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妹達の婚約の準備が着々と進んでいった…そして妹のわがままにジョージ王子はなんでも応えてあげていたらしい。
そんな妹の幸せの絶頂のある時…王都の税金が突如倍となった、これには国中が反発したが異議を唱えた者は次々に拘束されてしまった。
「お父様…一体王政はどうなっているのですか?何故うちだけが税を払っていないのです!」
周りの貴族達も税をあげられるなかうちの家だけがそれを免れていた。
「ロレッタ!滅多な事を言うんじゃない!」
お父様に睨まれ叱られた。
「うちはレミリアが婚約者だから免除してもらっているんだ…本当にあの子が王子の婚約者でよかった…」
「それですが…今財政が厳しいのはレミリアの金遣いの悪さのせいではないのですか?王子はレミリアの言うことをなんでもきいているようですが…そのせいで民達が苦しんでいるのでは?」
「知らん!私は何も知らん!女が偉そうに金の事をとやかく言うな!」
パンッ!
私はお父様に平手打ちをされて床に倒れ込んだ…頬を押さえている私を見下ろして、父はしまったと顔を見つめるが…
「あっ…も、もういい!部屋に行っていろ!反省するまで出てくるんじゃない!」
お父様は目を合わせる事無く後ろを向くともう話す気はないと無言になってしまった。
私はジンジンとする頬を押さえて、どうする事も出来ない自分の無力さに落ち込みながら部屋へと戻った。
税が増えてから数ヶ月間私は居ないものとして家で扱われていた…
そんな時…
「ロレッタお嬢様、旦那様がお呼びです」
メイドについて行くと久しぶのお父様の自室へと通された。
「失礼致します」
私は部屋に入るとそこにはお父様と身なりのいい男性と二人の兵士が立っていた。
その男性に見覚えがあり…誰だろうと考えていると…
「お久しぶりです。ロレッタ様」
男性が私を見て笑顔で頭を下げた、その貼り付けたような笑顔に思い出した。
「お久しぶりです、ゲイル様。ジョージ王子の側近が何故うちに…妹にようでございますか?」
それはジョージ王子の側近のゲイルだった、王子とは婚約者として数回しか会ったことが無かったがその時にいつもそばにいた事を思い出した。
「いえ、今日はロレッタ様に用があって参りました」
「私に?」
ゲイルがニコッと笑う…その不気味な笑顔に思わずお父様に助けを求めるように見るとサッと顔を逸らされた。
ああ、もうここに私の味方などとうの昔に居ないのだ…
私は諦めてゲイルの前に座った。
「なんの御用でしょう」
覚悟を決めて切り出すと
「実は現在、我が国は大変な借金を抱えていまして…」
「そうでしょうね…あんなに散々贅沢をしているのですから…」
私は今更何をと呆れるが、ゲイルは気にした様子もなく笑っている。
「これは手厳しい…まぁその通りなのですが、それでその借金がこれ以上増えると更に税を増やさないといけなくなりまして…」
「まさか!ついこの間倍にしたばかりですよ!そんなことをすれば民達はどうなるのですか!?」
私は思わず声を荒らげる。
「そうなのです…今それをすればきっと暴動が起きてしまいます…我が国としてはそれは避けたいところ…そんな時にアルゴラ国から援助していただけることになりまして…」
それをきいて私はほっとしたがアルゴラ国と聞き、あまり耳にした事無い国に首を傾げると…
「アルゴラ国は我が国も一、二度交流をした程度でどのような国かわかりませんがお金を貸してくださる貴重な国…今は選り好みしてる場合ではありませんから…」
「まぁ…それはよかったです。ではどうにかなるのですね」
「そうなのですが…そのアルゴラ国もタダでは貸せないと…」
そりゃそうだろう。
私は頷くと、ゲイルが先を話し出した。
「向こうの要求はジョージ王子の婚約者を借金の代わりに差し出せと…」
「え!レミリアを!?」
私が驚きゲイルとお父様を交互に見ると、ゲイルは笑いお父様はまた顔を逸らした。
あの顔は私に悪いと思っている時の顔だった…
まさか…
私はその先を聞くのが恐ろしくなってきた…
そんな妹の幸せの絶頂のある時…王都の税金が突如倍となった、これには国中が反発したが異議を唱えた者は次々に拘束されてしまった。
「お父様…一体王政はどうなっているのですか?何故うちだけが税を払っていないのです!」
周りの貴族達も税をあげられるなかうちの家だけがそれを免れていた。
「ロレッタ!滅多な事を言うんじゃない!」
お父様に睨まれ叱られた。
「うちはレミリアが婚約者だから免除してもらっているんだ…本当にあの子が王子の婚約者でよかった…」
「それですが…今財政が厳しいのはレミリアの金遣いの悪さのせいではないのですか?王子はレミリアの言うことをなんでもきいているようですが…そのせいで民達が苦しんでいるのでは?」
「知らん!私は何も知らん!女が偉そうに金の事をとやかく言うな!」
パンッ!
私はお父様に平手打ちをされて床に倒れ込んだ…頬を押さえている私を見下ろして、父はしまったと顔を見つめるが…
「あっ…も、もういい!部屋に行っていろ!反省するまで出てくるんじゃない!」
お父様は目を合わせる事無く後ろを向くともう話す気はないと無言になってしまった。
私はジンジンとする頬を押さえて、どうする事も出来ない自分の無力さに落ち込みながら部屋へと戻った。
税が増えてから数ヶ月間私は居ないものとして家で扱われていた…
そんな時…
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「失礼致します」
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その男性に見覚えがあり…誰だろうと考えていると…
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男性が私を見て笑顔で頭を下げた、その貼り付けたような笑顔に思い出した。
「お久しぶりです、ゲイル様。ジョージ王子の側近が何故うちに…妹にようでございますか?」
それはジョージ王子の側近のゲイルだった、王子とは婚約者として数回しか会ったことが無かったがその時にいつもそばにいた事を思い出した。
「いえ、今日はロレッタ様に用があって参りました」
「私に?」
ゲイルがニコッと笑う…その不気味な笑顔に思わずお父様に助けを求めるように見るとサッと顔を逸らされた。
ああ、もうここに私の味方などとうの昔に居ないのだ…
私は諦めてゲイルの前に座った。
「なんの御用でしょう」
覚悟を決めて切り出すと
「実は現在、我が国は大変な借金を抱えていまして…」
「そうでしょうね…あんなに散々贅沢をしているのですから…」
私は今更何をと呆れるが、ゲイルは気にした様子もなく笑っている。
「これは手厳しい…まぁその通りなのですが、それでその借金がこれ以上増えると更に税を増やさないといけなくなりまして…」
「まさか!ついこの間倍にしたばかりですよ!そんなことをすれば民達はどうなるのですか!?」
私は思わず声を荒らげる。
「そうなのです…今それをすればきっと暴動が起きてしまいます…我が国としてはそれは避けたいところ…そんな時にアルゴラ国から援助していただけることになりまして…」
それをきいて私はほっとしたがアルゴラ国と聞き、あまり耳にした事無い国に首を傾げると…
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「まぁ…それはよかったです。ではどうにかなるのですね」
「そうなのですが…そのアルゴラ国もタダでは貸せないと…」
そりゃそうだろう。
私は頷くと、ゲイルが先を話し出した。
「向こうの要求はジョージ王子の婚約者を借金の代わりに差し出せと…」
「え!レミリアを!?」
私が驚きゲイルとお父様を交互に見ると、ゲイルは笑いお父様はまた顔を逸らした。
あの顔は私に悪いと思っている時の顔だった…
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