト…」
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「気をつけてね、おやすみ」
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しばらくすると獣の起きる気配がする…
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するとエイトに脚を向け動こうとする…
逃げる?それともエイトを…
カズキは獣に殺気を送るとエイトを起こさないように話しかけた…
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