【R18】【完結】いじめられている子がいたので魔族の国に連れてって幸せにしてあげたいと思います

三園 七詩

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明日の準備を終えて部屋に帰り部屋で寝ていると…

トントン…

夜中にノックの音が響く…

「…ナッツ?…リード?」

二人を探すが…

(あっ…今日は居ないんだ)

リードとナッツは明日のお出かけのためブラッドに許可を貰ってから朝迎えに来てくれる事になっていた…

リリアナは夜中の訪問に戸惑い扉に近づかないでいると…

「リリアナちゃん、おはよぉー」

「この声…ムーマさん?」

「そうそう!俺だよ迎えに来たよ」

(迎えって…夜中に?)

リリアナは扉を少し開けて様子を見ると…

「おはよう!リリアナちゃんさぁ出かけよう」

「…すみません…ムーマさんまだ夜ですよ…」

リリアナがやんわり断ろうとすると…

「何言ってんの!魔族にとって夜からが本番でしょ!」

「えっ…」

リリアナが戸惑ってる隙にムーマが扉を開ける、そのままリリアナの手を掴むと強引に外に連れ出した。

「ムーマさん待って!私着替えてないし…ブラッドにもファイにも出かけること言わないと…」

「大丈夫!大丈夫!その服でも可愛いよ~それに服なら俺が買ってあげるよ~ファイにも後で言っとくからさ!」

リリアナは何度も止まろうと踏ん張るが…力が到底及ばずにどんどん先へと進んでしまう…

「ムーマさん、明日は食堂のみんなとも出かけるから夜は休みたいの」

「ちょっとだけだから~ほら着いた!」

いつの間にか1軒の店の前に着くと…ムーマがリリアナを連れて店に入る…

「はい。リリアナちゃん好きな服に着替えていいよ」

「えっ…」

そこは色とりどりの服が並ぶお店だった…リリアナが立ち尽くしていると…

「あれ?選ばないの?女の子はここに来ると必ず5着ぐらいは買うのに?」

「わ、私…お金も持ってきてないし…服は大丈夫…です」

断ろうすると…

「俺が払うに決まってるでしょ、女の子にお金なんて出させないよ…あっなら俺が選んでいいかな」

そう言うとリリアナの答えも聞かずに服を持ってくる。

「じゃこれ着てみてよ!」

そう言うと更衣室に連れていかれる

「じゃ着替えたら見せてね!お姉さんよろしく~」

「は~い」

いつの間にかお店のお姉さんが服を持ってニコニコと隣に立っていた…。

「こちらにどうぞ~」

大胆に胸元の開いた服を着たお姉さんがリリアナを更衣室へと連れて行くと

「じゃまずはこれを着て見て下さい」

1着の服を渡されると、扉を閉められる…。

リリアナは服を広げると…

「えっ…これを着るの?」

渡された服を見て唖然とした…
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