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「隣で寝るだけだ、ロレッタも疲れただろう今夜はゆっくり休むんだ」
そう言われるが目が冴えて眠れる気がしない。
何度も寝ようと目を閉じてモゾモゾと位置を変えていると…
「寝れないのか?」
背を向けた事でやっと少し落ち着いてきたのに王子の囁くような声が耳のそばでした。
「は、はい!」
声が裏返って返事を返す。
「ならば…俺に奉仕しろ…」
王子の眠そうな色っぽい声と内容に驚く!?
「ほ、奉仕…とは…」
少し嫌な予感に身構えて、体を固くした。
「頭を…」
「頭?」
王子は眠そうな顔で頭を擦り出してきた…そのサラサラとした茶色の髪に夢で逢ったジョンを思い出した。
思わずその髪に手を伸ばすと…
「撫でろ…」
「えっ?」
「頭を…撫でて…くれ…」
「で、では失礼して…」
私は王子の頭にそっと触れてその髪を撫でた。
その指通りと毛ざわりに驚く。
ああ、本当にジョンにそっくり!
でも犬に似てるなんて絶対に言えないわ…
私は一人気が付かれないように口角をあげると王子の髪を撫で続ける。
すると王子から寝息が聞こえてきた…
「王子?」
小さな囁く声で声をかけるが何も反応が返ってこない。
どうやら本当に寝てしまったようだった。
少し残念だがと頭を撫でるのを止めて手を離すと…
「ん…」
まるでもっと撫でろと言わんばかりに王子がさらに自分に擦り寄ってきた。
クスッ…
その姿は本当にジョンのようだった。
甘える様子で撫でろと近づいくる…
私は自分が眠くなるまで王子の頭を優しく撫で続けた…
フレッドは久しぶりに気持ちいの良い目覚めを体験した。
何故かスッキリとして自分が何にも縛られない自由な犬になった様な夢を見た。
「ん…」
一人伸びをすると…隣に何か温かく柔らかいものがある事に気が付いた。
そしてそれを見て思わず笑みがこぼれる。
ああそうか昨日はロレッタと寝たのだったな…女と寝たのに何もせず熟睡などとは久しぶりだ。
フレッドは気持ちよさそうに寝るロレッタの寝顔を眺めていると…
トントン!トントン!…ドンッ!
「おはようございます!」
「王子!ロレッタ様が居ませんがもしやこちらに部屋に!?」
隣の部屋からメイド長のエミリーが慌てた様子で顔を出した。
「静かに…」
俺は口に手を当てると…ロレッタが居ることを指で知らせる。
「まぁ…」
エミリーはロレッタの気持ちよさそうに寝る姿に安堵するも、キッ!とこちらを睨みつけた…
怖っ…
エミリーは自分を赤子の頃から世話をしてきた母親の様な存在だった。
そんなエミリーの視線に怯むと…
「フレッド様!ロレッタ様に何かしたのですか!?何故こちらで寝ているのです!」
ロレッタを起こさないように声を抑えながらも迫力ある顔で睨まれる。
「こ、これはロレッタの方が悪いぞ!可愛い顔で無防備にこんなところで寝ていたのだからな!これは襲われても文句は言えまい」
「私は、シド様に言伝を残しておきましたが…」
「シドは今、野暮用で席を外している…」
「また、何か変な事をさせているのですか?」
「いや…ロレッタの事だ。どうも聞いていた話と違うのでな、調べさせている」
「まぁ!それはよろしいかと…私もそう感じておりました。昨日は一人食事の時も王子の事を待っておいででしたよ。私は今まで王子が連れてきた女性の中でロレッタ様が一番好ましく思います。だって前の女性は部屋の装飾は盗むは王子の机を勝手に漁ろうとするは…しまいには私の事をババアと…」
「ま、まぁまぁ…あっ!そうだちょっと用事が…」
エミリーの愚痴が止まらなくなりそうなのでフレッドは急いでその場を立ち去る事にした。
そう言われるが目が冴えて眠れる気がしない。
何度も寝ようと目を閉じてモゾモゾと位置を変えていると…
「寝れないのか?」
背を向けた事でやっと少し落ち着いてきたのに王子の囁くような声が耳のそばでした。
「は、はい!」
声が裏返って返事を返す。
「ならば…俺に奉仕しろ…」
王子の眠そうな色っぽい声と内容に驚く!?
