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「全く!何をなさっているのですか!」
シドは先を歩くフレッド王子にドンドンと足を踏み鳴らしながら歩き不機嫌に声をかけた。
「それよりもルフレシアの罪はどうなる?」
「え?あーロレッタ様の回復を待って話を聞いてからになるでしょうね…ルフレシア様の話が全て本当なら…罪としては隠し部屋の無断使用だけになってしまいます…しかもそれは王子が教えたとなれば…」
「わかってる…もう二度としない」
「他の関係を持った方にもよく言っておいて下さいませ!」
「ああ…」
フレッドは深く頷いた。
「すぐにでも話をつけてくる…そのせいでロレッタを傷つけることになったのだから」
「ま、まぁわかってるならいいんですが…では私はペストンの方を私は調べますので」
「急げよ、私が令嬢達と話をつける前に終わらせろ」
「ええ~!」
「行け!」
くっ!この我がまま王子!!
シドはキー!と後ろ姿を睨みながら王子と別れた。
※
モゾモゾ…
ロレッタは重くダルい体をそっと動かした。
「ロレッタ様…」
すると心配そうなエミリーさんの声が聞こえてきた。
重い瞼を開くと案の定今にも泣きそうなエミリーさんの顔がこちらを覗いていた。
「エミリーさん…泣かないで…下さい」
ロレッタはエミリーさんの頬に手を伸ばすとエミリーさんの温かい手が触れ両手で包み込んでくれる。
「泣いておりません!泣きたいのはロレッタ様の方だと言うのに…」
「私…が泣く?」
ロレッタはボーッとする頭で考える…何があったんだっけ…と…
そして眠る前のことを思い出すと…
「あーー!」
フレッド王子とのことを思い出して恥ずかしさのあまりに大声を出した!
「きゃあー!」
ロレッタの声にエミリーさんが驚くと…
「大丈夫ですか!?」
兵士達が大声に部屋に飛び込んでくる!
「キャア!」
兵士の登場にロレッタは驚き悲鳴をあげた!
「な、何が!?」
兵士はロレッタが何に怯えているのかわからずに右往左往する。
「あなた達大丈夫ですから部屋を出て行って下さい!!」
エミリーさんに注意されて兵士達は心配しながらも部屋を出て行こうとする。
「本当大丈夫ですか?」
一応確認とロレッタに声をかけると
「はい…驚き声を出してしまいました…驚かせてしまい申し分けありません」
「いえ、何事もないのならよかったです」
兵士達がロレッタの言葉にようやく安心して部屋を出ようと扉に手をかける。
「あの…」
するとロレッタに呼び止められた。
「はい?」
「いつも…守って下さりありがとうございます。こうして声を聞いて来て下さるとわかり心強いです」
微笑むとペコッと頭を下げた。
「も、もったいないお言葉です!我らは守るのが仕事ですから…それを出来ずにロレッタ様を傷つけたこと…本当に不甲斐ないです」
「あれは…私も配慮にかけました…祖国では護衛などほとんど付いていなかったので…」
ロレッタの寂しそうな微笑みに皆言葉が出てこなかった。
「ハイハイ、ロレッタ様はまだお体の調子が戻ってないのですから話はそのくらいに…」
エミリーさんが優しくまたベッドに横に寝かしつけてくれる。
「私達も失礼致します。この部屋には誰も通しませんので安心しておやすみ下さい」
「はい…」
ロレッタは守られる安心感に感謝して瞼をとじた。
シドは先を歩くフレッド王子にドンドンと足を踏み鳴らしながら歩き不機嫌に声をかけた。
「それよりもルフレシアの罪はどうなる?」
「え?あーロレッタ様の回復を待って話を聞いてからになるでしょうね…ルフレシア様の話が全て本当なら…罪としては隠し部屋の無断使用だけになってしまいます…しかもそれは王子が教えたとなれば…」
「わかってる…もう二度としない」
「他の関係を持った方にもよく言っておいて下さいませ!」
「ああ…」
フレッドは深く頷いた。
「すぐにでも話をつけてくる…そのせいでロレッタを傷つけることになったのだから」
「ま、まぁわかってるならいいんですが…では私はペストンの方を私は調べますので」
「急げよ、私が令嬢達と話をつける前に終わらせろ」
「ええ~!」
「行け!」
くっ!この我がまま王子!!
シドはキー!と後ろ姿を睨みながら王子と別れた。
※
モゾモゾ…
ロレッタは重くダルい体をそっと動かした。
「ロレッタ様…」
すると心配そうなエミリーさんの声が聞こえてきた。
重い瞼を開くと案の定今にも泣きそうなエミリーさんの顔がこちらを覗いていた。
「エミリーさん…泣かないで…下さい」
ロレッタはエミリーさんの頬に手を伸ばすとエミリーさんの温かい手が触れ両手で包み込んでくれる。
「泣いておりません!泣きたいのはロレッタ様の方だと言うのに…」
「私…が泣く?」
ロレッタはボーッとする頭で考える…何があったんだっけ…と…
そして眠る前のことを思い出すと…
「あーー!」
フレッド王子とのことを思い出して恥ずかしさのあまりに大声を出した!
「きゃあー!」
ロレッタの声にエミリーさんが驚くと…
「大丈夫ですか!?」
兵士達が大声に部屋に飛び込んでくる!
「キャア!」
兵士の登場にロレッタは驚き悲鳴をあげた!
「な、何が!?」
兵士はロレッタが何に怯えているのかわからずに右往左往する。
「あなた達大丈夫ですから部屋を出て行って下さい!!」
エミリーさんに注意されて兵士達は心配しながらも部屋を出て行こうとする。
「本当大丈夫ですか?」
一応確認とロレッタに声をかけると
「はい…驚き声を出してしまいました…驚かせてしまい申し分けありません」
「いえ、何事もないのならよかったです」
兵士達がロレッタの言葉にようやく安心して部屋を出ようと扉に手をかける。
「あの…」
するとロレッタに呼び止められた。
「はい?」
「いつも…守って下さりありがとうございます。こうして声を聞いて来て下さるとわかり心強いです」
微笑むとペコッと頭を下げた。
「も、もったいないお言葉です!我らは守るのが仕事ですから…それを出来ずにロレッタ様を傷つけたこと…本当に不甲斐ないです」
「あれは…私も配慮にかけました…祖国では護衛などほとんど付いていなかったので…」
ロレッタの寂しそうな微笑みに皆言葉が出てこなかった。
「ハイハイ、ロレッタ様はまだお体の調子が戻ってないのですから話はそのくらいに…」
エミリーさんが優しくまたベッドに横に寝かしつけてくれる。
「私達も失礼致します。この部屋には誰も通しませんので安心しておやすみ下さい」
「はい…」
ロレッタは守られる安心感に感謝して瞼をとじた。
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