36 / 125
36
しおりを挟む
「よし!じゃお前…えっと…」
「リリアナです」
「リリアナ先ずは厨房の掃除だ、道具はここにあるからな」
猿顔の魔族が用具入れから箒と雑巾バケツを出すとリリアナに渡す。
「えっと…お名前を聞いてもいいですか?」
リリアナが猿顔を見ていると…
「オレはシシオだ、そっちの犬顔がガルム、鳥がルーダだ」
「はい!じゃシシオ先輩先ずは床の掃除からでいいですか?」
「せ、先輩…?」
「え、ええ…違いますか?働く時に上にあたる方は先輩だと聞いた事がありましたけど…」
「いや!いいぞそれで!」
シシオは満更でもない顔をするともう一本箒を取り出し、ご機嫌に床をはき始めた…。
リリアナもシシオとは違う方から箒でゴミを集めるとバケツに水を入れ雑巾を絞ると床の汚い所を水拭きしていく…。
「それが終わったら下準備をするぞ…」
ガルムがリリアナに指示を出すと…
「はい!ガルム先輩!もう少しで床掃除終わりますから!」
「ガルム先輩…?なんで名前を?」
「先程シシオ先輩が教えてくれました」
リリアナはササッと床を磨いて行くと…
「お前…まぁまぁ掃除が出来るな…」
今まで落ちなかった汚れを綺麗に落としてしまったリリアナの様子に動揺すると…
「ありがとうございます!掃除も得意なんです…汚い所があると…よく叩かれてましたから…」
リリアナがゴシゴシと力を込めて汚れを落として行く…
「そ、そんなにやらなくてもいいから!ほら次に行くぞ」
ガルムはリリアナを倉庫に連れて行くと…
「ここが食料を保管して置く倉庫だ、今日は…いや…今日も激辛スープの予定だから…玉ねぎと人参とじゃがいもの皮むきだ…」
「激辛スープ?」
「赤鬼の旦那は激辛料理が得意でな…」
ガルムが顔を曇らせると…
「ガルム先輩は激辛嫌いなんですか?」
「えっ?いや…別に食べられればなんでもいいんだがな…」
ガルムが玉ねぎの箱を取り出すとリリアナに渡す。
リリアナが受け取ると…
「きゃ!」
あまりの重さにびっくりして落としてしまった…
「何してる!」
ガルムが人参とじゃがいもの箱を持ちながらリリアナが落とした玉ねぎの箱を掴むと…
「す、凄い…」
リリアナが目を真ん丸にして驚いている。
「はっ?これくらい普通だろ?」
ガルムがなんでもないと箱を持っていると…
「ガルム先輩凄いです…力持ちなんですね!私そんなに重いもの持てる方初めて見ました!」
リリアナが尊敬の眼差しをおくる…
「そ、そうか?」
ガルムは機嫌よく箱を運び出した…
「あっ先輩!一個持ちますよ!」
「いや…このくらい軽いからな!まぁ持ってやるよ」
ガルムは箱を台に乗せると…
「じゃ野菜の皮むきだ…玉ねぎは…お前が剥け」
ガルムが玉ねぎの箱をリリアナの方に寄せると…包丁を取り出す…。
「あっ!私包丁置いてきてしまいました…」
しまった…としゅんとしていると…
「何やってるんだ!しょうがないな…まぁ今日は俺のを使え…」
ガルムが自分の包丁を1本リリアナに渡すと…
「ありがとうございます…」
ガルムはリリアナの方を見ずに返事を返すと…人参の皮むきに取り掛かった。
リリアナはガルムの包丁を掴むと布で丁寧に拭く…左手に玉ねぎを持つと皮を向き始めた…。
ガルムが大量の人参の皮むきを始め…半分ほど終えるとチラッとリリアナの様子を見る。
「えっ?」
思わず手を止めリリアナを見ると…もうほとんどの玉ねぎの皮むきを終えていた…。
「お、お前…結構速いな…」
「ありがとうございます!玉ねぎが終わったらじゃがいもも剥けばいいですか?」
「あ、ああ…そうしてくれ…」
ガルムは負けじとスピードをあげて人参の皮むきを再開した。
「リリアナです」
「リリアナ先ずは厨房の掃除だ、道具はここにあるからな」
猿顔の魔族が用具入れから箒と雑巾バケツを出すとリリアナに渡す。
「えっと…お名前を聞いてもいいですか?」
リリアナが猿顔を見ていると…
「オレはシシオだ、そっちの犬顔がガルム、鳥がルーダだ」
