【R18】【完結】いじめられている子がいたので魔族の国に連れてって幸せにしてあげたいと思います

三園 七詩

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「ただいま戻りました~」

ファイが声をかけると…ハク様がおにぎりを食べて固まっていた…。

「ハク様?」

ファイに呼ばれてハッと我に返ると…

「こ、これは?」

驚いた表情をみせおにぎりを見せる…。

「あーリリアナが梅おにぎりを握ったって言ってましたよ、ハク様が梅が好きなんじゃないかって…」

「何故それを…」

ハクが目を見開くと…

「えっ…本当なんですか?」

今度はハクの言葉にファイが驚いた…。

(リリアナ凄っ…)

「あの娘…何故…」

「その…資料を片付けている時に和物が多かったからと…それと…外の木を見て…って言ってました」

「それだけで…」

ファイがハク様を見ると

「それで?どうでしたか?リリアナのご飯は?」

ファイがニヤニヤと笑いながら聞くと…

「うまい…」

素直な言葉が返ってきた…

「ハク様が…飯をうまいって言った…」

ファイがびっくりしていると、その様子に気が付きハクが狼狽える…。

「い、いや…ただ懐かしくて…ち、違うその…もういい…ファイ下がれ」

「は、はい」

ファイは頭を下げると部屋を出ていった…。

ファイが下がり近くに誰も居ないのを確認すると…ハクはおにぎりを食べ始める…

「また…これが食べられるとは…」

ハクは梅が見えるおにぎりを見つめた…


「お疲れ様~」

今日の仕事を終えてみんなに挨拶をしてファイと食堂を後にすると…

「リリアナ、あのおにぎりハク様食べてたよ」

ニコニコと笑いながらファイが教えてくれる

「あっ!本当に…よかった~じゃ明日は梅肉巻きにしてみようかなぁ~」

【ファイ…その娘を連れてこい…】

ファイの頭にハク様から命令が来る…

【ハク様?リリアナをですか?もう仕事を終えたので…部屋に送る所ですが…】

【時間はそんなに取らせん…】

【はい…】

ファイはリリアナを見ると

「リリアナ…ハク様がお呼びだ…これからハク様の部屋に行くけど…」

言いにくそうにしていると

「うん、挨拶に行こう!ファイよろしくね」

リリアナはファイの手を引くと笑ってハク様の部屋へと向かった。


ファイとリリアナはハク様の部屋の前に来ると…

トントン

「ハク様リリアナを連れてきました」

「…入れ」

「失礼します…」

リリアナが部屋に入ると…

「ファイもう良い…下がれ」

「えっ…ですが帰りは…」

「私が責任をもって送ろう」

ハクが有無を言わぜずに言うと

「はい…リリアナ…また明日迎えに行くから」

「うん!ファイありがとう、また明日!」

ファイは精一杯の牽制をすると…部屋を出ていった。
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