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崖をあっさりと登りきるとそのまま林を抜けて広場に出る。

「うわぁ!素敵!」

そこには陽の光を反射して輝く湖が広がっていた。

「ほら!あそこがいいんじゃない!」

ファイが指さすとちょうど切り株がテーブルの様になっている場所があった。

リリアナは切り株に布を被せてテーブルクロスの様にするとリード達が持ってきてくれた料理を並べる。

「お待たせしました!」

リリアナが並べた料理をみんなが見ると…

「こっちがおかずで…これが唐揚げとポテトサラダ、ソーセージにオムレツ…他にも色々ありますよー後はサラダでこれがパンです」

「パン?そのまま?」

「このパンに自分の好きな具を挟んでオリジナルサンドイッチにして下さい!ジャムもあるから甘いのも作れますよ」

「おー!面白そうだ!」

みんながパンを手に取り好きなおかずを挟んでいく。

「俺は肉サンドだ!」

ガルムが唐揚げとソーセージ、ハムにと肉系ばかり挟むと…

「ガルム先輩、サラダも挟んで下さい!」

リリアナがレタスを追加する

「あー!俺の肉サンドが!」

「これにマヨネーズ付けたら相性バッチリですよ」

レタスの上にマヨネーズを乗せるとニッコリ笑う。

「そうか?じゃいただきます…」

ガルムが大きな口で一口で半分ほど食べると…

「うんめぇ~!このマヨネーズって最高だ!」

ガルムはもうひと口で食べ切ると同じ物をもう1つ作り出した…

「この肉好きが!俺は彩りでハムにポテトサラダにレタスにトマト!」

どや!とリリアナに見せると…

「綺麗ですね!」

リリアナに褒められて嬉しそうに食べる。

「僕はどうしようかなぁ…そうだ!リリアナ作ってよ!」

ファイがリリアナに頼むと…

「いいよ!じゃあ…ファイは~シンプルにカツサンド!」

パンにキャベツを乗せてソースとマヨネーズ、カツを乗せてまたソース!

「はい!どうぞ!」

「カツサンドって初めてだなぁ、いただきます」

ファイがかぶりつくと

ザクッ!

カツの衣が音を立てる!

「美味しい!これも肉だね!」

「何?肉?」

ガルムの目がキランと光る!

「まだあるからガルム先輩落ち着いて下さい!」

リリアナはシュカさんにもサンドイッチを作ってあげてみんなで楽しくご飯を食べていた。

「ルーダさんも来れたら良かったですね…」

思わずルーダの事を口にすると…

「あっ…いたね…そんな奴」

「すっかり忘れてた」

気にする様子もなくファイ達が答えると…

「いくつか取っといてあげましょうか?」

リリアナがサンドイッチを作ろうとすると…

「…そうだね…作ってやろう…」

ファイが立ち上がった…

ガルムとシシオが信じられないとファイを見ると、楽しそうに笑っている…。

「ありゃなんか企んでるな…」

「気の毒にルーダ…」

ファイは楽しそうにリリアナとサンドイッチを作っていた…。

リリアナが作るサンドイッチを見ると…

「リリアナ…量が多くない?」

いくつも作っているリリアナに…

「えっと…ルシファー様とハク様の分…あと…ブラッドの分も…今回は来れなかったから…」

「そっか~じゃブラッドの分は僕のも入れてあげようかなぁ~」

「ありがとう!ファイ!優しいね…」

リリアナがファイに微笑むと…

「うっ!」

ファイが胸を抑える…

「ど、どうしたの!」

リリアナが突然苦しみ出したファイに驚くと…

「なんでも…無いよ…ちょっと罪悪感で…リリアナの笑顔にやられただけ…」

リリアナは意味がわからずに首を傾げた…
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