「ほ、奉仕…とは…」
少し嫌な予感に身構えて、体を固くした。
「頭を…」
「頭?」
王子は眠そうな顔で頭を擦り出してきた…そのサラサラとした茶色の髪に夢で逢ったジョンを思い出した。
思わずその髪に手を伸ばすと…
「撫でろ…」
「えっ?」
「頭を…撫でて…くれ…」
「で、では失礼して…」
私は王子の頭にそっと触れてその髪を撫でた。
その指通りと毛ざわりに驚く。
ああ、本当にジョンにそっくり!
でも犬に似てるなんて絶対に言えないわ…
私は一人気が付かれないように口角をあげると王子の髪を撫で続ける。
すると王子から寝息が聞こえてきた…
「王子?」
小さな囁く声で声をかけるが何も反応が返ってこない。
どうやら本当に寝てしまったようだった。
少し残念だがと頭を撫でるのを止めて手を離すと…
「ん…」
まるでもっと撫でろと言わんばかりに王子がさらに自分に擦り寄ってきた。
クスッ…
その姿は本当にジョンのようだった。
甘える様子で撫でろと近づいくる…
私は自分が眠くなるまで王子の頭を優しく撫で続けた…
フレッドは久しぶりに気持ちいの良い目覚めを体験した。
何故かスッキリとして自分が何にも縛られない自由な犬になった様な夢を見た。
「ん…」
一人伸びをすると…隣に何か温かく柔らかいものがある事に気が付いた。
そしてそれを見て思わず笑みがこぼれる。
ああそうか昨日はロレッタと寝たのだったな…女と寝たのに何もせず熟睡などとは久しぶりだ。
フレッドは気持ちよさそうに寝るロレッタの寝顔を眺めていると…
トントン!トントン!…ドンッ!
「おはようございます!」
「王子!ロレッタ様が居ませんがもしやこちらに部屋に!?」
隣の部屋からメイド長のエミリーが慌てた様子で顔を出した。
「静かに…」
俺は口に手を当てると…ロレッタが居ることを指で知らせる。
「まぁ…」
エミリーはロレッタの気持ちよさそうに寝る姿に安堵するも、キッ!とこちらを睨みつけた…
怖っ…
エミリーは自分を赤子の頃から世話をしてきた母親の様な存在だった。
そんなエミリーの視線に怯むと…
「フレッド様!ロレッタ様に何かしたのですか!?何故こちらで寝ているのです!」
ロレッタを起こさないように声を抑えながらも迫力ある顔で睨まれる。
「こ、これはロレッタの方が悪いぞ!可愛い顔で無防備にこんなところで寝ていたのだからな!これは襲われても文句は言えまい」
「私は、シド様に言伝を残しておきましたが…」
「シドは今、野暮用で席を外している…」
「また、何か変な事をさせているのですか?」
「いや…ロレッタの事だ。どうも聞いていた話と違うのでな、調べさせている」
「まぁ!それはよろしいかと…私もそう感じておりました。昨日は一人食事の時も王子の事を待っておいででしたよ。私は今まで王子が連れてきた女性の中でロレッタ様が一番好ましく思います。だって前の女性は部屋の装飾は盗むは王子の机を勝手に漁ろうとするは…しまいには私の事をババアと…」
「ま、まぁまぁ…あっ!そうだちょっと用事が…」
エミリーの愚痴が止まらなくなりそうなのでフレッドは急いでその場を立ち去る事にした。
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