「はい!じゃシシオ先輩先ずは床の掃除からでいいですか?」
「せ、先輩…?」
「え、ええ…違いますか?働く時に上にあたる方は先輩だと聞いた事がありましたけど…」
「いや!いいぞそれで!」
シシオは満更でもない顔をするともう一本箒を取り出し、ご機嫌に床をはき始めた…。
リリアナもシシオとは違う方から箒でゴミを集めるとバケツに水を入れ雑巾を絞ると床の汚い所を水拭きしていく…。
「それが終わったら下準備をするぞ…」
ガルムがリリアナに指示を出すと…
「はい!ガルム先輩!もう少しで床掃除終わりますから!」
「ガルム先輩…?なんで名前を?」
「先程シシオ先輩が教えてくれました」
リリアナはササッと床を磨いて行くと…
「お前…まぁまぁ掃除が出来るな…」
今まで落ちなかった汚れを綺麗に落としてしまったリリアナの様子に動揺すると…
「ありがとうございます!掃除も得意なんです…汚い所があると…よく叩かれてましたから…」
リリアナがゴシゴシと力を込めて汚れを落として行く…
「そ、そんなにやらなくてもいいから!ほら次に行くぞ」
ガルムはリリアナを倉庫に連れて行くと…
「ここが食料を保管して置く倉庫だ、今日は…いや…今日も激辛スープの予定だから…玉ねぎと人参とじゃがいもの皮むきだ…」
「激辛スープ?」
「赤鬼の旦那は激辛料理が得意でな…」
ガルムが顔を曇らせると…
「ガルム先輩は激辛嫌いなんですか?」
「えっ?いや…別に食べられればなんでもいいんだがな…」
ガルムが玉ねぎの箱を取り出すとリリアナに渡す。
リリアナが受け取ると…
「きゃ!」
あまりの重さにびっくりして落としてしまった…
「何してる!」
ガルムが人参とじゃがいもの箱を持ちながらリリアナが落とした玉ねぎの箱を掴むと…
「す、凄い…」
リリアナが目を真ん丸にして驚いている。
「はっ?これくらい普通だろ?」
ガルムがなんでもないと箱を持っていると…
「ガルム先輩凄いです…力持ちなんですね!私そんなに重いもの持てる方初めて見ました!」
リリアナが尊敬の眼差しをおくる…
「そ、そうか?」
ガルムは機嫌よく箱を運び出した…
「あっ先輩!一個持ちますよ!」
「いや…このくらい軽いからな!まぁ持ってやるよ」
ガルムは箱を台に乗せると…
「じゃ野菜の皮むきだ…玉ねぎは…お前が剥け」
ガルムが玉ねぎの箱をリリアナの方に寄せると…包丁を取り出す…。
「あっ!私包丁置いてきてしまいました…」
しまった…としゅんとしていると…
「何やってるんだ!しょうがないな…まぁ今日は俺のを使え…」
ガルムが自分の包丁を1本リリアナに渡すと…
「ありがとうございます…」
ガルムはリリアナの方を見ずに返事を返すと…人参の皮むきに取り掛かった。
リリアナはガルムの包丁を掴むと布で丁寧に拭く…左手に玉ねぎを持つと皮を向き始めた…。
ガルムが大量の人参の皮むきを始め…半分ほど終えるとチラッとリリアナの様子を見る。
「えっ?」
思わず手を止めリリアナを見ると…もうほとんどの玉ねぎの皮むきを終えていた…。
「お、お前…結構速いな…」
「ありがとうございます!玉ねぎが終わったらじゃがいもも剥けばいいですか?」
「あ、ああ…そうしてくれ…」
ガルムは負けじとスピードをあげて人参の皮むきを再開した。
32
あなたにおすすめの小説
JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――
のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」
高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。
そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。
でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。
昼間は生徒会長、夜は…ご主人様?
しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。
「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」
手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。
なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。
怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。
だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって――
「…ほんとは、ずっと前から、私…」
ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。
恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。
義兄に甘えまくっていたらいつの間にか執着されまくっていた話
よしゆき
恋愛
乙女ゲームのヒロインに意地悪をする攻略対象者のユリウスの義妹、マリナに転生した。大好きな推しであるユリウスと自分が結ばれることはない。ならば義妹として目一杯甘えまくって楽しもうと考えたのだが、気づけばユリウスにめちゃくちゃ執着されていた話。
「義兄に嫌われようとした行動が裏目に出て逆に執着されることになった話」のifストーリーですが繋がりはなにもありません。
婚約解消されたら隣にいた男に攫われて、強請るまで抱かれたんですけど?〜暴君の暴君が暴君過ぎた話〜
紬あおい
恋愛
婚約解消された瞬間「俺が貰う」と連れ去られ、もっとしてと強請るまで抱き潰されたお話。
連れ去った強引な男は、実は一途で高貴な人だった。
私は5歳で4人の許嫁になりました【完結】
Lynx🐈⬛
恋愛
ナターシャは公爵家の令嬢として産まれ、5歳の誕生日に、顔も名前も知らない、爵位も不明な男の許嫁にさせられた。
それからというものの、公爵令嬢として恥ずかしくないように育てられる。
14歳になった頃、お行儀見習いと称し、王宮に上がる事になったナターシャは、そこで4人の皇子と出会う。
皇太子リュカリオン【リュカ】、第二皇子トーマス、第三皇子タイタス、第四皇子コリン。
この4人の誰かと結婚をする事になったナターシャは誰と結婚するのか………。
※Hシーンは終盤しかありません。
※この話は4部作で予定しています。
【私が欲しいのはこの皇子】
【誰が叔父様の側室になんてなるもんか!】
【放浪の花嫁】
本編は99話迄です。
番外編1話アリ。
※全ての話を公開後、【私を奪いに来るんじゃない!】を一気公開する予定です。
【完結】異世界に転移しましたら、四人の夫に溺愛されることになりました(笑)
かのん
恋愛
気が付けば、喧騒など全く聞こえない、鳥のさえずりが穏やかに聞こえる森にいました。
わぁ、こんな静かなところ初めて~なんて、のんびりしていたら、目の前に麗しの美形達が現れて・・・
これは、女性が少ない世界に転移した二十九歳独身女性が、あれよあれよという間に精霊の愛し子として囲われ、いつのまにか四人の男性と結婚し、あれよあれよという間に溺愛される物語。
あっさりめのお話です。それでもよろしければどうぞ!
本日だけ、二話更新。毎日朝10時に更新します。
完結しておりますので、安心してお読みください。
男として王宮に仕えていた私、正体がバレた瞬間、冷酷宰相が豹変して溺愛してきました
春夜夢
恋愛
貧乏伯爵家の令嬢である私は、家を救うために男装して王宮に潜り込んだ。
名を「レオン」と偽り、文官見習いとして働く毎日。
誰よりも厳しく私を鍛えたのは、氷の宰相と呼ばれる男――ジークフリード。
ある日、ひょんなことから女であることがバレてしまった瞬間、
あの冷酷な宰相が……私を押し倒して言った。
「ずっと我慢していた。君が女じゃないと、自分に言い聞かせてきた」
「……もう限界だ」
私は知らなかった。
宰相は、私の正体を“最初から”見抜いていて――
ずっと、ずっと、私を手に入れる機会を待っていたことを。
黒の神官と夜のお世話役
苺野 あん
恋愛
辺境の神殿で雑用係として慎ましく暮らしていたアンジェリアは、王都からやって来る上級神官の夜のお世話役に任命されてしまう。それも黒の神官という異名を持ち、様々な悪い噂に包まれた恐ろしい相手だ。ところが実際に現れたのは、アンジェリアの想像とは違っていて……。※完結しました
巨乳令嬢は男装して騎士団に入隊するけど、何故か騎士団長に目をつけられた
狭山雪菜
恋愛
ラクマ王国は昔から貴族以上の18歳から20歳までの子息に騎士団に短期入団する事を義務付けている
いつしか時の流れが次第に短期入団を終わらせれば、成人とみなされる事に変わっていった
そんなことで、我がサハラ男爵家も例外ではなく長男のマルキ・サハラも騎士団に入団する日が近づきみんな浮き立っていた
しかし、入団前日になり置き手紙ひとつ残し姿を消した長男に男爵家当主は苦悩の末、苦肉の策を家族に伝え他言無用で使用人にも箝口令を敷いた
当日入団したのは、男装した年子の妹、ハルキ・サハラだった
この作品は「小説家になろう」にも掲載しております。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる